ヨメトメ戦記

ヨメトメ戦記

同居はまっぴら御免な鬼嫁と、それはコッチのセリフと吠えるシュートメ。
義母の異変に気づいてから、まさかの10年目突入です。
※2014年10月アルツハイマー型認知症と診断
※2024年2月現在、要介護2。小規模多機能を利用しつつ未だ独居生活継続中。

先週、介護認定区分見直しのための面談調査が終わった。

かつては自宅で対応したこともあったが、

やはり施設内での面談のほうが、メリット大と再確認した。

 

週1回程度しか会わない私や夫と、介護員さんでは

もっている情報の量と質が全然違う。

同席してもらわなければ、こんなに今タイヘンなんですという

アピールポイント(っていうのもアレだけど)が確実に違った。

事実、聞き取り調査では、「え?そうだったんだ」と驚くことも多々あった。

調査員だって、感情的に愚痴っぽくブチまけるヨメの訴えよりも

介護員からのリアルなエピソードに、何度も頷いていた。

トメにとっても、良かったと思う。

身体チェックや認知度チェックが終わると即、デイケアに戻ったので

必要以上にソワソワしたり、不安になることもなかっただろう。

 

面談後、調査員さんからは

「ずいぶん前回の調査時から状況が変わりましたね・・」

と言われた。そうでしょう、そうでしょうも。

要介護2のレベルではないことは、十分伝わったようだ。

判定が出るのはまだ先だけど、「要介護3」は、ほぼほぼ確実だろう。

 

それにしても疲れた・・。

ここ1週間は、なかなかの過密スケジュールだったのだ。

面談3日前には、精神科2回目の受診。

以前までは内科も同日受診できていたけれど、精神科は曜日が合わず別々。

むりやり転科させてもらった手前、通院回数が増えたのは仕方ない。

そして面談の3日後、今度は循環器科で心臓の検査、プラス内科の定期受診。

エコー検査で、「左を向いてください」と言われても即対応できなかったり、

心電図検査の前後に、手伝わないと着替えができなかったり、

採血時に自己申告する自分の生年月日を言えないのも初めてなら、

採尿コップにおしっこを採れなかったのも初めてのことだった。

内科の待合室では、そろそろ昼時だったせいか、

なんどもなんども「腹が減った」と口にするので夫が閉口していた。

「もう少しだけ待ってね」となだめても、1分ももたず「腹減った」コール。

本能的欲求を抑えるブレーキが効かなくなってきたらしい。

一気にあれもこれも出来なくなってしまったことに

あらためて愕然とする。

そして、たかが付き添い、されど付き添い。労力は過去の比ではない。

 

さて、「できなくなったこと」の中で、取り急ぎ困っているのが「食事」だ。

長年の習慣なのか無意識?にご飯だけは炊けていたのだが、それもアウト。

いまは、炊飯の水の量を間違えるなんてのはザラで、先日などは

炊けた「白飯」に水を入れてさらに炊飯し、わざわざ「糊」を作っていた。

その糊のようなごはんを、茶碗のほか湯呑やら急須に詰め込んで、

ティーバッグの茶葉をふりかけのように混ぜ込んだりする。

さながら、小さい女の子がやる「おままごと」みたいだ。

作業しては結局、不味いから食べずに残す。

あっちこっちの棚や引き出しや冷蔵庫に、ままごとの残骸ができあがる。

という訳で、現在は炊飯器を撤去。

ご飯は今、施設で炊いたものを、1食分ずつタッパーで届けてもらっている。

まさかそんなことができるなんて! とビックリしたが

「うちで炊きますよ」とあっさり。

お米は余るほどあるので、ありがたすぎる提案に乗った。

 

食材のまとめ買いも、今はもう止めた。

食べ物があればあるだけ、一気に食べてしまうからだ。

いつ・どれくらい・なにを食べたらいいのか、トメはもう判断できないから

冷蔵庫はあえて空っぽにして、余分な食品は

服薬支援の介護員さんが訪問した時に持ち帰るなど調整してもらっている。

そして、「今夜はこれを食べてくださいね」とセットまで。

そこまで頼んでもいいの? ってくらい、施設の方には良くしてもらって

ありがたいような、申し訳ないような気持ちでいっぱいだ。

 

この食事問題をどう凌いだらいいのか、ケアマネと相談して

GW明けから、「夕食宅配サービス」を利用することに決めた。

過去に検討した時は、トメがきちんと自宅で受け取れるのか、

受け取ったとしても食べる段取りまでできるのか、

好き嫌いが激しすぎてトメにはマッチしないのではないか・・等々

不安材料が多くて諦めたのだが、もうそんなことは言ってられない。

 

今回、やり方を変えて実行。

配達先を自宅ではなく施設にして、受け取った弁当は

夕方の服薬支援の際に施設からトメ宅に運んでもらう、という方法だ。

またまた介護員さんには手間をかけることになるが、

ケアマネも、配食サービス業者側も、了解してくれたので、本日契約。

まずは試してみることにする。

うまく馴染むといいな。

 

業者は数々あれど、いざとなると選択肢は限られる。

今回、契約したのは「コープ夕食宅配サービス」。

トメの家には余るほどコメはあるし、炊いてもらってもいるし、

個人的にはおかずのコースでいいだろうと思っていたのだが、

ケアマネからは「ご飯付きのセットにしてほしい」と要望があった。

言われてみれば、そのほうがシンプルらくちん。

課題も残る。利用日は月~金、土日祝日は利用できない。

利用できない日の夕食をどうしたらいい? まだ検討中である。