本当に頭がいい人は、どうしようもなく頭がいい。凡人の想像がつかないくらい。
進学校といわれる高校へ行った。
中学時代は学年で1ケタの順位だった人たちがわらわらいる。でもその中でも「本当に頭がいい人」と「頑張った結果、よい成績をとる人」がいるのを知った。
本当に頭がいい人は、授業中に寝ていてもいい。放課後は趣味に生きていい。その趣味でも結果を残したり。
でもテストになると、当たり前のように好成績をとって、また学年順位１ケタのところにいる。
一度、そのうちの一人に「どうして分かるの」と聞いてみたら、ちょっと困ったような顔をして「だって分かっちゃうから」といわれた。それがまったく嫌味でなく、本当にそんなことを聞かれてどうしようもないという表情で。
そういう人たちには、逆立ちしたって敵わない。巡り合ってみて、自分は「凡庸」の席にいるのだなあと痛感した。
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