2008-08-04 23:14:56

現在のスカベンジャーたち

テーマ:動物、古生物うんちく

「ハイエナ」、

「ハゲタカ」


この2つの言葉は同義語で
ネガティブな表現として用いられる言葉である。


人間界の経済活動において
経営危機に瀕した会社に目を付け、安値で買い漁り
経営改善させて株価を吊り上げ、高値で売り抜けて利益を得るファンドのことを
「ハゲタカファンド」と呼ばれ
とにかく弱い者に群がり、何か金銭や利権などをふんだくってやろうみたいなやつは
ハイエナみたいなヤツとかハゲタカみたいなヤツとか形容されることが多い・・・。


それはハゲワシやハイエナが
死肉を漁るという生態のイメージからきていることは
いうまでもない。



■スカベンジャー・ハゲタカ■

ちなみにハゲタカという動物は存在せず、
死肉を漁る

ハゲワシ類とコンドル類をまとめて
ハゲタカと呼ぶ俗称のようなもんである。


アンデスコンドル 学名(Vultur gryphus


アンデスコンドル

死肉漁りで生計をたてる正真正銘のスカベンジャー(腐肉食者)
空を飛ぶ鳥では世界最大で
南米チリ共和国の独立時、国鳥の候補に挙げられたが
その生態がゆえに落選したという!


腐りきってない野生動物の死体など、

都合よく見つかるわけがないわけだが
彼らはなぜ、狩りなどせず
死肉漁りオンリーで食いっぱぐれることがないのか・・・


上空からサーチ

それは上空を飛ぶことにより、
大地を広範囲にサーチでき、
そして瞬時にそのエサの方へ移動することが可能だからだ

コンドル類の場合、
嗅覚がかなり発達しており、
上空からでも死体の臭いをキャッチできるという!


ハゲワシ類は場合は
強力な視力で獲物をさがす。



■スカベンジャー・ハイエナ■

サバンナの掃除人と呼ばれるハイエナ。
死肉を漁りや他の肉食獣の獲物を横取りしたり、おこぼれを
いただいたりするイメージが強い。
しかし
ハイエナを代表するブチハイエナに関しては違うようだ!

ブチハイエナ  学名(Crocuta crocuta


ブチハイエナ

彼らは確かに死骸を食べるが、
レイヨウやシマウマを狩りによって仕留める捕食する割合の方が多いという。
群れで持ち前のスタミナを生かして
どこまでも獲物を追い詰めての狩りの成功率は

意外にも肉食獣の中でも最高レベルだ!


誤解されるハイエナ

ライオンが仕留めた獲物に横取りしようとばかりに
群がるハイエナという光景はよくあるが、
実はハイエナが狩りで仕留めた獲物を
ライオンが横取りしてしまっているというケースが
大半なんだそうだ。


しかし
ブチハイエナはハイエナらしからぬハイエナで
他のカッショクハイエナシマハイエナ
やはり死肉漁りがメインのようだ。


そんなネガティブな印象を受ける
ハイエナやハゲタカといったスカベンジャー。
自然界ではかなり重要な動物なのだ!


腐肉を喰らう彼らがいなければ
その大地に動物の死骸が散乱、そして腐敗がすすむと・・・。
そこから病原菌が繁殖。
そのサバンナの世界に病原菌が満ち溢れ
そこに棲むたくさんの動物たちは病によって
死に絶えていくという!



■必要とされなくなった?スカベンジャー■

人間界に入り込んだスカベンジャー(腐肉食者)がいる。

カラスだ!


ハシブトガラス  学名(Corvus macrorhynchus 


ハシブトガラス

かつては野山で腐ったものが溢れないよう貢献した動物だったが・・・

今では
ゴミ捨て場で生ゴミを散らす人間にとって厄介者だ。
人間界ではゴミ収集車が来て
焼却炉で腐敗のもとである生ゴミを一気に処理できるわけで

カラスの生ゴミ散らしは具合が悪いというわけだ。

それは

人間は火を扱う唯一の動物であるからだ!

火で食べ物を調理して食中毒を防いだり、

仲間が死んだら火葬する。

火を利用することによって

あらゆる病原菌から体を守ったのである!

