ラジオ体操の帰り道、公園で鉄棒の練習をしている小さい子とパパを見かけて、ふと自分のことを思い出してしまいました。


娘が年長の夏休み、同じように公園で逆上がりの練習をしました。


ラジオ体操の帰りはほとんど毎日、週末も時間があれば公園で練習しました。


インターネットで逆上がりのコツを調べたり、パパが鉄棒の下で踏み台がわりに四つ這いになったり、タイヤのチューブやタオルで腰を鉄棒に縛って練習したり、いろいろやってみるのですがなかなかうまくいきません。


毎回、結局できずに悔し涙で終了となるのですが、できるできないという結果より、できなくても、また次に頑張ってくれることが、パパはとっても嬉しいんだよと言って慰めていました。


当時、娘はある幼児教室の体操クラスに通っていました。


そこでは、毎週クラスの最後にチャレンジの時間というものがあり、鉄棒や、縄跳び、ボールつきなど、チャレンジ目標にチャレンジしたい子はチャレンジできるチャンスがあります。


チャレンジ目標を全部達成できれば、素敵なワッペンがもらえます。


普通は、家などで練習して、できるようになってチャレンジするようですが、ある日、娘が、まだできたことのない逆上がりに挑戦すると手を上げたそうです。


後ろで見ていたママは、それまでは必ずできそうな時しか手を上げない娘が手を上げたのでとても驚いたそうです。


結果はやはりできなかったようですが、泣くこともなく、ケロッとした表情で、次の子のチャレンジの応援をしていたそうです。


あとでその話をママから聞いて、パパとしては、できないことがわかっていてもチャレンジしてくれたことに対して、嬉しさのあまり思わず娘をギュッと抱きしめてしまいました。


できないのになんで手を上げたのかを聞いた時の娘の答えは、だってチャレンジする勇気が大切なんでしょというものでした。


それを聞いて、思わず胸に熱いものがこみ上げてきたあの瞬間は、今でもくっきりとパパの心に残っています。





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