ディイクトドン 属名(Diictodon )
哺乳類型爬虫類と呼ばれる動物のひとつ。
ペルム紀後期のアフリカを中心に生息しており、
南アフリカのカルー盆地から大量の化石が出土されている。
45cm~60cmほどの小さな動物であるが
ペルム紀においてもっとも繁栄した種だ
繁栄の理由は
家族単位で暮らしていたことによるかもしれない。
ディイクトドンは氾濫原の土手にらせん状の巣穴をつくり、
つがいで過ごしていたといわれる。
巣穴は化石としても残っており、化石化した巣穴には
雌雄のディイクトドンの化石が同時に発見されているという。
ひとつの巣穴から多数の幼体化石が
一度に見つかったことも報告されており、
これらの化石の発見は
ディイクトドンが子育てをしていたことの
裏付けといっていいだろう
これで子供の生存率を飛躍的に
伸ばしたのだ!
哺乳類型爬虫類ではエステンメノスクス のように
皮膚の化石が発見されており、汗腺らしきものがあったという
汗腺の一部はいずれ乳腺と進化する。
エステンメノスクスよりも後の時代に現れた
ディイクトドンは子育てに授乳をしてという説がある
ディイクトドンは親のお腹からにじみ出るタンパク質や脂肪分を
含む栄養のある汗を子供に舐めさせていたというものだ。
これはオーストラリアで現存する
原始的な哺乳類カモノハシ にみられる
原始的な授乳スタイルといったところだ。