明かされるJの秘密 | 奥さま聞いてよ!妻を愛す恋愛体質夫の生活      変なタイトルだけど意外にも長編私小説なのです

明かされるJの秘密

 

奥さま聞いて下さい・・・。

幼かった私を笑って下さい・・・。 

そして私を叱って下さい・・・。  

  

 

 

 

 

 

「先生やってるんだよね・・・そのヒト・・・」

 

 

「ま・さ・か・・・!?」

  

 

  

 

 

 

 

ついにJが漏らした本命彼氏のこと。相手はなんと教師だと言います。

私はこれまでの経緯から、勝手に短絡的な想像をしてしまいました。

 

 

  

 

 

 

メラメラ 

「まさか・・・あいつなのか?」

 

 

「あ・・・ちなみにM浦先生じゃないわよ」

 

ショック! 

「・・・え?」

(あれ?) 

 

「あの人は・・・前も言ったけど私を口説いてくるだけ(苦笑)

 

 

「・・・じゃあ・・・誰・・・なの?」

 

 

「でも・・・M浦先生も・・・よく知ってる人なのよね・・・」

 

 

「・・・・・・(呆然)

 

 

「大学の先生なのよ」

 

げげ!ねこ  

「大学の先生ぇぇ~!?」

 

 

「××音大の先生なの♪」

 

 

「それ・・・どういうこと???」

 

 

「祖父の紹介で・・・私のレッスンをみてもらってるの♪」

(また祖父の名前が出た)

 

「でも・・・そんな人がなんでJちゃんと・・・??」

 

 

「彼は東京の音大にも顔が利くから・・・推薦入学にも有利なのよね」

 

 

「君は・・・推薦入学のために・・・付き合ってるの?」 

 

 

「ううん・・・それだけじゃないわ。十分男性としても素敵な人よ♪」

  

 

「やっぱり・・・その人とも・・・?」

  

 

「もちろん!付き合ってるんだから当然でしょ?」 

 

 

「あの・・・やっぱり・・・年上だと・・・」

 

ラブラブ 

「うん・・・エッチも上手よ♪」  

 

  

「その彼も・・・40代・・・なの?」

(もう倒れそうなくらいにショック) 

 

「そう・・・45歳♪」

  

 

「独身・・・?」

 

 

「まさか!ちゃんと奥さんはいるわよ・・・じゃないと面倒じゃない?」

 

天使 

「・・・・・・(絶句)

 

  

 

  

 

 

 


 


驚きました。Jは自分の父親と同じくらいの男性2人と付き合っているのです。

彼女はやんわり否定しましたが、推薦入学を有利に進めるための打算が

そこに介在しないとはとても思えません。しかも不倫です・・・。

 

さらに私を驚かせたのはJがSEXの上手い下手にやたらとこだわっている

ことでした。私が当初抱いていた純粋無垢な清純派お嬢様のイメージは

完全に崩れ去ってしまったのです。清純無垢どころかまったく逆。肉欲を

むさぼる存在に思えてきました。でも・・・嫌いになれない惚れた私の弱さ。

 

 

 

 

  


 

 

「このお店も・・・元々は彼氏が常連さんだったのよ♪」

 

 

「よく連れて来てもらってるの?」

 

 

「そうね・・・だから私までオーナーと必要以上に親しくなっちゃって」 

  

泣きぽよ  

「だからT村さんと・・・(ガックリ)

 

 


 

 

   

 

  

奥さま・・・忘れてはいけません。まだ体育教師M浦が、なぜJを執拗に

口説いているのかが分かりません。大きなリスクを冒してまで・・・。

 

 

  

 

 

 

  

「M浦が危ない橋を渡って・・・君に手を出そうとしてるのは?」

 

 

「あぁ・・・そのことね・・・(冷笑)

 

 

「うん・・・この際全部教えてくれよ」

(やけくそ) 

  

「そうね・・・下手に隠すより・・・話した方がいいわね・・・」 

  

 

「うん・・・頼むよ・・・」 


 

「ちなみに、○○クン・・・この店の存在は誰に教わったの?」

 

 

「・・・実は担任のT先生なんだよね・・・ごめん、ダサくて(苦笑)

 

 

「・・・ウチの高校の先生たち、けっこうここの常連なんだよ?」

 

 

「え!?そうなの??」

 

 

「M浦先生もここの常連で、私の彼氏とも知り合いなのよ」

 

 

「この店の客ととしてつながってるってことなのか・・・」

 

 

「それだけじゃないみたい・・・」

 

 

「・・・??」

 

 

「私の彼氏もM浦先生も同じ地元の出身なのよ」

 

 

「・・・??」

 

 

「同じ高校だったらしいの・・・しかも同級生・・・」

  

