今日、ある利用者様の最後の利用日でした。


来週月曜日に特養に入所が決まったからです。


この利用者様(Fさん)は去年の今頃は大病をされ、正直ここまで元気になれるとは


思っていませんでした。


食事も進まず、自宅で吐血もされてしまい、もう、あの笑顔を見る事は出来ないと思っていたのです。


それが見事元気になってくれました。



でも、奥さま自身も体調を崩されてしまい、在宅介護が難しくなりつつありました。


うちのディを毎日利用されておりました。


一応、入所の申し込みもしていました。


申し込んでも直ぐに入所できるとは限らないので、一種、保険の様な物でした。



奥さまとしても今年の6月位に入所になるかな?と思っていたそうです。


(入所判定Aランク 7番目)と判定されても、直ぐには入所にならないと、思っていたそうです。入所出来る=空きが出来る∴誰かが退所(高齢者施設の場合は大概的に逝去)



それが先週、連絡があり29日に入所の許可が下りたとの事でした。




このFさん。なかなか可愛いところがあります。周りのしっかりしている利用者様達からは、受け入れられにくいキャラではありますが、心根は優しい人だったのだろう雰囲気があります。


あるカラオケを聴くと必ず顔をクシャクシャにして泣きます。


瞼の母 東京だよおっかさん  が彼の壷でした。


私もそんなFさんが大好きでした。


今日で最後の利用日かと思うと何となく切なくて涙がでそうでした。


私「Fさん、私のこと忘れないでね」


Fさん「忘れますよぉ~」


といいながら、何となく涙目のFさんでした。


来週の月曜日からは施設での生活という新しい環境が待っている訳です。


Fさん自身、どこまで理解されているか判らないけど、何となく家の雰囲気や我々職員の様子が何時もと違う事を感じ取っている風に見られました。



施設での生活が慣れるに従って、私の事は忘れてしまうかもしれないけど、私はFさんの事は絶対に

忘れないからね。


Fさん元気でね。一応、同じ屋根の下の施設に居るのだから、会ったら得意の


「べぇ~」


を見せてね。