雲祥寺『地獄絵』 | 奥津軽を行く津軽鉄道でお待ちしています

雲祥寺『地獄絵』

こんにちは。みっちょんです

実は先日、金木にある【雲祥寺】で地獄絵の勉強会がありました
junjunがどこからかその情報を聞き付け、「勉強に行こう!」とその日の内勤組で行ってきました

説明してくださったのは雲祥寺住職の一戸 彰晃さん

まず、雲祥寺に常時展示されている『地獄絵』は全部で7枚。人の死後から49日までの様子を描いたもの
東北には地獄絵が多いそうですが、7枚全てが揃っているのは大変珍しいとおっしゃっていました。というのも、明治維新から第二次世界大戦までの日本で神道が国家宗教とされていたためにお寺にあった地獄絵を売りに出す人が多かったからだそうです。
また、雲祥寺にある絵はとても緻密で完成度が高いともおっしゃっていました

雲祥寺 001   雲祥寺 002   雲祥寺 003
住職、右に行ったり左に行ったり一生懸命に説明してくださいました
49日までの間はどこにも行かずに地獄に行くかどうかの審議が行われるそうです
地獄絵は大きく上下2つに分かれていて、上は裁きの様子・下は地獄の様子。

1週目:人は裁きを受ける。絵にはあの世の入口(赤い鳥居があり、桜の花が満開)がある。桜はあの世とこの世の境目に咲く花とされている。
この世での罪が軽く、1週目で裁きが終わることもある。1週目で裁きが終わらない人は2週目へ、2週目で裁きが終わらない人は3週目へ……と続き、49日には最終的な裁きが下る。

中でも興味深いと思ったのが「35日に法事を行うのはその日に閻魔大王が判決文を書くので、その裁きを少しでも軽くしてもらうためだ」ということ。そして、その後の6週目は残された人の行いが試される週だそう。きちんとお線香をあげたりしているか、など閻魔大王がチェックしているそうです


地獄の種類も【針山】【血の池地獄】などいろんなものがありますが、生きていた頃に犯した罪によってその地獄の種類も違うようです。

そして雲祥寺の地獄絵は『罪を清めた後は必ず救いがあるように描かれているそう
その証拠に絵の最後の一枚には蓮の花が描かれています


ちなみに余談ですが…鬼がなぜ虎のパンツに角なのか。
それは、鬼門が丑寅の方角のために牛の角に寅のパンツ。なのだそうです    

地獄絵についてもっと知りたい方は雲祥寺ホームページ をご覧ください
そして生でこの絵を見たい方は津鉄に乗りに来ようよ