今日は久しぶりに4歳の患者さんがメンテナンスに来られました。
昨年11月に治療を開始、現在手指足指共に患部は健康な状態に回復、すでに治療の段階は終了しています。
アロポー稽留性肢端皮膚炎は手足の指に無菌性膿疱を形成して、慢性的に軽快増悪を繰り返す疾患です。
膿疱性乾癬の一種との考えられていますが、特徴は激しい痒みを起こす膿疱や炎症が爪や甘皮などに繰り返し現れます。
原因は不明で爪甲変形が生じます。
以下は治療開始から現在までの足指の経過です。
2017年11月2日初診時 手足の甘皮が爪から離れ痛みや痒み有り、ひどく爪が変形、爪周りに嚢胞あり
2017年12月 甘皮が爪に付き始め痛み痒み軽減、健康な爪が生まれる
2018年1月 変形のない爪が成長、変形部位が上がってくる
2018年2月 甘皮がしっかり爪に接着、健康な爪が成長
2018年3月 爪内部の古い細胞が爪の成長とともに入れ替わる
2018年4月 細胞修復が安定
2018年5月 順調に回復
2016年6月 治療からメンテナンスへ
2018年7月 正常な細胞が成長
2018年8月現在
今日はかわいい座禅も披露して下さいました(*^▽^*)
お母様のブログはこちら→
以下は昨年12月に患者さんのご家族よりHPにいただいたメッセージです。
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高野淑子(娘:二琴) 2017.12.06〔8:46 AM〕
娘の体験を書きます。
4歳の誕生日を迎える2ヶ月前。足の指の爪の生え際にとびひができました。
抗生物質を飲ませたくないという私の判断のせいで、1週間後には消毒のしすぎで患部から浸出液が出るほどに悪化しました。病院を変えて別の先生に診ていただいた時には「抗生物質を今更飲ませても効かない。これはもはやとびひではない」との判断。ステロイドだけを処方されました。
その後、最初は足の親指だけだったものが、人差し指や薬指にも症状が出て、風邪をひいたことをきっかけに、鼻の中にもイボのようなものができ、それをいじっている間に手の指にも症状が出始めました。
単純にとびひを鎮火しなければと、遅ればせながらの抗生物質を3日飲ませ。医師からやめていいと言われてまた悪化。また3日飲ませてはやめていいと言われ悪化。最後には「本当に抗生物質のおかげで症状が治まっているのか分からない。飲ませるなら7日飲ませて様子を見なさい。」と言われ7日飲ませたところ、痒みは激減しましたが、しばらくしたらまた赤く腫れて酷い痒みが出始めました。
爪はありえないほど分厚く黄色く変色し、足の親指の爪は酷いスプーンネールになり根元が溶けたようになり、それは酷い状態です。加えて甘皮の部分に集中して嚢胞のような湿疹が出ては消え、出ては消え。よくよく見ると指先には「汗疱」というとてつもない痒みを伴う水疱が皮膚の中に埋め込まれたようにたくさん見えていました。
そして発症から1ヶ月半経った頃に、国内では症例数が少ないという皮膚の難病(嚢胞性乾癬の一種)である可能性が高いと言われました。その時に言われたことを箇条書きにします。
①自分は医大のアトピー外来も担当しているが、過去にこの症状の患者を2名見たことがある。
②娘の症状をずっと診てきて、この病気である可能性は高いと思っている。
③自分が外来を担当している医大に紹介状を書くからセカンドオピニオンをもらうことができる。
④セカンドオピニオンをもらったとしても、確定診断は小学校に入ってから皮膚生検をしないと結果は分からない。
⑤この病気であるなら、今後はステロイドを使わない「脱ステ」という考えは頭から捨てなければならない。塗り薬が効かなくなれば飲み薬のステロイド、それがダメなら免疫抑制剤。自分はそれも効かなくなって入院してきた状態の患者を知っている。
⑥いつまで薬が効くかは分からない。
この瞬間、私の人生は終わったような気がしました。この先一生心から笑うことはできない。娘と一緒に死んでやらないといけないと本気で思いました。