つまり人間にとって腐肉の処理(食べて)をして病原菌の繁殖を

防いでくれるスカベンジャーなど必要とせず

病原菌のもとは火で燃やし尽くして一発解決した方が

手っ取り早いわけである。



コメント

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1 ■無題

食べれば栄養になるものを燃やすとはもったいない。

2 ■実際には弱い者に群がるのはプレデターの方だと思うのだが。

このハイエナの何とも言えない情けない顔イイですね。鳥もオマヌケでカワイイ。何故か関西弁なのはお約束。
正確にはハゲタカって名前の動物は存在しないんですね。知りませんでした。それに高い場所を飛ぶ鳥類は基本的に聴覚・嗅覚は弱いもんだと思ってました。
しかしコンドルはチリで国鳥候補から却下されちゃってるんですか。そんなにイメージ悪いんやろか。カッコイイと思うけどなあ。カラスもかつて人間にとっても役に立ってたのに今や邪魔者扱いですか。何か色々ヒドいなあ。

記事とは関係無いですが、宮島水族館に行って来ました。改めて哺乳類・鳥類が爬虫類・両生類に較べて活発で好奇心旺盛か、イルカが水中生活者として洗練され尽くされた綺麗な流線型のスタイルをしているか実感して来た気分です。ペンギンの背中と羽触って来ましたが、何か思ったより肉も脂肪も無く羽毛も短くて、ぺったんこって感じでした。フンボルトペンギンですが。

3 ■スカベンジャー(笑)

川崎さんは本当にスカベンジャーが好きですねぇ(苦笑)。
厳密にはシマハイエナやカッショクハイエナは小動物もよく捕食しますから、スカベンジャーとは言い切れないのですが。

というよりも、完全な腐肉食性でなくても、その傾向が強ければ即スカベンジャー認定ってのはどうかと思うんですけどね。
そもそもプレデターとされる肉食獣でも腐肉は食べるし、住んでいる環境によってその割合も変わるわけです。シマハイエナ程度でもスカベンジャーと呼称するなら、川崎さんには己の中で捕食と腐肉食のボーダーラインが明確に存在すると見ていいわけですよね? その境界とやらを教えていただきたいものです。

何度も言いますが、ハイエナはスカベンジャーではありません。というより、(ハゲタカを除けば)陸生の大型肉食動物にはスカベンジャーと呼ぶべき生物は殆どいません。

4 ■ハイエナ

ハイエナが狩りの名手だとは聞いてましたが、まさかライオンに横取りされていたとは…。また、有名な動物の意外な一面を教えていただきました。

よし!次のサイト更新の珍獣はブチハイエナにしようって思った僕こそハイエナですかね(笑)?

5 ■無題

今日この記事をみてハイエナで死肉をあまり漁らないのはブチハイエナだけと初めてしりました。今までの僕の知識では大半のハイエナは死肉を漁らないというものでしたが、これを読んで勉強になりました。後、ハイエナが狩の成功率が最も高いレベルというのも、びっくりでした。それにしても、あのブチハイエナ、関西弁で「ワテ」が一人称なんてよっぽどお年なんですね。(ハイエナの平均寿命は何歳なのかな?

6 ■語源

スカベンジャーって実は人間以外の動物にはとてもいい存在なんですね!!
なのに・・・食生活を見ていたり邪魔だったりするとすぐに邪魔者扱い、散々な言い回し(でも烏はかわいい猫とか(管理人さんのゆうたろう等)をいじめたりしてるからな・・・・)
話を本題に持ってきますがすカベンじゃーの語源はなんですかね?全くみつからナカタ

7 ■カラスの勝手でしょ~なんて歌がありました

そういえばニュースで好意的に取り上げられるような
頭が良い行動をするのは植物食好きのハシボソだといいますよね
過去にここで書かれておられたように、カラスの知能が
木の実なんかを保存することから発達したせいなのでしょうか?

で、嫌われてカワイソウなハシブトくん
動物性たんぱく質大好きで、人間を襲う獰猛な鳥とかネガティブなニュースが多いですよねえ

ハシブト・ハシボソ、今はそっくりですが、この両者は1000万年もしたら
まるで違う形の未来生物になっているかもしれませんね
ハシボソはサルみたいに、ハシブトは巨大なコンドルやハゲコウのように相似進化してたりしてw
そんなことを想像すると楽しいです

>>あるぺ☆さん

「厳密」にとか「完全」に、とつけなければ
やはり向き・不向き、どちらか寄りというのはありますよ
ハイエナたちが死肉を探して食うために
体の機能を高度に発達させているのもまた事実です

