映画「のぼうの城」を10倍楽しむために...② | まきむく通信(どうでもいいこと書いています!)

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映画「のぼうの城」を10倍楽しむために...


前回、やむなくネタを伸ばしてしまいましたが...これはワザとではありません。
仕事があり、子供の世話...宿題の手伝い。そして嫁さんの機嫌とり!いろいろたいへんなんです。!そういう訳と事情に付け加え、嫁さんに隠れてこそこそブログを書いているため...なかなか大作が書けない場合がございます。どうぞ、その辺の事情をご理解いただけると嬉しいですね。

 


まだ、「のぼうの城を観てない方へ!」へ
「のぼうの城」観に行こうとおもってる方へ

本当は100倍楽しむ方法を教えてあげたいのですが...
映画「のぼうの城」を10倍楽しむための情報
私の力では、10倍程度です。
ご了承ください。



4、石田三成!さんけんちゃの男、この映画の第2の主役といっていい石田三成!この男が秀吉から「いつまでも、尾張の連中から、さんけんちゃの男呼ばわりさせるな!」といった叱咤をうけます。 「さんけんちゃ」? ?と思って映画を観たら楽しめません。「さんけんちゃ」⇒「三献茶」なのです。石田三成と三献茶の逸話しっていますか?

<知らない方のための解説>
秀吉が、近江時代に多くの家臣を取り立てましたね、その中に石田三成がいるわけで、秀吉の家臣団に尾張派と近江派がいることはよく知られていることですね!そして「尾張の連中」というのが尾張派の家臣団のことを指しています。
その石田三成が秀吉に見いだされるときの逸話...
<秀吉と三成の出会いのエピソード>
長浜城主となった秀吉は、ある日、領内で鷹狩をしていた。

その帰途、喉の乾きを覚えて、ある寺に立ち寄って茶を所望した。

対応した寺の小姓は、
まず最初に大ぶりの茶碗にぬるめの茶を一杯に入れて出した。
喉の乾いていた秀吉は、それを一気に飲み干した。

もう一杯たのんだ。

次に小姓は、やや小さめの碗に、やや熱めにした茶をだした。

秀吉が試みにもう一杯所望した。

今度は小ぶりの碗に熱く点てた茶を出した。

これが、三献茶の逸話
実話かどうかは、わかりません(いろいろな説がある)
三成の頭の良さと、人がいま何を欲しているのか?そして、その欲しているものをいかに提供するか。そして人々のニーズは、日々移ろって変化しているのだ!ということを教えてくれる逸話です...

この心働きに感じいった秀吉は、その小姓を城に連れて帰り家来とした。この小姓が、その後累進し、五奉行の一人、石田三成となったのである。
その三成を武功第一としている、尾張の家臣たちが三成を陰で「さんけんちゃの男」とばかにしていたのですね...


5、この三献茶の男!「石田三成」優秀ではあるが軍略がない。武勇がない。そんな三成を秀吉がこの北条攻略戦で箔をつけさせようとしたのが...この忍城の戦いとなります。そして、その三成は映画、そして史実としても、この忍城戦では痛い目にあっています。作者は石田三成がとても好きな方なのであろうと思われ(私も実はファンです)。三成にとってこの忍城の戦いが重要な人生の岐路であると位置づけをしています。ぜひ、映画でこの辺の表現がたくさん、ちりばめられているので気をつけて鑑賞下さい。
まず、映画の冒頭シーン...のぼう様が忍城下にて農民といっしょに麦踏をするシーンからはじまっています。「麦は踏まねば強く育たぬ」麦は、踏まれるほど根を張って起きあがるのだ...エリートである石田三成が、一皮むける岐路となることを言外に伝えたいとしているシーンです。
人は、特に若いうちは是非苦労が必要ですし、苦労した分、いいリーダーになれるのです。
いい映画なのですよ...
そして、将来三成は、天下を二分して戦うことになる、関ケ原の戦いをプロデュースすることになる、負けたのでいろいろ言われますが大物です



6、大一大万大吉。石田三成がつかっていた、大一大万大吉(だいいちだいまんだいきち)、もしくは大吉大一大万(だいきちだいいちだいまん)と記された紋が、映画にも、陣羽織や、旗指物などたくさんこの紋が使われていました。石田三成と言えばこの大一大万大吉です。はたしてこれは何を意味しているんでしょうか?「万民が一人のために、一人が万民のために、を考え行動すれば世の中は、平和で太平の世になる」という意味とされるとされ高潔で忠義の士だった石田三成の考えをあらわしているとされることもあるが、実際には本来は「一」を「勝つ(かつ)」と読み、「万」を「よろず」という意味として用い、「万年にわたり繁栄する(亀は万年とかいいますよね)」、「一(勝つ)」、「万」、「吉」などの縁起の良い文字をならべて重ねた紋でもあるのだとか。
石田三成が映画でも、大谷吉継と秀吉に、「わっぱのごとき正義感をもつ男」と表現されていました。正義感が強く時に、自分の損得を超えた信念の正義を貫く人であったと言われています。その象徴が大一大万大吉!
そんなことを感じながら映画を楽しんで頂ければと思います。
 
そして、この男、天下軍の前に、戦わず下る関東武者に対し「大軍と銭の前に、武士の性根は砕けるのか!人間の性根はこんなものか?」と憤慨してるのである。



そんな中、のぼうが唯一立ちががるのである。
その二人の組み合わせがこの映画の魅力である。
敵対した二人であるが、ある種の友情が芽生えるのである。


次回は、7~10 
映画「のぼうの城」を10倍楽しむための情報③をお届けいたします。



映画「のぼうの城」を10倍楽しむために。。。その1
映画「のぼうの城」を10倍楽しむために。。。その2
映画「のぼうの城」を10倍楽しむために。。。その3



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