昨日、幼児教室の体操クラスのことを書きましたが、その続きです。


娘が通っていた同じクラスに、とても頑張り屋のお嬢さんがいました。


とても素直で優しい子で、その子のママもとてもしっかりとして優しい素敵な方でした。


体操クラスの最後のチャレンジの時間、その子はボールつきにチャレンジしていました。


体操クラスは週1回なのですが、その子は既に何度かボールつきに挑戦していました。


最初の頃は、比較的早い段階で失敗していたそうですが、徐々に上手になって、あと一歩で成功というところまできていました。


他の子のチャレンジが成功する中、その子は失敗してもくじけることなく頑張り、次第にその子のチャレンジのときは他の子も、見ているママたちも、そして先生も、みんな息を呑んで応援するようになりました。

他の子たちは大きな声で頑張れコール。


ママたちはギュッと拳を握りしめて、心の中で大きな頑張れコール。


先生たちは祈るような、真剣な眼差し。


あんたがたどこさから始まって、順調に進み、最後の最後、クルッと1回まわってボールをキャッチする瞬間にボールが手からこぼれたときは、全員から大きなため息が漏れたそうです。


その子が立派なところは、それでも投げやりにならず、翌週もチャレンジしたところ。


ついに成功したときは、その子や他のお友達が手を取り合って飛び跳ねて喜ぶ中、ほとんどのママたちはボロボロと泣いていたそうです。


できなくて本当に悔しく辛かったでしょうに、くじけないでチャレンジする勇気の素晴らしさを、その子はみんなに教えてくれました。


そして、他のお友達は、真剣に頑張るその子の姿を見て、心からの声援と手拍子を送りました。


そして、今でも当時のママたちが会うとその時の話になるそうです。


チャレンジする勇気と、それを心から応援する温かい思いやりの心。


その子は、そんな素晴らしい気持ちが出会う機会を周りの人たちに与えてくれたのでした。




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