また、コンドルも草食動物の子供を襲いますし
ハゲワシの一種のヒゲワシも
シャモア(カモシカ)を強靭な翼の一撃で崖下に叩き落したりして「狩」をするそうです
(まるでラドンの翼チョップ、一度見てみたい!!)
こんな鳥類でもっとも豪快で勇猛果敢なハンティングをしますが
ほぼスカベンジャーですからね

8 ■実は・・・・

メイドもハイエナと一部から言われているんです・・・
模型店やおもちゃ屋の閉店時に模型をタダ同然で買い叩いて購入していますんで・・・
(2割3割ではなく20個纏めて買うから半値とか)

閉店間際のお店にも独特の臭い?あるんですよ。。

コンドル・・・
ペペロの黄金のコンドルや、コンドルのジョーとか、カッコイイ雰囲気なんですが・・・・

ジョー、食生活悪いですよぉ。。

9 ■ライオンVS

私が読んでいる本に、アフリカで観察されたライオンと獲物が競合する肉食獣の対抗戦結果があります。
ライオンと競合するのは、豹・チーター・リカオン・ハイエナ3種(ブチハイエナ・シマハイエナ・カッショクハイエナ)です。
ただし、あくまで観察されたもののみです。

1.ライオン対ブチハイエナ・・・35戦20勝15敗
負けた方が殺されたのはどちらも4例ずつ。
食われたのは、ライオン4例、ハイエナ2例

1:1ならライオン強い、ハイエナが数が多いときはハイエナ有利。

2.ライオン対チャイロハイエナ・・・3戦3勝
ほとんど殺されているが、ライオンは食べなかった。

3.ライオン対チーター・・・18戦18勝
内、6例はチーターを捕食

4.ライオン対豹・・・12戦12勝
内、4例は殺され、1例はライオンに食われた。

5.ライオン対リカオン・・・7戦3勝4敗
内、殺されたのはライオン2例、リカオン1例ですべて食べられている。
リカオンは群で行動するのでライオンに対抗できているが、リカオンが8頭以内の場合、ライオンが強い。

食われた以外の場合は、すべてどちらかが獲物の略奪を試みており、これをみると、どちらも相手より有利となれば獲物を略奪しあっているようです。

ですから、スカベンジャーの定義がどの変化によりますが、見ようによっては、ほとんどがプレデター=スカベンジャーになってしまうかもしれません。

10 ■やっぱり・・・

すみません。どうしても気になったので書き込ませてもらいます。
上でやたら挑戦的な書き込みしてる、あるぺという人、今回スカベンジャーの記事だったので絶対居ると思いましたが、案の定でした(笑)
この手の内容(腐肉食云々)の記事の度に、今回のふにゃ~さんの様な親切な方から、あくまで傾向の問題だと指摘を受けてるにも関わらず、毎回全く進歩のない書き込みしてるのが、どうにも腹に据えかねます。
人の意見に一切耳を傾けないタイプなんでしょうか?
後、何故かは知らないが、スカベンジャーという物に非常に悪いイメージを持ってる様ですし。
(とにかく特定の動物がスカベンジャー扱いされるのが我慢ならないという感じ)
とにかくもう少し冷静になって欲しいです。


記事の内容と直接関係のない事でブログ汚し、すみませんでした。
これからも緻密なイラストと興味深い記事を楽しみにしていますので、頑張って下さい。
それでは!


11 ■無題

関西弁のブチハイエナは、やっぱり大阪のおばちゃんでアテレコしたい所ですね。ブチハイエナではネコ目では珍しくメスのほうが大きいと知ってから、女性のイメージが強くあります。蜘蛛やカマキリ、猛禽にも。
古のクイズ番組「わくわく動物ランド」で、関口宏がブチハイエナを「ブ」にアクセントを置いて言っていたのを記憶しています。人名かよ。

12 ■無題

コンドルって上空からでも臭いをキャッチできるってなにげに凄くないですか?
鳥と言えば視覚が優れてる印象があるけど、
コンドルは嗅覚が優れてるんですね。
ちょっと意外でした。

13 ■コメントありがとうございます!

