頭痛解消パーフェクトガイド (単行本・ムック) / 竹島多賀夫/著
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この本を読んでみました。
頭痛の国際分類(2004年)によると、
一次性頭痛(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など)、二次性頭痛(頭部外傷、脳血管障害、脳腫瘍、薬乱用などによる頭痛)、頭部神経痛・顔面痛・その他(三叉神経痛、顔面痛など)の3つに大きく分類されます。
一次性頭痛は、頭痛を引き起こすような原因が見つからないのにおこる頭痛です。頭痛患者の90%が、この頭痛だと言われています。

二次性頭痛は、何らかの病気があるために起こる頭痛です。その中には、クモ膜下出血や、脳腫瘍など命に関わる病気が含まれます。「突然の激しい頭痛、今までに経験したことのないような頭痛、頻度や程度が日に日に増してくる頭痛、高熱・吐き気を伴う頭痛、読み書きが上手く出来ない・ぼーっとして考えがまとまらないなどの症状を伴う頭痛」は、危険な頭痛の兆候です。すぐに病院を受診しましょう。
薬乱用頭痛 については、以前勉強しましたね。

顔の表面や顔の奥の方が痛くなる三叉神経痛や顔面痛は、命に別状はないものの、普通の鎮痛剤が無効のことが多いので、病院で治療を受けることをお勧めします。


頻度の高い一次性頭痛を整理します。


片頭痛は、片側あるいは両側のこめかみ~目のあたりに、脈を打つようにズキンズキンと痛むのが特徴でよく吐き気を伴います。頭痛は治療しなければ数時間~3日間続きます。頭痛が始まる前に肩が凝る、光・音・臭いに過敏になる等の予兆がみられることがあります。頭痛の頻度は、月に数回位の人が多く、決して1ヶ月間毎日おこることはありません。頭痛がおこると何もしないで寝ていたくなり、日常生活や仕事に支障を来します。女性に多いのも特徴です。
この頭痛発作には、トリプタン製剤が特効薬とされています。飲み薬ばかりでなく、注射薬、点鼻薬、座薬などの製剤があります。薬局では買えませんので、病院で処方してもらいましょう。

緊張型頭痛は、様々なストレスに関連して生じるとされ、現代社会において最も頻度の高い頭痛です。頭全体や、後頭・後頸部が重く締め付けられるような痛みが、30分~1週間続きます。同じような痛みが毎日のように起こることも少なくありません。首や肩のこりや体のだるさを伴うことがあります。軽い運動、入浴、リラクセーションなどで頭痛が楽になる傾向があります。
この頭痛は、痛みが毎日のように来るので、薬を多用する人が多く、薬乱用頭痛に移行してしまうことがあります。また、うつ病の症状として、この頭痛がみられることもあります。やはり、一度病院を受診した方がいいようです。

群発頭痛は、片側の目の奥や目の周囲、前頭部や側頭部にえぐられるようが激痛がおこります。痛みは、1~2ヶ月間、毎日ほぼ同じ時間におこり、15分~3時間くらい続きます。目の充血、涙、鼻水などを伴います。激痛のため、じっとしていられないことが多いようです。お酒やタバコ、寝不足などが誘因となり、男性に多いとされていましたが、最近は女性にも増えてきたそうです。
この頭痛は、激痛なので、多くの人は、病院を受診していると思われます。頭痛発作には、トリプタン製剤が有効とされています。