大峰の神仏へ詣でる~後編 | 玉置の森のブログ

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修験道のお山を中心に登拝しています(^ー^)

吉野駅から近鉄で下市口駅に移動、昼食をとって、中庵住行きのバスに乗って天川村に。

私にとっての、大峯奥駈道守護神である、天河大弁財天社に参拝しました。

ちょうど一年振りの参拝です。去年は一度だけの参拝。ちょっと少なかったですね(^◇^;)失礼しました。

今日も絶好のお天気でお出迎えくださいました。感謝ですね(^∇^)

天河大弁財天社の御祭神は、市杵島姫命、ですが、誰もその存在を意識していません(^◇^;)

天河大弁財天女、吉野坐大神(蔵王権現)、熊野坐大神(阿弥陀如来)、南朝四代天皇の御霊、天之御中主大神より百柱の神々、となっています。

来月の奥駈は、天川川合から弥山に向かい、八経ヶ岳からスタートします。弥山小屋に宿泊させて頂きます。そして、天河の奥宮である、弥山神社に参拝するのも、非常に楽しみであります。

2年前、雨が降る中、弥山神社で勤行をしようとすると、凄まじい風が吹きましたが、奇跡的に雨が止みました。無事に経本を開くことができまして、思っていた通りの勤行ができました。終了後、また嵐のような風雨になり、弥山小屋に駆け込みました。

行者堂。役行者を祀る。女性の参拝者が多いですが、大峯本宮、と謳うように、ここは修験道と切っても切れないお宮。本殿内には、神社にも拘わらず、仏像が祀られています。


磐座の上に本殿が建ち、本殿の前にも磐座があります(賽銭箱の位置からは見えません)。今回も神恩感謝で御祈祷。天河さんの御祈祷は、素晴らしいですよ。

御祭の最後に弁財天女の御真言を神職と一緒に奏上する神社は天河さんぐらいじゃないでしょうか?それに、祈願者に合わせて代えてくださいます。と言うのは、祈願者が一般の参拝者の場合、弁財天女御真言の後は「惟神霊幸倍坐世(かんながら たまちはえませ)」と唱えますが、私のような山衣を着た行者の場合は、弁財天女御真言の他、宇賀神御真言「おん うがやじゃや ぎゃらべい そわか」と、役行者御真言「おん ぎゃくぎゃく えんのうばそく あらんきゃ そわか」も奏上してくださいます。神社ですからね、神社(^∇^)

天河の大神にも御報告する事ができました。滞在時間は1時間しかありませんでしたが、良いお詣りになりました。

バスの中で天川村の旅館で仲居さんとして働いていた女性と一緒になり、話が盛り上がりました(^o^)でも、私は途中下車(^_^;)一期一会。それもまたよし、ですね。

丹生川上神社下社に参拝しました。

お馬さん、ポーズもバッチリ(゜∀゜)

拝殿でお詣りすると、看板があり、水神力の御霊玉を頒布して頂こうと思って参りましたが、初穂料が3000円。水神力祈祷をして頂いたら5000円。

水神力祈祷をお願いしました(^∇^)

社務所に伺うと、皆見宮司さんと奥様がいらっしゃいました。皆見宮司さんはとてもお話がお上手で、良いお話を聞かせてくださいます。奥様も素晴らしい方で、お二人で参拝者の方々にお声掛けをされています。御祈祷は、先日の丹生川上神社上社春季大祭に皆見宮司さんの代理としておみえになっていた東さんが担当してくださいました。

御祭は素晴らしいものでした。玉串奉奠では、下社の代名詞・階(きざはし)の真下で行いますが、何とも表現のしようがない雰囲気。

階(きざはし)です。6月1日の例大祭の時のみ、この階を上って本殿に参拝が叶います。

下社は南限が八経ヶ岳までが神域、との事で、奥駈の無事も合わせて祈りました。拝殿で東さんと暫くお話をしました。東さんは、京都の八坂神社で奉職の後、熊野那智大社で奉職され、朝日宮司さんが勇退したのと同時に退社。八坂神社で一緒だった皆見宮司さんに声をかけられて下社に着任されました。

八坂神社や那智大社のような、観光客で一杯の神社ではなく、訪れる方も疎らな山間部の神社。最初は戸惑いもあったそうですが、大神社では気付かなかった事も多く、今では来て良かった、と思っているそうです。

御朱印をお願いし、皆見宮司さんと奥様とお話していますと、最終のバスまで後1分(^◇^;)

最後はバタバタでしたが(^^;)お下がりのリンゴを頂き、秋に参拝する事をお約束してからお別れしました。

これで大峯の神仏に参拝する事ができました。心置きなく、奥駈に挑むことができますね(^∇^)