暴露された過去 | 奥さま聞いてよ!妻を愛す恋愛体質夫の生活      変なタイトルだけど意外にも長編私小説なのです

暴露された過去

   

ドクロ男と女のドロドロ順位はコチラ← キスマーク  

 

 

 



奥さま聞いて下さい・・・。

愚かな私を笑って下さい・・・。

そして私を叱って下さい・・・。  

 

 

 

 

 


Y美と私がケンイチたちに合流してしばらくするとダンスフロアに流れて

いた大音量の音楽が止まり、「営業終了」のアナウンスが流れました。

深夜0時になるとディスコなどの営業はどこもぴたりと終わるのが通例

でした。ハンニバルも例外ではなく、深夜0時ちょうどに音楽が止まり、

どれだけ客が盛り上がっていようとも、店員たちが強制的に店から外に

追い出すことになっていました。私たちも近くにいた店員から「お客様、

閉店のお時間です」と退出を促されました。 

 

 

 

  


DASH!

「んだよ・・・結局1回も踊らないまんまじゃねーかよ(苦笑)

 

音譜 

「いいじゃん、私たちと楽しくしゃべれたんだからさぁ(笑)

 

音譜 

「そうよ、そうよ。私たちの拘束料は高いわよ(笑)

 

 

「貧乏だから金なんて持ってないもんねー」

 

 

「お金なんか欲しくないもんねー」

 

 

「へぇーそりゃまた意外な・・・」

 

 

「お金欲しかったらこんなとこなんかで相手見つけないもん」

 

あせる 

「そりゃそうだ・・・ここに金持ちが来てるとは思えないな(苦笑)

 

 


 

 

 


そこへハヤトたちもやって来ました。

 

 

 

  

 

 

 

「お前らここにいたのかよ。揃って姿消したから探しちゃったよ」

 

 

「うそつけ。本気で探したらこんな狭い店、すぐに見つかるだろ」

 

 

「ばれたか(苦笑)・・・軽く見回しただけで諦めた♪」

 

 

「それみろよ!」

 

 

「なんや、なんや、ケンイチも○○もカップル成立みたいやん♪」

 

 

「そうだよっ♪K子とY美だけずるーい♪」

  

  

「んだよ・・・R菜は俺とO田がいたんだから問題ねーだろっ!?」

  

 

「うーん・・・それはどうかなぁ・・・(笑)

  

汗   

「カップルとか・・・そういうんじゃないから・・・俺らは(困惑)

(空気読めてない) 

 


 

 

 

一瞬当惑する表情を見せつつ言葉を濁した私をチラリと見たケンイチは、

何か事情があるのだと察した様子です。話を切り替えます。


 

 

 

 

 

「とりあえず店員に叱られるから店から出るべ」

 

 

「そうだね・・・」

 

 

「ロッカーに荷物預けてるやつもいるだろうし、店の前で集合な」

 

 

「了解!」 

 

 

「うん、わかったぁ♪」

 

 

「ちゃんと待っててよ!?」

  


「そっちこそ途中で相手乗り換えんなよ!?」

 







Y美たち3人はコインロッカーに預けてあるバッグを取り出すために店の

奥に入っていきました。私たちは誰も荷物を預けていないので、そのまま

フロントの前を通って外に出ていることにしました。

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございました。またお待ちしております」

 

 

 

 

 

 

丁寧に頭を下げながら黒服の店員が手渡してきたのは、最初にケンイチ

が配った割引券でした。 

 

 

 

 

 

 

「おお。これもらったら、また絶対来なくちゃな♪」

 

汗 

「ハヤト・・・いちおう俺ら、受験生・・・浪人生だからさ」

 

 

「うっさいなぁ、関係ないって!!息抜きは必要だって!!」

 

あせる 

「息抜き程度で終わればいいんだけどな・・・(苦笑)

 

 

 

 

 

 

