翼竜の祖先。
ひとつの爬虫類がどのように変化して
翼を持ち、大空を飛ぶ翼竜に進化したのか・・・。
いまだ、その途中段階の
古代生物の化石は発見されておらず、
謎のベールに包まれている。
しかし、
その翼竜の祖先の体形は
樹上性の爬虫類の中から、
長く伸びた前肢の第4指(小指あたり)と後肢が
皮膜でつながり、広げることができた者が
現れた。
前肢の第1指~第3指は自由に使うことができ
木を登るのに使われ、
木から木へと滑空するという翼竜祖先のモデルが提唱されている。
実際にこのような古代生物の存在は
化石が発掘されない限り、想像の産物であることは
いうまでもない。
しかし、実は・・・。
翼竜の祖先の可能性がある、または翼竜に近縁な
古代生物の化石はすでに発見されているのだという!
それは
かつて、ポドプテリクス(足の翼)と呼ばれ、
前途した翼竜祖先のモデルとは
あまりにもかけ離れた奇怪な爬虫類だった!
シャロビプテリクス
属名(Sharovipteryx )
三畳紀前期、中央アジアのキルギスタンで化石が発見された
全長20cmのその小さな滑空爬虫類は
なんと!
後ろ足が長く発達し、皮膜を張るという
今昔、類の見ない後翼型の滑空爬虫類なのだ!
後肢には皮膜があったことは確認されており、
いろいろな皮膜の復元パターンが考えられている。
ムササビ形や
前肢には皮膜が確認されていないが前翼と後肢と
2006年には
デルタ翼の飛行機のような姿だったという論文も
発表されたという!
デルタ翼機は音速を超えるジェット戦闘機によく採用され、
高速飛行に向いている。が低速時に安定が悪い。
しかし、
シャロビプテリクスの小さな前足に皮膜があったとするなら、
それは先尾翼となり、空気の流れを制御する翼面となって
安定性を高めたという。
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