仕事がない現実 | Jam Tun!  Jam Tun!

Jam Tun!  Jam Tun!

Jam Tun! (ジャム タン)とは、プル族の言葉で「平和だけ」ってこと。
あらゆる挨拶をされてもこの「Jam Tun!」って答えればオッケー!
セネガルの大地で青年海外協力隊員として、どっぷりプル族と向き合いながら生きた日々の記録。

突然ですが、問題です。

下記、写真。セネガル人の男性10名くらいが道路工事のために、幹線道路沿いの砂をかきわける作業をしています。炎天下の中、朝から晩まで、道路工事のために延々と砂をスコップでかき出す作業をする彼ら。彼らの1人あたりの日当はいくらでしょう?

ヒント:ちなみに私の経験から、この仕事を日本でやったら8000円くらいもらえると思います。
Jam Tun!  Jam Tun!

正解。。。

2000FCFA。日本円にすると400円です。

まじめに働く彼らを尊敬します。多少物価が安いとは言え、日本の常識を当てはめるとありえないくらい安すぎる。


セネガルは、驚くほどに仕事がない。そして、あっても驚くほどの低賃金。だから働かずその辺に座り込んでぺちゃくちゃしゃべったり、アタヤしたり、昼寝したりするセネガル人が多い。当初セネガルに来た頃は、「もっと働けよ!だから貧しいねんで」って思ってた。でも現実。驚くほどに仕事がない。


理由はいろいろあるのかもしれない。

自給自足がほぼ成り立っているから、仕事を人に頼むことが少ない。税収入も少ないから公共工事もほとんどない。いくつもの仕事を掛け持ちしながら、なんとか家族を養ってるか、海外やダカールとかに出稼ぎに行くか。簡単に解決できない難しい問題だなあって思います。