おはようございます！ゆうのすけです☆
最近我が家でよく流れているＤＶＤの１つに「千と千尋の神隠し」があります。我が子と同様に私も子供の頃から「となりのトトロ」や「天空の城ラピュタ」など、何度見ても飽きない宮崎駿ワールドにお世話になって大人になりました。
ところが、大人になって再び宮崎駿ワールドに足を踏み入れると、子供の頃に感じた面白かったり楽しかったりという気持ちとはまた違った感覚に陥ります。
その１つが次の画像。八百万の神が湯治に通う湯屋に、ヘドロまみれの激しい悪臭を放つ腐れ神が入店するシーンです。
あまりの臭さに千は鼻を塞いでしまい、湯婆婆に「お客様の前で失礼だよ！」と怒られてしまいます。
湯治で入った薬湯でも体中のヘドロがまったく落ちず、この神様は困ってしまいます。
そんな中で千千尋が発見したものは、神様の体から出ていた一見するとトゲに見える自転車のハンドルです。
湯婆婆からロープを受け取り、そのトゲに巻き付けて、湯婆婆の掛け声により湯屋の従業員全員が一斉に引っ張り始めます。
すると・・・、
この神様の体内から、溢れるように家電製品のガラクタや粗大ゴミが山のように出てきます。
体内からゴミが取り除かれた神様は、「良きかな♪」と千尋に一言残して湯屋を出て行きます。
ほんの3分間程度のシーンですが、汚れて入店したヘドロの神様は、実は環境汚染で傷ついた高名な大きな川の主だったというとんでもないオチ。子供にとっては「神様がキレイになって良かったね～♪」と単純に喜べるシーンなのですが、大人になってから改めて見返すと、深刻な環境汚染の実態が描かれていて、上手に環境問題が提起されているな～と改めて感心させられます。
また、皆さんもすでにお気付きだとは思いますが、宮崎駿シリーズには必ず「空」のシーンが出てきます。多くの子供が頭の中で「空」を飛びたいというイメージを描くように、宮崎駿シリーズは「空」という舞台を利用して子供に夢を与える作品に仕上げています。今更ながら凄い監督なんだなぁとよく分かります。
これからもどんどん素敵な作品を生み出していって欲しいですね☆