綾に綾に~出羽三山登拝……羽黒山① | 玉置の森のブログ

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修験道のお山を中心に登拝しています(^ー^)

羽黒山にお詣りする前に、羽黒山修験根本道場である、羽黒山 荒澤寺(こうたくじ)にお詣りすることにしましょう。

羽黒山 荒澤寺。羽黒山修験道根本道場です。この近くに参籠所もあり、普段は無住のようです。管理は正善院。

旧月山登拝道を登ります。現在は奥の細道古道、という名称になっているようです。結果的に楽に羽黒山まで登ることができました。

吹越神社。元は開山堂で、蜂子皇子を祀るそうです。正面には峰中堂という、行を籠もって行うお堂もありました。

この後、暫く登って羽黒山駐車場に出ました。湯殿山から使ってきた金剛杖(錫杖、として販売していましたけどね)に最後の焼印を捺してもらうため、薬茶を販売している小屋で羽黒山の焼印を捺してもらいました。ここのご夫妻がとても歓迎してくださり、湯殿山から全て歩いて来た事をお話すると、流石に大峯の行者さんだねぇ、こっちの人はしないけどね、と出羽の修験道について、羽黒山について、ガイドブックなんかには書いていないような事を教えてくださいました(^ー^)

ご主人も出羽三山神社の山伏さんで、本当にお詳しい。ほんと、勉強になりました。

「遠い所からありがとうね。また来てね」

ありがとうございます(^_^)


いよいよ出羽三山神社にお詣りです。

三神合祭殿(重文)月山が中央に祀られ、右に出羽(いでは)、左に湯殿山が祀られています。中では団体による正式参拝中。

高さ28mあり、萱葺屋根の厚さは2.1mと見る者を圧倒します。

こちらで御朱印を4つお願いできます。
①三神合祭殿②蜂子神社③天宥社④羽黒山東照社、です。

出羽三山神社と最重要なのは、この鏡池です。焼印所のお父さんが「周りに色んな建物があるけど、そんなものは人間が建てたもので、そこに熱心にお詣りするより、鏡池にお詣りしてほしいな」と仰っていました。羽黒山の御神体だ、と。

私は鏡池遙拝所?で勤行をしました。出羽三山神社で頒布していただいた神拝詞に則り、大祓詞~三語~三山拝詞~三山祝辞~般若心経~阿弥陀如来御真言~聖観世音菩薩御真言~大日如来御真言。

スッキリしました。何故か二組から記念撮影の依頼が(^◇^;)出羽の行者じゃないんですけど、とお断りしたのですが、かまいません、との事(^0^;)照れちゃう~(´`:)

厳島神社。鏡池は龍神であり、その龍神の妃として、弁財天を祀る。だから、末社の割に立派な社殿であり、表参道から鳥居をくぐってすぐにあり、開山堂でもある、蜂子神社の隣、という位置に鎮座しているのだそうです。

蜂子神社。元は開山堂。
推古元年(593)、第32代崇峻天皇の皇子・蜂子皇子が三本足の霊鳥に導かれ、羽黒山にて羽黒権現を感得したのが始まり、とされ、月山権現、湯殿山権現も感得したとされています。役行者にルーツを求めない修験道であります。

霊祭殿の真向かいに、塔婆を祀っている一角があります。出羽三山は何れにも祖霊を奉る、供養する場所があります。それがまた自然にあります。廃仏毀釈で神社に移行しても、古からの信仰の中心核である、祖霊鎮魂、安寧、供養の原点は変えられなかったのでしょうね。

蜂子皇子陵。もちろん宮内庁の管理です。

2時間ほど滞在して、いよいよ参道を下ります。杉の巨木が素晴らしい雰囲気を醸し出しています。この参道自体が「表参道杉並木」として、国の特別天然記念物に指定されています。

二の坂茶屋名物の力餅を頂きました(^o^)甘さ控えめで、とてもおいしかったですよ(^_^)なんてたって、ここまで昼飯を食べてませんから(^_^)

後で知ったのですが、ここで石段の踏破認定証を無料で頂けたそうです(^◇^;)

一の坂を下ります。やはり、この道は登りたかったですね。

有名な、五重塔(国宝)です。確かに立派ですね。何にも感じませんけど(^0^;)

後もう少しで、この長い道程も終わりとなります。あと少し!

続く