階段を下りると店の中で仲良くなった男女が、この先の予定を相談して

います。不幸にも相手が見つからなかった女性客は足早に駅の方向へ

向かいます。まだ終電はある時間です。そんな女性客を追いかけて行く

男性客もいます。執念深く店の前で、出てくる女性客を値踏みしている

男性客もいます。路上はいきなり本能の吹き溜まり状態になってしまい

ました。やたらとざわついた空気が周囲を支配します。

  

 

 

 

 


「とりあえずここで待つべ」

 

 

  

 

 


ケンイチはハンニバルから出てきたばかりの人混みから少し逸れた位置

にあるガードレールにひょいっと座りました。私を含めた他の3人も無言で

後に続き、ケンイチの左右に座ります。

 

 

 

  

 


「遅いな・・・彼女たち」

 

 

「どうせトイレでも行って化粧直ししてんだよ」

 

 

「わざわざ閉店した後に?」

 

 

「女ってのはそういうもんだよ。意外に○○って女の生態わかってねぇな」

 

 

「ごめん・・・そのあたりについては面目ない」 

 

 

「化粧直ししてるんやったら・・・この後どこかに行く気満々ってことなんか?」

 

 

「そうだろ・・・じゃないと気合入れて化粧なんて直さないんじゃねーの?」

 

 

「そうでもないな。電車に乗る前だって化粧直しするかもよ」

 

 

「うそやん!帰るだけでそこまでせーへんやろ?」

 

 

「いや、意外に無粋な○○の説が正しいかもしれねーぞ?」

 

 

「そうなのか?ケンイチぃ」

 

 

「ま、いくら仲良くなっても・・・あまり期待するとがっかりもあるってことだな」

 

あせる 

「マジかよ・・・」






  

私はY美のことが気になっていました。彼女の突拍子もない申し出には

少々面食らいましたし、少しわがままな物言いだなとも感じます。しかし

彼女の存在はこの数時間で私にとって無視できないものになっていたの

です。ケンイチがぼそりとこぼした「仲良くなっても期待してはいけない」

という言葉は、私にとって大きな不安をかき立てるものでした。

  
 

    

  

  
 

「ケンイチは今晩、この後どうするつもりなんだ?」

  

  

  

  

   

  

私たちの住む学生寮に戻るにはどうせタクシーを使います。しかし割り勘

ならば安く済みますが、誰かが単独行動に走ることになれば、一人当たり

の金額は一気に跳ね上がります。アルバイトをしているわけでもなく財布

の中身に自身が乏しい身分の私たちにとって、それは大きな負担です。

私たちの住む学生寮方面へ向かう最終電車は既に終わっています。 

 

  

   


 

 

「うーん・・・彼女らの態度次第だな」

 

 

「ケンイチは相手のあのコとホテルでも行くつもりなのかよ?」

 

 

「うーん・・・相手の出方次第だな」

 

あせる 

「ちょちょ、ちょっと待ってーな。俺ら、ここからは別行動なんか?」

 

 

「もしも別行動になったら朝帰るしかないな。電車がないし」 

 

 

「3人まとまればタクシーでも平気だろ」 

 

むかっ 

「ま・と・ま・れ・ば・な!(苦笑)

 

 

「先に帰るんだったっら同じルートで忍び込んで俺の部屋の窓から入れよ」

 

 

「うん、それはそうさせてもらうよ」

 

 

「○○はどうすんだ?」

 

 

「・・・あのコともう少し話してみたいかなぁ」

 

 

「なんだよ(笑)・・・けっこうその気じゃん。お前もなかなかスケベだな」

 

むかっ 

「違うって!(怒)・・・そういう意味じゃない!」

 

 

「いいよいいよ。ナンパで知り合った女なんて“ヤって”なんぼのもんだ」

 

 

「あのコはそういう子じゃないからさ」

 

 

「おまえ・・・ナンパ相手にその気にさせられてんじゃねーよ(冷笑)

 

 

「いや、マジであのコはそういう対象じゃない」

 

 

「あっちは割り切った目でしか見てねーって」

 

むかっ 

「いや、違うって」

 

 

「だったらおまえら・・・マジで付き合うのか?」

 

 

「いや、あのコには彼氏がいるんだ・・・」

 

 

「ほーれ見ろ。しょせんナンパ待ちの女なんだって」

 

DASH! 

