死がすぐそばにある現実 | Jam Tun!  Jam Tun!

Jam Tun!  Jam Tun!

Jam Tun! (ジャム タン)とは、プル族の言葉で「平和だけ」ってこと。
あらゆる挨拶をされてもこの「Jam Tun!」って答えればオッケー!
セネガルの大地で青年海外協力隊員として、どっぷりプル族と向き合いながら生きた日々の記録。

この下記写真。

この写真は、俺がこの村に行き始めてすぐの頃に、生まれた赤ちゃんを抱く親子です。この子のゲンテ(命名式)にも行きました。

Jam Tun!  Jam Tun!

信じられないことだけど、このお母さんが突然亡くなりました。かわいい子供たち5人のお母さんです。

毎週通ってた村だから1週間前は普通に話したし、いつもと変わらず水汲みして料理作って子供にお乳あげてってやってたお母さん。年齢は30くらいかな。こんな小さな子どもたちを残して。

脳梗塞かなんかだと思う。起きたら亡くなっていたから、病院にも連れて行かなかったとのこと。そして埋めるとのこと。みんなショックを受けていて、なんと言葉をかけていいのやら。

俺自身もあまりにショックで。


死がこんなに身近に感じたことなかった。ご冥福をお祈りするばかりです。

防げた死なのかわからないし、仕方がないことかもしれない。

でもいろんな要素が組み合わさって、セネガルの平均寿命は54歳。紛争や内戦がない平和な国なのにこの数字。日本人より平均して30年も早く死ぬ。とても近代化したダカールに住んでいる人も含めてこの数字だから村落部の平均寿命はもっと短いのだろう。


セネガルに来てもうすぐ1年。身近に出産が何度かあった。でも身近な人が死んだのは初めてだった。新たな命の誕生も死亡も日本でも比較にならないほど生活の近くにあって、「命」というものを深く考えさせられます。