とても不思議な単細胞生物。
鞭毛虫(べんもうちゅう)の1種が
和歌山県と福岡県の砂浜で発見されたという。
この鞭毛虫の名は「ハテナ」!!
このハテナという鞭毛虫は
光合成ができる藻を食べ、消化せずに
そのまま体の中で共生させ、
みずから植物に変身するという。
これは太古の昔にはあったことで、
光合成を行う細菌である藍藻(シアノバクテリア)を
共生させた生物が最初の植物だといわれている。
藍藻はその生物の体内で葉緑体となる。
植物の細胞にはこの葉緑体は必ず存在する。
しかし驚くのは分裂の仕方。
片方は元の無色のハテナになり
もう一方は藻を共生させた緑色のハテナに
綺麗に分かれて分裂するのである。
そして無色のハテナは
再び捕食器官ができ、
再び藻を食べ、植物に変身、
再び分裂して緑色のハテナを
誕生させるのである。