ある日の夜のこと、我が家にカブトムシがやってきました。
大きなオスが3匹。元気いっぱいで段ボールに入った木の葉の間をガサゴソ動いています。
知り合いの宅急便のお兄さんが、雨の中わざわざ持ってきていただいたのでした。
聞けば、知り合いに頼まれて、山へクワガタとカブトムシを捕りに行ったそうです。
頑張って捕まえて届けたところ、欲しかったのはクワガタだけでカブトムシはいらないと言われたとのこと。
どうしようか困ったお兄さんは、ふと、毎年我が家でカブトムシを飼っていたことを思い出して、喜ぶのではないかと思い、届けていただいたとのことでした。
そういえば、確かに玄関先にカブトムシの箱をいくつか置いていて、お兄さんが荷物を届けに来るたびにカブトムシの話をしたことがありましたっけ。
突然の仲間の出現に、娘は大喜び。
さっそく中をのぞいて、名前を付けています。
ママはと言えば・・・。
笑顔の中にも少し複雑な表情。
実は、去年から育てて孵化させた成虫が、先日めでたく天国に召されたばかりなのでした。
3年育てて、少し疲れたママは、今年はもうおしまいと箱やえさなど一切をしまったばかりです。
そうはいっても、せっかくの出会いなので、御縁は大切にと、しまった道具をまたまた引っ張り出して、飼うことになりました。
さすがに手なれたもので、あっという間にカブちゃんのお家の出来上がり。
カブちゃんも餌を存分に食べてパワー全開。
一晩中、ガサゴソ音を立てて動いています。
3度目の正直というのは聞いたことがありますが、まさか、4年連続のチャレンジになるとは・・。
でも、きっとこの家ならキチンと育ててくれると思って、カブちゃんが我が家を選んでくれたのでしょう。
ママさん、今年も頑張ってね。
新しい出会いの機会をいただいた宅急便のお兄さんに、感謝です。