よろづ不思議はなるべく私の体験をお話ししたいな、と思うのだけど,最近は書ける事が少なくて、じゃあ過去を引っ張り出しましょ、と思い出した事がある。




高校生だったか大学生だったか(ひえー、定かでない)夏休みに入って私はソファーで昼寝をしてました。
で、うとうと夢の中に入ったのですが、いつの間にか私のおなかに小さな仏像さんが乗っているのです。
ん?誰?この仏像さん。
そして私のおなかをぐっ、ぐっと押すのです。
なんで~なんでおなかを押すんですか~~。
と、そのまま寝ちゃって数週間後。


地元の図書館で夏休みに読む本を何か借りようと出かけ、何気なく見た仏教美術の分厚い本に、その仏像さんがいたのです。
夢違観音(ゆめたがいかんのん)と書いてありました。
何となくよく夢を見るので、バクみたいに夢を食べるんでなく,夢を変えてくれる観音様なのかなーと思いました。


で、収蔵が法隆寺とあってあれ?と思ったのです。
近々その友人達と行く旅行先だったからです。



小学校からの友人、王者のような女の子(女の子って言葉が似合いません)と、宰相のような女の子(女の子って…以下同文)、そして幼なじみのSちゃんと私の4人だったかな。


で、不思議のうれしさに王者子さんに(こんな呼び方でゴメン)夢違観音の夢を見たんだよーと言うのですが、全く相手にしてくれません。
興味が無い、とかではなく、私の見えない世界をいつも見てるらしい彼女には、私の根迷い事は殆ど,『当たり前だろ』なことらしいのです。



で、ここが聖徳太子が瞑想したと言われる夢殿か~(≡^∇^≡)とほのぼの歩いておりますと、背後で王者子ちゃんが「う!!」とうめきました。
何事だ、と振り返ると王者子の額が切られたように赤い筋が入っています。


「くそ、はじかれた」
「え?え~?どゆこと??」
前世も何も覚えていない私と違って,全部お見通しって顔の宰相子ちゃんは、すべてわかってますって顔で呆れるように王者子ちゃんを見ていました。
なんか聞く所によると,前世?霊の世界では法隆寺は王者子にとって敵のエリアだと言うのです。



王者子、貴様…法隆寺の敵?
もしかして聖徳太子の敵なのか??


「中を見ようとしたら…切られた。」
それだけ言って王者子は夢殿を離れて、あとは普通の観光客のように楽しんでる様子でした。
夢殿は閉まっているので見ようとしたって…透視でもしてたのでしょうか?




王者子と宰相子の前世って…何?
私も法隆寺の敵?ってことはないよな。そんなのイヤだわ。
夢違観音なんで私のおなか押してたの?とクエスチョンマークだらけの旅になったのでした。






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