さて、今日から【システム開発あるある】というシリーズを開始します。
 奥進システムが今まで経験してきたいろいろな【あるある】をご紹介していきます。
 自社で、身近で、思い当たることがあるという方がいらっしゃるのではと思いながら、まずは「仕様書がない」というお話から始めていきます。

 システムというのは、どんなものであれ、「こんな風に作りますよ」という決めごとをまとめてから作ります。
 その決めごとを書いたものが、仕様書です。

 発注する側にすれば、どんなものができるのか、それを作のにどれくらいの期間とお金がかかるのかはしっかりと把握しておきたいところです。
 会社として予算を組まなくてはいけませんし、システムができてからのことも計画していきたいからです。
 しかしこれが、ないシステム開発が実際には行われています。

 曰く、
「後から作ります」
「お急ぎでしょうから、先に開発にかかります」
「予算がかかりますから、削りましょう」
「ありますが、修正中です」

 発注側は、そんな言葉に翻弄されて、仕様書を手にすることなく開発は進み・・・

 なんとかシステムができあがりました。
 しかし、それが欲しいシステムと微妙に食い違ったものになっています。
 それを制作会社の担当者に伝えますが、仕様書がないので「言った」「聞いてない」の水かけ論になってしまいます。
 仕方なくそのシステムを使い始めるのですが・・・結局のところそのシステムには満足できないままです。
 システム制作会社やその開発の過程に対しても満足できていません。
 発注側の会社は、ほどなくシステムのリニューアルを検討し始めます。

 そこで当社の登場です。
 お話を伺ったところ、「現在稼動しているシステムがありますが、仕様書がないんです」とのこと。
 しかし、「現在の機能はそのまま新システムでも再現していただいて、部分的に機能を修正し、いくつかの機能は追加したい」とのご要望です。
 こんな時には、どのようにして現行システムの機能を調べるかおわかりになりますか?

 全画面をデジカメで撮影します。

 現行システムを別のテスト環境で触れるならもう少し楽ですが、WEBシステムではなくクライアント・サーバ方式などの場合は、動いている環境を簡単に持ち帰ることができません。
 そうなると、メニュー画面からすべての画面を写真撮影し、出力される帳票はすべて出力したものを持ち帰り、社内で簡単な仕様書を起こします。
 それを元に発注側の担当者とお話を進めさせていただき、新たなシステムの仕様を決めていきます。

 沢山の写真画像を見ながら仕様を推測して把握していくことは、結構な労力を要します。
 その解析だけでお金をいただく仕事になります。
 しかし、何もなくイチから仕様を詰めるよりはマシです。なぜなら、お客様は現状そのシステムを使ってお仕事をされているからです。また、仕事に使えてない部分を伺うことで、新システムに盛り込むべき仕様を見つけることができます。
 「使えない」と思っていたシステムも、実はそんな風に「使える」ものなんです。

 一度システム開発にチャレンジして、使いづらいシステムになった、仕様書も揃ってない、そんなしんどい思いをしているシステム担当者様。
 もう一度、システム開発にチャレンジしてみませんか?
 そのシステム、リニューアルしてみませんか?
 ぜひ一度、有限会社奥進システムにご相談ください。

 大阪のWEBシステム会社
 有限会社奥進システムのシステム開発