昨年は電子書籍の恩恵にあずかってあまり紙の本を日本から取り寄せませんでしたが、やっぱり電子化していないものは取り寄せしたくなるもの。

どれを買おうかなーと吟味したり、到着までわくわくしながら待つのもいいものです。

そう言えば、今までどういう風に日本から海外へ本を取り寄せていたか書いてなかったなーと思って、今日はこれまでの経験を踏まえ、おすすめや注意点を記しておこうと思います。

【おすすめ方法】

色々試しましたが、ずばり行き着いたのはネット書店honto(ホント)を利用することです。
URL http://honto.jp/

どういうところがすごいかと言いますと、

1.海外からの注文に対して(海外発送商品について)日本の消費税をとらない

2.配送方法の種類が豊富

国際エクスプレスメール便(EMS)、 FedEx(アメリカ合衆国本土へのお届けのみ)、 海外宅配便(OCS)、航空便、エコノミー航空郵便(SAL)、船便。

この二点に尽きます。


消費税を取らないというのは書店に限らずネットストアでは他にあまり見たことがありません。今後消費税率が上がることを考えるとこの差は大きいですよね。

そして、配送方法の選択肢が広いこと、些細なことかもしれないけど受け取る側には非常に有難いことなんですよね。

例えば、EMSしか受け付けないとなると配送料が高い上に受け取り時不在の場合、郵便局に三日間しか留め置いてくれない(つまり三日以内に取りにいかないと日本へ送り返される)ため、仕事などしていると気を使います。

特にSAL便指定もできるのは嬉しい。特に急ぎでなく多くの本あるいは重い本を送料控えめで送るにはこの方法がベスト。

hontoは本の実費(消費税抜き)と重量による日本郵便が定めた送料(印刷物扱い)以外に手数料を取らないのも魅力的で、さらに梱包も人の手による大変丁寧な状態で届くのが感動的ですらあります。
書籍だけを求めるなら、手数料の高い海外転送代行業に頼まなくても、はたまた日本の家族の手を煩わさずともhontoで十分すぎるほどです。

↓単行本を三冊頼んだときの梱包状態(ダンボール使用)。
本の荷物

↓箱を開けたところ。緩衝材がきれいに隙間なく敷き詰められていて中身が動かないようになっている。うちの母も梱包は上手だけどこの丁寧さはその上をいってます。
箱を開けたところ

↓本はさらにビニールで保護されているのでたとえ濡れても大丈夫。
包装された本


【他の方法や電子書籍との比較】

ちなみにこれより「安さ」を追求する場合は、Amazonマーケットプレイスなどで古本を購入し、いったん日本の家族宅などに送る。それからSAL便(または船便)の印刷物で送ってもらうのが一番経費を抑えたやり方です。
古本でもOK、多少時間がかかってもいい、家族の協力が得られるという方にはおすすめ。

私もしばらくこの方法を取っていましたが、母も高齢になってきたしということで、hontoに注文ですべて一人で日本の本を取り寄せる方法にシフトしました。今のところスムーズに問題なく本を受け取れています。

hontoは古本を扱っていないので、買う本はすべて新品(の価格)となります。海外発送の場合は消費税分が抜かれるのでその分だけ例えば他の書店で日本の家族に買ってもらうより逆にお得ということになります。出版年の古い本の扱いが若干少ない気もしますが、概ね取り扱い書籍数は豊富です。

電子書籍で同じ本を買うと海外からでも消費税はつきます。(ちなみにhontoの規約では電子書籍は日本国内在住者向けのサービスとされています。が、海外からもダウンロードは可能です)

これまで試してきた経験から、一般に、電子書籍で本を買うのは、同じ本の古本を日本の家族に安く送ってもらうのと金銭的な点ではほぼ同じです。
結果、手元に残るのが電子版か紙の本か、かかる手間と時間、本の選択の幅などが違ってきますが、その辺は自分がどちらを求めるかで決めていくしかないでしょう。

本は紙の本で新品しか買わないという人は迷わずhonto利用でOKだと思います。


【関税について】

最後に税関について少し。

これまで日本から物を送ってもらって税関で引っかかった経験が何度かありますが、書籍に関して言えば、金額が一番問題なのかなと思います。

国によって色々かと思いますが、私が聞いた話では送料込みの金額がだいたい1万円を超えていると引っかかりやすい、郵便でなくその他の配送サービス(Fedexなど)だと目をつけられやすい、CDやDVDなどが表書きに書いてあると調べられやすい、などの噂がありますが本当かどうかは分かりません。

単に「運」だと言いきる人もいますが、いったい税関の仕事ってどうなってるんでしょうか?

不運にも関税を払うよう言われたら、払ってそのまま受け取るか拒否して日本に送り返されるかのどちらかになります。送り返されてまた再配送してもらうくらいならという理由でこれまで関税はひっかかったら仕方なく払ってきました。こればっかりは不運だったと思うしかないかもしれません。

なるべく金額は1万円以内に控えるようにしてからは引っかからなくなったような気がするので、とりあえず予防策としては金額に注意するということしか今のところ言えません・・・。


【関連リンク】

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hontoネットストア ヘルプ 海外配送のページ

日本郵便 海外の料金表ページ



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