14年前、人革連の戦場。
本部からBラインを放棄して最終防衛ラインまで後退の指示が下る。
ハーキュリーは救援の指示を出すが、セルゲイは全軍撤退するという。
「最終防衛ラインを死守しなければ軌道エレベーターを造る多くの技術者とその家族に危険が及ぶ。彼らを守るのが軍人である我々の務めだ」
この時、ホリーは前線にいたわけで、このセルゲイの行動が父を憎む気持ちになったのですね。
「あれも軍人だ。覚悟はできている。」
≪母の遺体は見つからなかった。それ以降、父とまともに話したことはない。父は軍紀を守り母を殺したんだ≫
先週の予告でちらっと見えた少年は、やっぱりアンドレイでしたね。
メメントモリがもう1基あることに気がついたCB・アロウズ・クーデター軍。
憤るカティに、
「それでもやるでしょうね。司令は恒久和平実現のため、すべての罪を背負う覚悟でいます。」とビリー。
「メメントモリ…。人類は死を思い平和の尊さを考えねばならんのだ。」
一人、指令室で思うホーマー・カタギリ。
つーか、みんな強引だな。
市民の避難と部下たちの脱出を急がせるハーキュリー。
この時になってやっと、考えが甘かったことを認める。
自分が市民を人質にした時から、連邦は事実を知った市民ですら反連邦勢力とみなしたことを。
「連邦はこの場所を破壊し6万もの人命を奪うことでその支配体制を確立させようとしている。」
「くっ…バカげたことを。」
「産業革命以来機械文明を手に入れた人類は、その知恵で争い、滅びに直面してきた。偉大なる時の指導者たちも数十年で寿命を迎え、世の中は再び混とんの時代に戻る。」
「それが世界の…人類の歴史。」
「人類は過去から何も学ばない。」
「だからイオリア・シュヘンベルグはイノベイターを創造した。人ならざる者が人より寿命を持って人類を滅亡から救う。そして、来たるべき対話に…。それができるのは僕たちだけさ。」
「君は僕につくり出されたことを忘れているようだね。いわば君にとって僕は創造主。人類を導くのはイノベイターではなく、この僕、リボンズ・アルマークだよ。」
自分が神だとでもいうのですかね、リボンズ。
イノベイターでもリボンズが格上のようですが、この発言はリジェネにとって何らかの影響をもたらすのか?
宇宙ではメメントモリのチャージも順調で、グッドマンも大張りきり。
「刮目せよ。1世紀以上かけてつくりあげた人類の英知が滅びるさまをな。」
アフリカタワーに向かうガンダムマイスター達。(刹那は治療中)
「これもイノベイターが裏で操っていうというのか…」
ピラーから脱出してきたカタロン部隊は連邦から攻撃を受ける。
これを見たライルは怒りのあまり単騎先行。
「やめろ!ロックオン」
「うかつすぎる!」
カティはメメントモリによる低軌道ステーションの被害情報をシュミレート。
おっとこれでは…
スメラギさんもこの事実を知ったようで、トレミーを宇宙にあげるという。
「冗談だろ!?この状態じゃ無理だ!」
「けど、多くの人命が!」
と、ここで刹那が現れた。
「衛星兵器を止められるのはダブルオーライザーだけだ。あんたも分かってるはずだ。」
「トランザムライザー…」
トランザムライザーっていうんだ…
そして刹那はスメラギにミッションプランを要求し、さらに、オーライザーのパイロットとして沙慈を指名。
「6万もの人命がかかっている。これは守るための戦いだ」
「守るための…」
以前にカタロン基地でオートマトンの虐殺を招いてしまった沙慈。
「成功の確率は低いだろう…だが始める前からあきらめたくない。」
「守るための戦い…」
イアンからもパイロットスーツを渡され、もう、出ざるを得ない状況ですね。
ダブルオーとオーライザーはカタパルトで2次加速をかけて射出。
「相手は機械だ。人じゃないんだ。」
発進前、いまいち吹っ切れてない沙慈。メメントモリだって人が操るものなんだから、相手は人でしょ?
