※「進撃の巨人」81話のネタバレを含むないようになってますので未読の方はご注意ください。








eBookJapan 別冊少年マガジン 2016年6月号



久々に漫画読んで引きずってるわ~。現実逃避したいだけかもしれないけど。

うっかり単行本最初から読み返しちゃおうかしらとまで思ってる自分が怖い。ここまで思い詰めてるのは、やっぱり思い入れのある人物が退場したかもしれないからかしら。色々考えても、ここでエルヴィン生き残ったら、どうなんだろうって。うれしい反面、「無様」に生き残ることへの日本人的な嫌悪感が残るだろうし、何より若い者を死の道連れにしたのに張本人だけ生き残るなんて、やっぱり・・・。それ相応の因果が最終的には降りかかって来るとは思うんだけど・・・ずっとそれが引き伸ばされてる感じで。

81話冒頭の投石被弾の描写がまた微妙に致命傷じゃないように見えるのが憎い。そのあとの、アップの顔二コマもこれから死ぬからあんなにすごい顔なのか、逆に執念で生き延びる予感を醸し出してああなのか、どっちとも取れるのがこれまた憎い。

ライナーのときも、あれは私は完全にいったと思ったので、それでもまだ大丈夫ってことは、エルヴィンにもそういう展開が望めるのか。

それから、生き残った新兵に「おーい、誰か生き残ったやつはいないか」っていうセリフを言わせてる辺りも臭い。やっぱり死ぬのはここではないのかも、死ぬにしてももう一つ何かあってからなのかもって思わせる。

これまでの諌山さんの描き方から言って、あいまいなときは生存してるってパターンの方が多いような気がするんだよねー。特に最近。

前回でリヴァイに「死んでくれ」って言わせる実にむごい選択をさせたのは、本当に死ぬための前振りでなく、この二人の間で最も残酷なパターンを考えた上でのやりとりだったのでは、とひねくれた読みをしてしまう。でも、諌山さんてそういうトコ、あるよね。

どうやったら読者がうわーーーんってなるか、そこを常に考えてるような気がするの。あんまりそこに執着するあまり、一貫して読むと、あの時のあれはなんだったんだってなりそうなんだけど、今んとこどうなんですかね。そこまでじっくり読み返す時間がないので何とも言えませんが。

でもこれだけは言える。読んだ瞬間にもう次号を読みたくなる仕掛け方は神がかり的に心得ているよね!天性なのか、努力なのか。私もちょっと見習いたい。

リヴァイさんのほうは少し時間がたって、ここであっさり退場はやっぱりあり得ないとだんだん思えるように。ジークとの直接対決がもう一戦あるかどうかは微妙なところだけど、何らかの形で勝利はすると思うな。そこをどう描いてくれるか、とっても楽しみ。

ただ、次回はエレンたちのターンになりそうなので、どうかな、決着自体はもっと先か、それか予測してなかった事態が新たに起こって全然違った形で(もっと引きずって)終幕を迎えるか・・・。まあ、それでみんなが最後まで生きていてくれるならそれでもいいかな。