何で勉強しないといけないの?って言わないでね。

だって、日本の政権が口に出して言ってるんだもん。

日本の農業界にとってはビックリ事件ですし、知らないと、いつのまにか口から泡を吹いているかもですよ。

後になって知らなかったじゃ、済まされないよ!


なお、間違っている部分はいっぱいあるかもなので、その時はコメントくださいね。



TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)


●もの凄くザックリ説明すると、

「ヨーロッパのEU(欧州連合)みたいなものを、太平洋の周囲の国々で作って、一緒にやっていこうよ。」

というものです。


●現在、参加表明の国は、

シンガポール

ブルネイ

チリ

ニュージーランド

オーストラリア

ペルー

アメリカ

ベトナム

マレーシア


の9カ国。

ね?太平洋の周囲でしょ?


●何を目指すのかというと、

工業製品、農産物、繊維・衣料品の関税撤廃

金融、電子取引、電気通信などのサービス

公共事業や物品などの政府調達方法

技術の特許、商標などの知的財産権

投資のルール

衛生・検疫

労働規制や環境規制の調和

貿易の技術的障害の解決

貿易紛争の解決


ここの『関税撤廃』っていうのが、農業界は戦々恐々・・・


●日本の対応

TPP加入による経済効果を頭の良い人達が試算しています。

GDPとは、(国内総生産:つまりどんだけお金が動くのか)。

内閣府

GDP2.4兆円~3.2兆円の増加

農水省

GDP11.6兆円の損失と雇用340万人減(廃業農家による代替の生産活動が一切行われない場合)

経産省

TPPに不参加の場合は、参加した場合に比べてGDP10.5兆円減と雇用81.2万人減(日本は不参加の中で韓国が米中EUとFTA締結した場合)


とまぁ、それぞれの立場でバラバラなことを言っています。



さてさて、「酪農業にはどんな影響があるのかな?」を想像して、今日は終わりたいと思います。

▼牛さんの主要なエサであるトウモロコシや大豆など、もともと非関税で輸入しているので値段は下がりません。

▼関税がかからなくなった外国産の乳製品(脱脂粉乳やバターなど)が安く日本国内で手に入るようなるので(消費者にとっては嬉しい?)、日本で原料である生乳を生産している酪農家さんの牛乳は売れなくなります。乳価も下がるでしょう。

▼労働力が溢れてやってくるので、日本人が日本で仕事を手にしにくくなる?

△農業を国がバックアップする方法として、農業者個別補償制度(またの名を、直接支払制度)があって、生産高に応じて補給金が支払われるらしいが・・・



ではまた今度。