「沙慈・クロスロード発信します!」
そして、射出されるとすぐにドッキング。本当にオーライザーのパイロットは必要なんでしょうか?
赤ハロだけでいいような…
セルゲイとハーキュリー。
セルゲイに脱出をしろというハーキュリー。
自分はこの作戦の指揮官だから最後まで見届けるという。
「これから起こることを…その事実を後の世に伝えてくれ。」
「そんなことで罪を償うことはできん!貴様は軍人だ。軍人なら市民を守れ!1人でも多くの市民を救い、そのうえで死ね!」
「圧縮粒子を完全開放する!ライザーシステムを作動させろ。」
沙慈、刹那に指示されてすぐできるのか…
と、ここで、エンプラスが。
「やらせんぞ ガンダム!」
あっけなくエンプラスに捕まり、あの電撃をくらっちゃった。突進してくるデヴァイン。
「ブリングの敵~!!」
「トランザムライザー!!」
圧縮粒子を完全開放した巨大なビームサーベルで、デヴァインはあっけなく撃沈。
さらに、それはレーザー発射直前のメメントモリまでをも打ち砕く。
「はっ…やった!」
「ダメだ!や…やめろ…。やめろ~~!!」
推進力の低下か落下していくダブルオーライザー。
そして、壊れゆくメメントモリから放たれたレーザー。
レーザーは低軌道エレベーターに当たり、パネルがどんどん落ちていく。
高軌道ステーションでも大騒ぎ。
「低軌道ステーションのアンダーピラーがオートパージを開始しました!」
「オートバランサーをチェックしろ!」
「アンカー放出、確認しました!」
CBでもこの事態を確認。
「成層圏より上の破片は断熱圧縮による空気加圧で燃え尽きるけど、それより下の部分は…地上に落ちる。」
ピラーは地上に向かっているトレインにも振りかかる。
次々と落ちていくトレイン。
今更の出来事に絶句のハーキュリー。
「しっかりしろ!今は被害を防ぐことだけを考えるんだ!」
崩壊していく軌道エレベーターに唖然とするマイスター。
そこにスメラギからの通信がはいる。
「現空域にいる全機体に…。有視界通信でデータを転送します。空域に侵入してくるピラーの破片を破壊してください。その下は人口密集区域です。このままでは何千万という人々の命が消えてしまう。だからお願い…みんなを助けて!」
この通信はオープンチャンネルでしょう、カタロンや連邦にも伝わる。
マイスターは流石。すぐに対応を始めます。
「圧縮粒子解放!」
ケルディムはライルのライフルだけではなく、シールドビットも展開してピラーを撃ち落としていきます。
アレルヤは…地味だな…
アリオスの武装が地味なのか?とにかく両腕のサブマシンガンで撃ち落としていくよ。
「数が多すぎる!」
「しまった!」
街に向かって落ちていくピラー。
おっと、やっとでてきましたGNアーチャー!
「マリー!」
「これは戦いじゃないわ。命を守るための!」
しかし落下してくるピラーはあまりにも多すぎる。
だが、ここでやっとカタロンが動いた。
そして、クーデター派の機体も正規軍も動き出す。
「都市部への直撃は何とか避けられそうです!」
「こんな状況ですべてが一つにまとまっていく…。」
「皮肉なもんだな。ふっ。だが、悪くない。」
と、こんな状況の中接近してくるMS部隊が!アロウズ!
だが、スメラギはガンダムを下げない。
「指揮官が彼女ならきっと…」
「いくら命令とはいえ…。」
「私は命を見捨てない。父と違う生き方をする。」
あれ?コーラサワーは今週も出番なしですか?
