あいことば。
いつもがそれぞれに大切なスタートでありはじまりですが、
1994年1月からはじまった、
フジテレビ月9『この世の果て』という作品は、
僕にとって大きなスタートであり、
俳優としてこの世に出た、まさに大きなはじまりでした。
僕が演じた三島純という男は、
顔半分ヤケドを覆ったコインロッカーベイビーで、
盲目の少女に恋し、大切なものを必死に守ろうとする。
それは尾崎豊さんの『OH MY LITTLE GIRL』の主題歌の
スピリットや想いを受け継いだセンセーショナルな役柄で、
その三島純という役名には、純粋の純という意味があって、
脚本家の野島伸司さんから、
お前はサイドストーリーの柱でもう一人の主役だと言われ、
魂を燃やし、ただただ必死に過ごした当時のことを思い出します。
DVD化がされていないこの幻の名作が、
最近YOUTUBEで見れると聞きすごく嬉しいです。
『この世の果て』は、
人間の様々な渦を描いたとにかくパワフルな作品で、
時代に色褪せない力強さとメッセージがそこにあると思います。
今も憧れの主演の鈴木保奈美さんをはじめ、
素敵な共演者のみなさんに、
そして僕を生み育ててくれた心熱き深い素晴らしいスタッフに、
またこの作品を愛してくれているみなさんに、
三島純を通して僕を応援してくれたたくさんのみなさんに、
今あらためて深い感謝を抱きながら、
僕ももう一度、15年振りに、
25歳の自分に会いにいこうと思います。