メタンさん>
やっぱり豊かな時代で食べ物の有り難味があまりないの
でしょう。私も含めて。

まだらイノシシさん>
空飛ぶ鳥で嗅覚が強いなんて珍しいですね。
空を飛んでて嗅覚が役に立つのかと思います。
しかしペンギンは意外ですね。
ふっくらとした感じかなとおもってました。
エンペラーはさすがに脂肪ついているんじゃないかな。

あるぺ☆さん>
捕食者と腐肉食者の線引きについては
まったく考えもしなかったです。
陸生大型肉食動物は環境しだいで
プレデターにもなるしスカベンジャーになり、
本質的にプレデターだからプレデターということですね。
私は傾向の強い弱いで分けているだけです。
同じ環境下でも傾向の強いものと弱い者という
のはあると思います。

G・サイモンさん>
そういう一面もあるそうです。
ライオンに横取りされたり、逆に奪ったりと
状況に応じていろんなケースがあるのでは
ないかと思います。

aronsoさん>
ブチハイエナはネコ科とちがい、
持久力でどこまでも獲物を追うタイプで
犬科のリカオンも同じタイプですね。
リカオンがもっとも狩り成功率が高いそうです。

単弓類好きさん>
英語のスカベンジScavenge「清掃活動、ゴミ拾い」
だからスカベンジャーはゴミ拾いする者ですね。

14 ■コメントありがとうございます2!

ふにゃ~さん>
ハシボソが好意的、ハシブトがネガティブに
とりあげられる。
まさに人間視点ですね。
同じカラスなのに生態が対極的なのも
カラスはやっぱり魅力的です。

メイドさん>
私も
スーパーで夜遅くに食品の値段の下がるを
待ち構えています。まるでハイエナ。

ぱんてるさん>
リカオンは生息数が減少傾向にあるそうなので
群れの規模の小さくなり、
ライオンにやられることが多くなったとか。
これからも状況が変わっていくのでしょうね。
狩りの成功率が高くても
それからの獲物の奪い合いが熾烈なので
ライオンがもっとも有利なのかなと
思いました。

ビジョンさん>
私もプレデターとはスカベンジャーとは
勉強しようと思います。
あるぺ☆さんの言っているように
陸生大型肉食動物は基本ベースでプレデター
かもしれません。

エルヴァイラさん>
ブチハイエナにベタな大阪のおばちゃんみたいに
豹柄の服を着させればよかったかな・・・。

ケロゲロスさん>
いや、すごいと思います。
本当に上空で嗅覚が役に立つのだろうか。
なんでも
死体に何かを被せて隠しても
上空から臭いでわかるらしいです。

15 ■そう言えば

メキシコ辺りでは砂漠に広範囲に張り巡らされているガスのパイプを修繕する時、コンドルが集まっている箇所を目印にすると聞いた事があります。ガスに付加されているあの刺激臭を死肉の腐臭と間違えて、コンドルが集まってくるから…だとか。

16 ■蝦夷熊猫さん

ガスパイプの修繕にコンドルの習性を利用するとは
なかなかいい知恵してますね。
こういう話は大好きです。

17 ■スカベンジャー系?

>リカオンは生息数が減少・・・群れの規模小さく

なるほど!やっぱり減ってますか!
そうですね。群れで狩る動物は,最近の動物の減少傾向から、数を維持するのが難しいでしょうね。

>狩りの成功率が高くても
それからの獲物の奪い合いが熾烈

そうなると、ますます群れの個体数が減ったほうは不利ですね。
そうなれとライオン有利ですね。

でも、ハイエナがスカベンジャーかプレデターかって言われれば,あえて分けるとするなら,やはりスカベンジャー系ではないでしょうか?

自分で狩りもするでしょうが,管理人さんが書かれているように「ハイエナたちが死肉を探して食うために体の機能を高度に発達させているのもまた事実」なのは確かですし。

ちなみに私が先にあげた観察結果の出ていた本は、1977年に出版されたものですから,今ではだいぶ状況が変わっているでしょう。

18 ■遅くなってしまったが…

カラスのとこを見て少し感じたけど…

カラスは森林に居た頃は自然界の掃除屋さんとして役に立つ鳥だったけど人間の世界では生ゴミを食い散らかす害鳥へと成り下がってしまったけど今の日本は飽食の時代やからカラスから見たら魅力的な餌がたくさんあると言う状態になってるのかな?と思っています。

これはカラスだけでは無く他の野性動物にも言える事だが…

人間が出した生ゴミが自然界には全く無い美味しい餌であり、自分自身で餌を探すよりは生ゴミを漁った方が楽であり餌としての提供も安定してると言う事を学習してしまったらその様な結果になってしまうのかな?と思っています。

19 ■無題

コンドルは、チリの国鳥から落選ですか・・・。イメージ悪いのかなぁ・・・?
エクアドル共和国とボリビア共和国の国旗(国章)には使われてますね。お国柄?

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