かわいい娘の小さな指と爪がこれからどんどん変形していく姿を想像し、その時点で酷い痒みで夜も眠れず、眠れても歯ぎしりをしているくらいなのに、これに耐えていつまで生きていけるだろうと思いました。
泣いて泣いて、食事が喉を通らず、ただただ不安な毎日を過ごしました。
そしてネットで色々なキーワードを入れて治療法を探しました。
ある時にもともと自分も受けたことがあった「気功」というキーワードを入れて検索を始めました。
「難病」「気功」。王先生ではない気功治療院がたくさん出てきました。どれもピンときません。
ここはどうかなと思って電話をしてみると、なんとなく「違う」感じがしました。
何日かして、何かのワードを入れて検索をかけるとこちらのホームページにたどり着きました。
自分の中で「ここはもしかして」と思い電話をすると、前田さんが出られました。とても穏やかで優しい声で「ここでお世話になろう!」とすぐに思いました。
医大でのセカンドオピニオン(ちなみに医大では「その病気ではないのではないか。経過観察しましょう。」と言われました。)の直後に新幹線に乗って東京に行き、そこから2泊3日の予定で昼と夕方の2回施術を受けました。
毎日毎日患部を細かく見ていた私にはすぐに改善してることが分かりました。改善というか、見た目には一旦は湿疹が多く出てきました(これが好転反応でしょうか)。でも痒みは少なくなっている。王先生が「原因は体に溜まった『湿』と『寒』。これを外に出しながら、新しい細胞を作る。症状は外に出なければいけないけど、出る場所を別の場所に分散させる。」と言われました。
朝晩塗っていたステロイドを、施術当日から夜だけ塗るように言われました。
予定していた3日の間に日中も夜も痒みは激減しました。あまりに効果があったので、滞在を2日延長して施術を受けました。帰ってからも遠隔で3-4日に1度。加えて帰って間もなくステロイドを完全にやめるように言われましたが、これには正直ドキドキしました。しかしやってみるとなんの問題もなく、すんなりステロイドをやめることができました。
現在の所、初めて王先生にお会いしてからちょうど1ヶ月ほどが経過しています。たった1ヶ月です。
その間、多少の悪化と劇的な改善を繰り返しています。
今では一生できないと思っていた爪の甘皮がしっかりと出来てきて、爪周りの嚢胞はほとんどできなくなりました。そして何より爪が綺麗になってきてる!!これは本当にすごいです!!
今でも指先の汗疱は出ますが、痒くて眠れないことはなく、1週間に1−2日ほど、夜15−20分くらい起きてくるかな?という感じです。
初日に先生は「完治まで6ヶ月かからないくらい」と言われました。でも現時点で1ヶ月。ここまで来ています。
できれば王先生にはいずれ娘の写真をブログで紹介していただきたいと思っています。
「娘の爪と指先はこれから変形していくのだ。この先は悪化していくだけで元の手指足指を見ることはできないのだ。」と思っていたのが、ステロイドなしでここまでこれたのは、私たち親にとっては奇跡です。
私たちは仙台から新幹線に乗って行きました。
施術を受けて改善している間も、劇的に改善しているからこそ、たまに少しでも悪化すると焦ったりしますが、その都度前田さんから力強い励ましのメールをいただき、精神的にも支えていただきながら不安なく過ごすことができています。
王先生と前田さんに心から感謝しています!!
長くなって申し訳ありません。書きたいことがありすぎて、読み辛い文章になってしまいました。
最後になりますが、こちらでお世話になる前に、皆さんの「体験メッセージ」を読みながら「この体験は本当なのか?」と思っていた自分が、今体験メッセージを書いています(笑)。
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(担当:王、前田)