僕は、ちゃーちゃん
みんな僕は、わがままで甘えてて遊んでばかりいるからって
恥ずかしいって言って隠そうとする。
それでも前は、まだよかったんだ、
そうしながらもみんながんばって隠せてたみたいだから
でも、このごろはみんなも疲れちゃって
僕がいるからしんどいんだって僕に怒るからなんか悲しい。
だから、このごろは、この車をコロコロだけして遊ぶようにしてる。
そんなみんなの中に女の人が現れた。
その姿を見た時、みんながいっせいにその人を遠巻きにして
すごく、疑いの眼でその人を警戒していた。
僕もなんだか、その人が嫌だった。
ずっと僕のことを嫌っている人のように思ったから…
その人が、僕に声を掛けてきた。
僕は、その声を聞きたくなかった。
その人と話したくなかった、近寄ってきてほしくなかった。
だから、僕はありったけものをその人に投げつけた
その人が近づいてこないようにって
投げつけてるいだに、だんだんと腹が立ってきた。
そして、悲しくなってきた。
そして、これでも近づけるならって
その人を試してるような気になって来た。
その人は、ずっと同じところに居続けていた。
それから、僕がうずくまって車で遊んでいる横に近づいて
その人もうずくまった。何か聞きたそうだった。
僕は、「悪い子だからいてはいけない子だから・・・」言った。
その人は悲しそうな顔をして聞いていた。
それから、その人はいろんな遊びをしてくれた。
その中のお絵描きが楽しくて、
その人は、僕の書くもの一つ一つ、「何」と聞くので話した。
僕は宇宙戦艦を描いたんだけど
その中のロボットは使うためじゃなくて
かっこいいからつけてるだけって言ったら
その人、「そっかぁ、かっこいいからかぁっていいねぇ」って言ってくれた。
いつもだったら馬鹿にされるのに
それがすごくうれしかった。
それから、いろいろ話をした。
しっかりした子もがんばる子もダメダメ言う子も
我慢ばっかりする子も人と比べることばかりする子も
全部僕から生まれたこと
だから、悲しいけどみんなことは怒ってないこと
優しい子や怖がりな子、泣き虫な子もいること
そのどの子も表に出ると
ダメダメって言う子と一緒に表に出て
何やっても、そのダメダメって言う子がそばでダメって言って
何にも認めてくれないから、みんな疲れて怒ってちゃってること
僕が、表に出るようとするといきなり耳のそばで大きな笛吹いてひっぱって行かれて
その後はみんなが大変になること
そんな話をいっぱいした。
そうしたら、僕の話を聞いていたその人が「ごめん」って言った。
そして、「ちゃーちゃんはどうしたい?」って聞いてきた。
「僕は、僕の話したいときに僕を一番にして聞いてほしい。
誰とも比べたりしないで、僕だけの話を聞いてほしいんだ。
それから、みんなと同じように表に出してほしい。」って言った。
それから、その人に2つの約束をお願いした。
その人は、ちょっと困った顔をしていたけど
何かその人にとってはとても勇気のいることらしいんだけど
やってみると言ってくれた。