「破門」を読んでからすっかり黒川熱にかかってる私ですが、ついに作家さんのエッセイにまで手を出しました。

2000年代初頭から夕刊フジに連載された短いエッセイをまとめたもので、確かに内容は古いのですが、黒川さんご本人の人柄を知るだけに留まらず、一作家さんのライフ・スタイルを知るという意味でも興味深いものでした。

へ~~作家さんて普段こんな生活してるんだ~っていうね。

自由業なので(決して楽だと言ってるわけではなく)サラリーマン家庭しか知らない自分にも新鮮だった。

内容は黒川さんらしく、ギャンブル(主に麻雀)、株、執筆業、衣食住、お買い物、車、ペットと幅広く、そして奥様についても、浪花節たっぷりにお話してくれます。

特にたびたび登場する日本画家の奥様との掛け合いは秀逸。ほとんど夫婦ドツキ漫才の体です。

ちょっぴし情けなくて親父臭いけどダンディな黒川さん。「疫病神」シリーズの二宮に限りなく近い人柄を感じました。

小動物(金魚、かえる、インコ、庭に来る狸?!)の世話をするお姿も可愛らしく、恐妻家の振りしてめちゃくちゃ愛妻家な黒川さんが奥様に「ピヨコ」と呼ばれてるというのにいたっては、この人もペットの一人なのかと思うほどでした(;´▽`A``

いやいやこういう夫婦仲が一番幸せだと思うー。



読了日 2014年11月13日