「いや・・・(困惑)

 

 

 

 

 


私たちの交わした会話の細かいニュアンスをその場で再現するのは

不可能です。ですから私が彼女から受けた不思議な印象を彼らに

上手く説明することもまた不可能でした。確かに伝えられている情報

だけをもって考えれば、ケンイチたちの言うことももっともなのです。

でも・・・私はなぜか会ったばかりのY美という女性を信用しきっていた

のです。もしかすると彼女が死んだN子に性格が似ているからかも

しれません。






目

「お、出てきたみたいだぞ」

 

 

  

 

 

 

階段の上からY美たち3人が降りてきました。彼女たちの容姿はその日

の店内ではもっとも目立つ存在でしたから、店の前で待ち構える男たち

の視線が一斉に注がれます。元から狙っていた男たちもいるようで、他

の女性客が出てきても見向きさえしなかったにもかかわらず、Y美たち

を見つけると、すぐに腰を浮かして臨戦態勢に入っています。

 

 

 

 

 

 

「彼女たち・・・目立つからみんな狙ってるみたいだな」

 

 

「あそこを切り抜けてこっちまで来てくれねーなら見込み無しってことさ」

 

 

「ケンイチ・・・余裕だなぁ」

 

 

「こっちで俺らが待ってるの知ってて他に目移りすんなら無理だってこと」

 

 

「そういうもんなのか・・・」 

 

 

「無理やりあそこから連れ出したって、その後の展開は知れてるからな」

 

 

「ケンイチさすが・・・なんだかすごい場慣れしてるな」

 

 

「ま、とりあえずもう少し前に進んでおいて存在だけは誇示しておこう」

 

 

「・・・そうだな」

 

 

「なんだよ、○○・・・やる気満々だな(笑)

 

むかっ 

「だから、そんなんじゃねーって!(怒)

 

 

  

 

 


奥さま・・・確かに私はやる気満々だったかもしれません。Y美を口説いて

どうこうしようなどと考えていたわけではありませんが、目の前でみすみす

他の男にさらわれていくのを座視することはできません。少なくとも彼女が

他の男たちにどういう対応をするのか目の前で確認しようと思ったのです。

 

私たちは人混みギリギリまで進んで彼女たちの方向を向いて立って待つ

ことにしました。私の視線は階段をちょうど降りきるY美に吸いつけられて

います。

 

 

 

 

 


「お姉さんたち、この後の予定は?」

 

 

「何もないならドライブ行こうよ

 

 

「美味しい酒飲みに行かない?」

 

 

 

 

  


あっという間にナンパ男たちが彼女たちを取り巻きます。口々に彼女たち

を誘います。確かに彼女たちの容姿は際立っていましたから、客観的に

考えれば、ナンパをしにきて彼女たちを見過ごすことはあり得ないでしょう。

 

私は目の前で行われている喧騒をただひたすら眺めていました。男たち

よりも背が低い彼女たちの姿は、男たちの中に入り込むと全然見えなくなり

ました。彼女たちのはっきりした性格からすれば、嫌なものは嫌と拒絶する

ことはたやすいでしょう。彼女たちが男たちの群れの中から自力で脱出して

来るのを私は待ちました。

 

 

  

 


あせる

「ゴメン、ゴメンってば」

 

あせる 

「また今度ね。ゴメンゴメン」

  

あせる

「約束してるからさ、ちょっとゴメン・・・通してくれる?」


 

 

 

   

 

