こんばんは星空星星空

きょうは久しぶりに、医学的な記事を更新したいと思います。おとめ座

梅雨・・・。毎日雨が続き、体調をくずしやすい季節でもあります。ダウン

あたしの勤務してる障がい児の施設でも、この時期は喘息や肺炎などを起こす方が多いです。あせる


以前あたしのブログの過去の記事に、ナースの秘密っていう項目にもあげましたが、女性自身もあまり知らない解剖学的事実・・・・。クラッカー

それは、女性のあそこには6つの穴(ちょっと露骨ですみません・・・。)があると言う事。!!

意外と女の子たちは知らないんですよネ・・・。目


あたしの職場でも、同僚のナースですら知らなかったです・・・。病院

ナースの皆さんには、あたしが詳しく講義して差し上げましたァ。(ワラ)ニコニコ


あっ、きょうはバルトリン腺スキーン腺、特にバルトリン腺にまつわる病気の事を書こうかなあって思います。アップ

本当は、女性生殖器の解剖学的写真をアップすればいいと思うのですが、それは出来ないと思うので、文章で表現していきたいと思います。にひひ

それでわっと・・・。パー


膣前庭に開口している6つの穴を上から順番に並べて記してみると、まず「尿道口」次に「小前庭腺(スキーン腺)」の排泄孔が一対、そして「膣口」、最後に「大前庭腺(バルトリン腺)」の排泄孔が一対となります。

バルトリン腺の孔の位置は、膣口を中心に時計のイメージで考えると、5時と7時の位置にあると言えます。

小前庭腺(スキーン腺)の働きについては、次回にでも詳しく記事にしたいと思いますが、ここにバイ菌が繁殖しやすいという事実があります。

●バルトリン腺の働きは?~粘液(バルトリン腺液)を分泌し、膣分泌液と混ざり、性交時の潤滑さを促進します。バルトリン腺は、男性のカウパーに相当すると言われています。バルトリン腺の袋は会陰の比較的浅いところに存在するのに対して、カウパー腺の袋はそれよりも深い位置に存在します。この腺の存在について最初に記述されたのは17世紀で、デンマークの解剖学者キャスパー・バルトリン(1655 - 1738)によります。

つまり、性的な興奮をすると、この腺から、うすい乳白色の粘液を分泌し、膣口のまわりをぬらします。この事が潤滑油の役目をしているわけなのです。ここは、トリコモナスという小さな原虫が繁殖しやすい場所としてもよく知られています。銭湯などでは、女の子は浴槽や床などにペタリと座ると、感染しやすいと言われていますので、小さなお子さんには注意を促してあげてくださいネ。

どんな病気になるの?~バルトリン腺の病気には、バルトリン腺炎(せんえん)、バルトリン腺嚢胞(せんのうほう)、バルトリン腺膿瘍(せんのうよう)、バルトリン腺腫瘍(せんしゅよう)がありますが、腫瘍はきわめて少なく、ほとんどみられません。

バルトリン腺炎とは?~バルトリン腺の入り口から細菌が侵入し、腺の中に感染をおこしたものが、バルトリン腺炎です。小陰唇外側、ときに大陰唇にまで発赤、腫脹(はれること)がみられ、疼痛を伴います。感染の原因となる細菌の種類は、淋菌(りんきん)、大腸菌のほかさまざまなものがありますが、多くは一般的な化膿菌です。

バルトリン腺嚢胞とは?~炎症が治って、腺の入り口の閉鎖がおこると、腺から外に分泌される粘液がたまり 、腺が拡大して嚢胞を形成します。これをバルトリン腺嚢胞といいます。多くは片側だけで、小さいときには気がつかないこともありますが、次第に大きくなってクルミ大ないし鶏卵大などさまざまな大きさとなり、紙でふいたときに手に触れるようになってきます。腟の入り口の横、小陰唇下端に、丸いものが触知されます。感染を伴っていなければ無痛性のことも多く、また自然に排泄管が再開口して、内容物が流れ出して縮小してしまうこともあります。

バルトリン腺膿瘍とは?~バルトリン腺嚢胞内に感染がおきると、膿瘍を形成します。発赤、腫脹、疼痛がはっきりしてきて、膿瘍全体に圧痛を認めます。さらにひどくなると、大陰唇も膨張して腫瘤(しゅりゅう)を形成し、性交障害はもちろん、歩行さえ困難となることがあります。

治療は?~効果的に治療するためには、検査によって炎症を起こした細菌を特定するのがよいのですが、検査の結果がでる前に抗生剤の投与をはじめてしまうほうが実際的です。バルトリン腺炎の段階では、抗生剤の投与だけで症状がおさまることが多いのです。バルトリン腺膿瘍を形成し、疼痛が強い場合には、局所麻酔をして、切開排膿する以外に治療法はありませんが、排膿しただけで疼痛は急に軽くなるものです。小さいものはそのままにしておいても差し支えありませんが、あまり大きいものや繰り返す場合は、摘出手術が必要です。

注意することは?~膣や外陰部に細菌が多い状態では、バルトリン腺内に感染がおきやすいのですから、清潔にすること以外には方法はありません。また膣の横が腫れたり(ほとんど片方ですが)、痛いときには早めに受診しましょう。


長文になってしまいましたァ・・・。あせる最後までおつきあいして下さり、ありがとうございましたァ。ドキドキ