 

「そういえば・・・M浦って44歳くらいかも・・・!?」

  

 

「そう・・・N山高校だったらしいよ」

 

 

  

 

 


 

 

奥さま・・・N山高校とは地元の私立男子校です。私の通う高校ほどではあり

ませんが、それなりに大学進学率の高い学校です。その同級生が同じ店の

常連同士として再会したというわけです。

 

 


 

  

 

 

 

「すごい偶然じゃん(唖然)

  

 

「そう、田舎だからこの街は狭いのよ・・・まったく困っちゃうんだけど」

 

 

「で・・・それがどう関係してくるワケ?」

 

 

「どうやらM浦先生、私と彼氏のこと・・・気づいたみたいなの」

 

 

「まずいじゃん・・・あいつ生活指導なのに・・・」

 

 

「しかも・・・T村さんとのことまで勘付いたみたいなの・・・」

 

 

「それ・・・めちゃくちゃまずいんじゃないの??」

  

 

「うん・・・だから学校で以前問い詰められたんだ・・・」

 

 

「わざわざ学校で?ここで・・・じゃなくて?」

 

 

「うん・・・例の高圧的な感じで」

 

 

「“あの調子”でねぇ・・・ムカつくんだよな、あの野郎」

 

 

「うん・・・そのとき私、40歳以上しか恋愛対象にならないって言っちゃったの」

 

 

「はぁ~~(ため息) 

  

 

「高校生なんかと付き合えない・・・大人の男が好きって言ってやったのよ」

(じゃあ俺はダメじゃん) 


「まさか・・・それで・・・あの野郎・・・その気になっちゃったワケ?」

 

 

「うん・・・目の前で2人も同世代と私が付き合ってるから・・・」

 

 

「自分もイケないはずはないと・・・」

 

 

「そう・・・しかも同級生と・・・だからね・・・色々含みがあったみたい」  

 

 

「ライバル意識燃やしちゃったワケか・・・」

 

 

「そうみたい・・・(苦笑)

 

 

 

  

 

 

 

M浦は自分と同世代・・・しかもかつての同級生が教え子である

女子高生のJと「よろしくやっている」のを見て、自身の欲望を我慢 

できなくなったようです。Jは女子高生ではありますが、容姿的にも

40代の男性を惑わすに十分な素質を持っていたのでしょう。  

  

 

 

 

 


 

「お店だと他の2人の目があるから・・・学校でばっかり口説くのよ」

  

 

「かぁ~!!せこ~い!!N山のやつってそういうとこあるよな」

 

 

「ふふふ・・・そうね・・・あそこの人はね」

    

  

「柳の下のどじょうの・・・3匹めを狙ってるってことだよね・・・」

 

 

「私はどじょうじゃないよ!」

 

 

「ごめん・・・そういう意味はないんだけど・・・あいつ馬鹿だな」

 

 

「あんまり冷たくしても・・・推薦入学に支障が出るし・・・」

 

 

「適当に愛想良くしてるわけだ・・・夢だけ持たせて・・・」

 

 

「そうね・・・でも・・・M浦先生とは“まだ”何もないわよ!?」

 

 

「そんなのあったりまえだよ・・・問題外・・・つーか“まだ”ってなんだよ!」

 

 

「彼とは・・・生徒と教師の関係だから今はあり得ないってことね」

 

 

「ああいうの好みっていうか・・・守備範囲なワケ?」

 

ラブラブ 

「素敵だと思うわよ・・・筋肉質だし・・・」

 

 

「ふぅ~(ため息)・・・教師だけはやめときなよ・・・まずいだろ」  

   

 

「そうよね・・・(残念そう)

 

 

「Jちゃんはそこまでして推薦入学にこだわるのかよ!」

 

 


 

 

  

 



私が声を荒げてそう言うとJは急に語気を強めて反論を始めました。

 

 

 

  

 

 

  

むかっ 

「何も知らないくせに勝手なこと言わないで!」

 

 

「・・・・・・(呆然)

 

 

「ピアノはね・・・いくら上手くても確実に音大に合格するってもんじゃないの!」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「先生の好みとかがあるから・・・本当に流動的で不安定なの!」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「4歳からずっと私は頑張ってるのよ?確実な推薦入学狙って悪いワケ?」

 

 

「・・・いや・・・気持ちは分かる・・・(汗)

 

爆弾 

「ウソよ!絶対○○クンなんかわかりっこない!」

 

 

  

 

 


 

 

私は何も言い返せませんでした・・・。

 

  

 

長くなりましたので続きは次回にさせて頂きます。

またのお越しを心よりお待ち申し上げております。

 

 

 

だって・・・いまだに胸が痛みますから・・・。

 

     

 

  

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