しばらくすると彼女たちが男たちをかき分けて人混みから抜け出てきました。

その姿を確認してほっと胸を撫で下ろす私。ちゃんと私たちとの約束を守る

意思があるようです。他の男たちの誘いには一切乗る様子がありません。

しかし、まだY美たちは私たちがどこにいるのかを確認できていないようです。

周囲をきょろきょろ見回して探しています。かなりの人混みです。こちらから

合図をしないと先方から見つけてもらうには無理があるかもしれません。


私は手を挙げて声をかけようとしました。しかし・・・。

 






アップ

「お姉さん、さっきはどうも!!」

 

 

 

  

 


今にも喉から声を発しようとしたその瞬間、横から2人組の男が飛び出てきて

Y美に声をかけました。彼らは偶然にも私たちが待っている場所と彼女たちの

真ん中を妨げる位置に立ち話し始めました。Y美たちはまだ私たちの存在に

気づいていません。

 

 

 

 

 

 


「さっきは変な野郎に邪魔されて話せなかったからさぁ・・・」 

(変な野郎で悪かったな) 

 

 

 

  

  

 

よく見るとそれは、先ほど私とトラブルになったばかりの少し不良っぽい

風体の2人組でした。 

 

 

 

 

 



「これからちょっと飲みに行こうよ

 

汗  

「ゴメン、約束してるからさ」

  

 

「それってさっきの変な野郎の約束??ブッチしちゃえって!」

 

むかっ 

「そういうわけにはいかないのっ!どいてくれない?」

 

 

「もうあいつらとっくに帰ったよ!さっき帰るとこ見たもん」

 

目 

「うそ!それマジ?」

 

 

 

 

  

 


奥さま・・・こいつらはとんでもないことを言っています。ウソをついてまで

彼女たちと仲良くしたい熱意はわかりますが、私にとっては大迷惑でしか

ありません。腹立たしいことこの上無しです。


 

 

 

  

 


「マジだって!さっきタクシーに乗って消えたぜ?」

   

 

 

 

  



奥さま・・・もう我慢できません。

 

 

 

 


ドンッ 

「誰が消えたって??」 


  

   


後ろから私が声をかけると彼が振り返りました。Y美もこちらを見ます。

 

 

 

 

 

 

汗汗汗

「あ・・・やべ・・・(怖)

 

 

「○○くんっ!そこにいたんだ!探しちゃったよ!」

  

メラメラ  

「誰が変な野郎だって??」

 

汗汗汗 

「あ・・・いや・・・(狼狽)

 

むかっ 

「妙なウソついてんじぇねーぞ?こらぁ」 

 

汗汗汗 

「・・・・・・」

 

 

 

 

 


男たちは私の姿を認めると無言でその場を後にしました。けれども

とんでもない捨てぜりふを残したのです。

 

 

 

 

 


「お姉さんたち!そいつ暴走族だからかかわらない方がいいよー!」

 

 

「そうだぞ!黒孔雀のやばいやつだぞー!」

  

 

「どっかに拉致されて輪姦(まわ)されるぞー!」


 

 

  

 

 

そう叫ぶと走って逃げるように去っていきました。やはり彼らは高校時代

に私の姿をどこかで見たことがあったのでしょう。だからこそ私が黒孔雀

のメンバーだった事実を知っていたのでしょう。

 

 

 

 

 

汗 

「やっぱりあいつら・・・知ってやがったのか・・・(苦笑)

 

DASH! 

「・・・・・・」

 

 

「Y美ちゃん、ゴメンな変なところ見せて」

 

DASH! 

「○○くん・・・暴走族なの?(怪訝)

 

 

「・・・え!?」

 

DASH! 

「さっきの人たち・・・○○くんが黒孔雀だって言ってたけど・・・」

 

 

「・・・・・・」

 

DASH! 

「○○くん・・・黒孔雀なの?暴走族なの?(詰問)


 


 



今回はここで締めさせて頂きます。

またのご来訪を心よりお待ちしております。

 

 

だって・・・悔やむことばかりですから・・・。

    

   

 

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