「礼」と「失礼」のあいだ | 15分早く帰れる!【オフィス仕事術】

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それは「存在を認識している」というシグナルを出すか出さないか。


実際に日常で「失礼だな」と思う瞬間を考えてみると。


 ドアを開けたのに何も言われない

 目の前に手を伸ばされて黙ってモノを取られた

 メールの返信がない

 電車で携帯で話している

 頼まれごとをやったのに何も言われない

 目の前でメールを長々打たれている


まとめると「自分がまるでいないと思われている」のが嫌な気持ちの原因です。


やったことそのものに腹を立てているわけではなく、「自分がいてもいなくても関係ない」と思われているのが腹立たしい。上の例を翻訳し直すと、

 自分がやったのに、ドアが勝手に開いたように振る舞われた

 自分がいるのに、いないかのように視界を遮られた

 自分が送っているのに、いないかのように無視された

ということ。それが相手を不快な気持ちにさせ「失礼」になります。


無意識に「失礼」をしないようにするためには、2つ方法があります。


 1 目の前の人に集中する。


一番いいのは、目の前の人を最優先すること。ケータイを取り出すことなく、目の前の人に対応するのがベスト。


 
2 「あなたがいることは認識しています」のシグナルを小さくても出す
 

何か本来なら「失礼」になってしまうことをやらなければならないとき、この気遣いがあるだけで相手は安心して、不快になる可能性は低くなります。


例えば、

 軽く会釈する。

 お礼を言葉にして言う。「ありがとう」「ありがとうございます」

 お詫びを言葉にして言う。「失礼」「申し訳ない」「すみません」


ちょっとしたことでも、それが潤滑油になって結果や印象が変わります。


 ドアを開けてもらう → 会釈する → 相手は自分がしたことが報われたのを認識

 目の前のものを取る → 「失礼します」 → 相手は自分が無視されていないことを認識

 メールを受け取る → 「ありがとう」のみ送る → 存在が認められていると安心


常に「あなたがいるんですよね」というシグナルを送れば、「失礼」にはなりません。