ピラーからセルゲイとハーキュリーも出てきて、ピラーの破壊を開始する。
セルゲイのティエレンタオツーに気づき、セルゲイのもとに向かうマリー。
そして、ルイスもまたピラーから出てきた機体を確認していた。
「協力を感謝する」
「やはりスミルノフ大佐!」
「ピーリスか!?なぜモビルスーツに!?」
「来ます!」
そして、ハーキュリーにはアンドレイとルイスが近付いていた。
「その声はハーキュリー大佐?」
「ア…アンドレイ?」
「あんたは…何をやってんだ!!」
アンドレイがハーキュリーにライフルを向けたその時、オートパージができなかった大きなピラーが落ちてきた!
「このままでは!」という時に、ティエリア登場!
「トランザム!GNバズーカハイパーバーストモード!」
撃ち砕いたものの細かくなっただけ。
しかし、宇宙からダブルオーライザーが間に合った。
そして、アリオスとケルディムもトランザム!
軌道エレベーターが崩壊していく様子を見ているマリナ達。
「歌が届けばいいのに…」
いや、この場面でいう言葉がそれですか!?
ほんと、それじゃマクロスですよ…
どのくらいの時間が経過したのか、ピラーの落下は終わったようで、あたりを見渡すセルゲイは被害の大きさに改めて驚いています。
そして、ハーキュリーの機体を見つけそばに。
「ありえん…。こんなことが…こんな取り返しのつかないことが…。」
呆然としているハーキュリーのジンクスにビームライフルがあたり、あっけなく爆破!
撃ったのはアンドレイ。
さすがにルイスもびっくり。
「この惨状はお前たちが引き起こしたものだ!」
そして今度はセルゲイに斬りかかる。
「き…貴様~!」
「その声!」
「ア…アンドレイ?」
「父さん…まさか反乱分子に…。何を…何をしてるんですか!?あんたは!」
「軍紀を守って母さんを殺したくせに、クーデターに加担するなんて!!」
「待つんだアンドレイ!」
「軍人の風上にも~!」
聞く耳持たずで斬りかかってくるアンドレイ。
それを見て、マリーがティエレンに近づこうとするが、これをルイスが阻む。
「ソレスタルビーイング!!」
「ルイス!」
沙慈もきた!
ビームライフルを落とされるルイス機。
「大佐~!」
しかし、マリーは間に合うこともなく…
「母さんの~~!!」
「アンドレイ…。」
「敵~~!!」
アヘッドのビームサーベルがティエレンタオツーを貫く…。
14年前。
≪次の作戦、もし私に何かあれば、アンドレイのことお願いしますね。≫
≪おいおい…分かっている。大丈夫だよ。≫
だが、それはできなかった。
「アンドレイ…すまなかった。心を閉ざしたお前にどう接すればいいか…。努力を怠っていた…。」
「今更そんなこと!」
「は、離れるんだ…」
アンドレイの機体を押し、離れるセルゲイ。
目を閉ざす瞬間まで、視界にはアンドレイのアヘッド。
「ホリー…。すまない…。」
ティエレンタオツーは爆破。
「た、大佐…」
「あっ…スミルノフ大佐?」
「あぁ…あぁ…。大佐~~!!」
マリーの絶叫で終わった…
ふう。来週は軌道エレベーター崩壊から4か月がたつんですね。
刹那はまだ治療中。
マリナは相変わらず子供相手にご飯もつくってるよ。
なぜかアニューは顔を赤くしてるし。ライルだろうな…
何かを強く決意したようなマリー。
刹那が沙慈に手を伸ばしてるけど、なんか言われてるようだし…
次回「交錯する想い」
<戦いの中で誰かが叫ぶ>
はっきりいって、もっと壮絶なものを期待してました。
が、セルゲイさんが退場です…
1回目見たときはそうでもなかったんですが、2回目でマリーとセルゲイさんにちょっと涙でした。
アンドレイが父を憎む理由が分からないでもないが、セルゲイさんだっていたたまれない気持ちだったと思うよ。
だって、ホリーとの約束が守れなかったんだから…
「努力を怠った」って言ってるけど、本当にそうなのかな?
で、今後のアンドレイの行く末が気になります。
ルイス同様、歪みそうだ。