ふと気が付けば、ほかの男と交わる自分の姿を実光が悲し気な顔で見ていた。
 
「雪信さま・・、助けて・・・、ずっとずっと待っていたのですよ。なぜ故に・・他の男を抱くのです。私のことはもうお捨てになるのでございましょうか・・。私目は、この方に渡されてしまうのでございましょうか・・。なにか、何か仰ってくだされ!!」
 
明高がいくら叫んでも、実光は悲しい顔をするばかり、そのうち若い男が現れるとはち切れんばかりの笑顔を浮かべてその男と目の前で抱き始めた。
 
(嫌だ、見せないで下され。やめてくだされ。私の事が嫌いになったのなら、そうおっしゃってくだされ。雪信さま。雪信さま!!!)
 
「あああああああああああ!!!!」
 
自分の声で慌てて目を覚ましたが、夢の中と変わらず身体は突き上げられ続けていた、寝ている間中犯され続けていたとは全く気が付かず、目を覚ました途端にいきなり放出するまで攻めあげられたのだった。
 
「んんっああっあっ・・んっふっぅ・・あっ。」
 
出したくもないのに、艶声が出てしまう、気を良くした男は明高の胸を開けて両方の粒に武者ぶりついたのだ、気が付けば朝日が部屋に差し込んでいた昨日盛られた何かのせいなのか、身体はその欲求から逃げられず、自然と自ら腰擦りつけ動かしてしまうのだった。
明高の両手からはいつの間にか縄が解かれていたが、逃げることは出来なかった、明高の鼻が慣れてしまっていたために気が付かなかったが、一晩中甘い香りのする香が焚かれ続け、そして、明高に飲ませる酒や水にもその粉末は必ず含まれていたのだった。
朦朧とする意識の中で、唯一分かったのが夜と朝が二回来たことだった、それ以外は何もわからないほど体を貫かれ続け、たった二日間の間に逃げる気力さえなくなってしまったのだった。
 
「なかなか従順になったものじゃ。夜通し2日も抱けばそうなるかのう。この場所も吾の物に吸い付いて離れぬ様になったしのうひゃっひゃっ。そうじゃ。そなた吾の名前を知らぬのじゃな、幾度となく雪信などと申しておったのう・・。あやつの幼名を叫ばれても面白うない。吾の名は芳継じゃ。吾の名を呼びながら精を放つのじゃ良いな。」
 
この男は疲れを知らぬのか、それとも只々この行為だけにおいては常人をはるかに超えた強さを持っているのか、明高の中から用を足すとき以外はずっと収め続けていたのだった。
悲惨なのは明高の方だった、象徴は赤くなり、結合を強要された箇所は紅くはれ上がり血も滲んでいたもう身体を動かすだけでも痛みが走るほどだった、しかし芳継はそんなことはお構いなしなのか、洞窟に再度己をねじ込み、象徴を掴むと手荒にしごきだし、放出する直前に自分の名を言うように強要するのだった。
 
「吾の名を呼べば、ここで一度休むとしよう。そなたもゆっくりと休ませねば、十日後からの接待に使えぬでの。」
 
仕方なく明高は芳継の名を放出する前に幾度となく呼び、その責め苦からは解放されたのだった。
身体はどこもかしこも痛く、動けるような状態ではなかった、だが池の対岸にあった実光がいた部屋を覗こうと顔をあげたがその場所はなく目の前には低木が広がって何も見えなかった、いつの間にか池の対岸の部屋に明高の方が移動されていたのだった。
 
←124  126→