3連休の2日目、昨日の朝の特急に乗って札幌へ。妹がドラムをたたいているバンド、D.W.ニコルズのライブ観戦でした。


まずは昨日の昼に札幌について、ムジカホールカフェでのアコースティックバージョンのライブ。

この間も梨沙の誕生日イベントで来たことがありますが、小さいながらもあったかい印象を受ける店ですね。メンバーもリラックスしながらやってるように見えましたが、今回けっこうアレンジ変更を加えたようで、リハーサルは大変だったそうです。

夜は僕と、おばさん(僕らの母の妹)と、梨沙の友達で札幌在住のikku(ututu)さんと、メンバーとマネージャーさん合計8名で会食しました。なかなかそういう機会はなくて、たいてい対バンとか店の人とかと飲みに行ったりするもんなんですが、2日日程だったので、そんな感じになりました。いろいろ話を聞けたり、メンバーとお酒を酌み交わしたり、楽しい会になりました。


で、今日の夜はmoleというライブハウスでのイベント。メインイベンターは「passpo」というアイドルユニットで、キャビンアテンダントの服装でライブをやるらしいですね。おそらくそのファンの方が大半ではないのかと思う客層でした。僕とおばさんも見に行きましたが、連日でちょっと疲れていたので、申し訳ないですが、ニコルズ終わってからお店を出ました。もうちょっと元気なときに一度ぜひ拝見したいです。


さて、今日のニコルズのライブですが、そのようなわけでアウェイ感なようなそうでもないような、なんか一種独特の雰囲気だったのですが、だいすけ君はその客層を引き寄せたり突き放してみたりして、ライブ最後にはお客さんをきちんと巻き込んでいました。すばらしいです。

今日の演奏は2回泣かされました。ひとつは「カレーのルウ」。こんなに切ない曲だったのかと思いました。そして最後に演奏した「グッディ」。あさってに大事なことを控えている僕に向けてくれるような歌詞で、思わず涙が出ました。


さて、明日釧路に帰って、あさってはいよいよ「釧路を描く作家たち」イメージアルバムのライブレコーディングです。


僕にとっては大変だった、というかまだ大変だ、なんですが、あさっての夜は、僕にとっては地元の美術館と芸術館の応援のために起こす大きな運動の第一歩なんです。


昨年の夏、10人の釧路在住の画家が1枚ずつ釧路の風景などを絵葉書にしたセットの第2弾を出しました。中心人物は僕と10数年付き合いのある、ボタニカルアート(植物細密画)を描くマシオン恵美香さんです。そして、そのときに10枚の絵葉書に1曲ずつ曲をつけてくれ、と頼まれました。

それから折に触れては絵葉書を眺め、釧路郊外の温泉施設で原画展があればそれを見に行って印象をメモしたりはしてたんですが、昨年中はまったく曲ができませんでした。

正月に実家に帰ったときにピアノを借りて、1時間くらい即興で録音して、それを元に作曲をしよう、と帰ってきて聞いてみたら、キーは変わってても展開が同じ曲がたくさん入ってて、これじゃあだめだ、とまた一から作り直し。すべての曲のキーとリズムをメモして調整してからそれぞれの曲作りに入りました。

自宅スタジオの壁に、10枚の絵葉書を貼り、ラフが出来た曲から絵葉書をはがしていきました。それは大変な作業でした。10曲を実質2日間で作り上げました。もちろんジャズのフォーマットなので、作ったのはメロディーとコードだけなので、そんなことが可能なんだと思いますが、本当に大変な思いをして作りました。

最初は、閉店してしまったジス・イズのピアノを借りて録音しようかなと思っていました。そこへ急に芸術館で原画展をやるという話が。で、オープニングイベントをやるということで。それなら、思い切ってそこでレコーディングをしようじゃないか、というアイデアが浮かび、本当にそうすることにしたのです。

共演者として僕が選んだのはウッドベースの本間洋佑君。仕事のために釧路に赴任して、本当にいろいろなバンドに引っ張りだこの、すばらしいプレイヤーであり、コンポーザーでもあります。本当はもう一人呼びたかった人がいたのですが、仕事の都合でブッキングできませんでした。


この絵葉書は完全にチャリティーで、売り上げすべてが美術館、芸術館のボランティア団体の運営のために使われました。印刷代は出てません。おそらく大変だったと思います。

今回録音したものはCDになりますが、さすがに全額は無理なので、原価を差し引いた収益を寄付したいと思います。

本当は明日のコンサートも有料でやりたいくらいです(チャリティーの箱を置きますので、お気持ちあったらぜひお願いします)が、無料でやります。10曲もの新作を一度に発表するなんて、僕の音楽人生でも初めてですし、思い入れはすごく強いものになります。あさっては僕にとって「勝負をする日」なのです。


2/13(水) 「釧路を描く作家たち展」オープニングイベント

午後6時~ 画家たちによるトークセッション

午後7時~ レコーディングコンサート

来てくれた方(希望者)は、CDにスペシャルサンクスでクレジット(お名前。あだ名でもいいです)入れます。立ち会ってくれた人たちも合わせて、音楽が完成するのです。たくさんの人に来てほしい。

町に2つもアートスペースがあるなんて素敵なことじゃないですか。みんなで応援しましょうよ。道も市も財政難の時代、美術館、芸術館はぜひ存続してほしい。そのための第1歩なのです。


ニコルズの「グッディ」のサビはこうです。

「明日は 今日より グッデイ 明後日は 明日より グッデイ

 言い聞かすように歌えば 笑顔で いつまにか グッデイ」

背中を押されたような気分がして、涙が止まらなくなりました。

※著作権法上問題があるかもしれません。すいません。


今回のニコルズには、たくさんの元気と、いっぱいの勇気をもらいました。この思いを持ち帰って、あさってがんばりたいと思います。


今回のことはけっこう新聞なんかでも大きく取り扱ってくれて、実は最近あまり体調が良くなくて、仕事を休みがちな状態だったので、職場の上司に趣味はほどほどに、と指導を受けて、実はけっこう落ち込んでいたんです。


でも、何とか僕が出来ることで釧路の芸術を守ることが出来たら、という思いでやります。正直職場のみんなには申し訳ないとは思ってます。でもやります。やるからには絶対いいものにします。


そして、3月中には音源を出して、来年度はそのレコ発記念のコンサートを美術館と芸術館でやりたいと思います。


皆さんに発表することで自分の覚悟を決めています。


絶対にいいものにします!皆様ぜひ応援してください!