重心位置と足関節の筋バランス

こんにちは、奥川です

重心について前回ご説明いたしました

人は静止立位では

「上半身質量中心（おおよそ胸椎７～９番付近の高さ）」
と「下半身質量中心（おおよそ大腿部の２分の１～３分の２の高さ）」

の真ん中付近（おおよそ仙椎２番の高さ）に身体重心位置があるそうです。



静止立位では身体重心位置の真下に足圧中心がありバランスを保っていると考えられています。

通常のアライメントですと、静止立位では矢状面上で見て足圧中心が外くるぶしのやや前方に来ます



床からの反力は足関節のやや前方に発生し、足首を背屈させようとするモーメントを発生させます
それに対してふくらはぎの筋肉が縮まり、同じ量の底屈の力を発揮する事で足関節の位置を保っているのです。



ちなみに、最近はこの様な姿勢の方が多く見られませんでしょうか？



体幹の筋肉が弱ってしまい、立位のアライメントが崩れた方です

良く見るとズボンのラインが斜め前に倒れていて、身体重心点も足関節よりかなり前方に移動しています

関節から足圧中心が遠くなるほどにテコの要領でモーメントは大きくなりますのでより大きな背屈モーメントが発生します、結果この姿勢の方はふくらはぎの筋肉に大きな負担が掛かります。



自転車のペダルを足裏の真ん中で踏むのか、つま先で踏むのかの違いをイメージして頂ければ良いかと思います。

写真のような姿勢で「すぐ足がパンパンになるんです」とお悩みの方々
まず筋トレする前に姿勢を見直してみてはいかがでしょうか？もちろん筋トレが悪いと言っているわけじゃないですよ

しつこいようですが・・・
マイケル・ジャクソンはこのポーズを取るのに



ひたすらふくらはぎの筋肉を鍛えたそうです！
その甲斐あり、バックダンサーの誰よりも前傾姿勢が取れるようになったそうです！
流石マイケル！凄いプロ意識ですね

それ位に筋肉には負担が掛かっていると言う事ですので、姿勢を改善し負担を減らしながら筋トレすると効果も倍増すると思いますよ！



同じく猫背の姿勢でも、かかと側に足圧中心がある人もいますので
姿勢改善の際には専門の知識を持った方のサポートを受けるのが確実だと思います。（＾－＾）

もちろん、当院でも姿勢改善のサポートを致しておりますのでお気軽にお尋ねください！

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