空を見上げれば、
ツル、ハクチョウ、ガンなど
鳥たちがV字型、あるいは斜め編隊で
飛行しているのが見られる
これは単なる規律よく飛ぶ習性というわけではないのだ!
これは長距離を飛ぶ渡り鳥にとって
じつにスタミナの消耗を抑える
省エネな飛び方なんだという!!
省エネの理由とはこうだ!
鳥が空を飛び、翼で風を切る際、
翼の上面と下面とで気圧差が生じる。
気圧の差を埋めようとする働きが生じ、
下から上への力が生まれ、揚力が発生する
わけだが、
翼の端では翼の下面から上面へと
ぐるりと回り込む空気の流れが発生する。
これが渦状の空気の流れとなり
「翼端渦」ができるのだ!
じつに翼の端で生まれた翼端渦の気流を
斜め後ろの鳥が上手く乗っかる寸法だ!!
これで楽に飛行することが可能となるわけだ!
そしてそのお隣の鳥も翼端渦に乗っかり、
それがどんどん連なって
ごく自然に斜めやV字編隊飛行へとなるのだ!
あと、
翼端渦に乗っかれない
編隊の先頭の鳥は
負担があるので、
交代で入れ替わるという。