いつだったか、ルノワール展が開かれたときに行けず、なんだか後悔してた。
テレビでフェルメールの展示が札幌であると知り「行きたい」と素直に思いました。
中学生の頃油絵を習っていた。
教室内に人はいるのに、静寂で皆自分のキャンパスを見つめている。ものすごい勢い上手なおじさんがいたり、すごい悩みながら描く女性がいたりしたっけ。
真っ白のキャンパスに色をのせる感覚はワクワクして、上から塗り潰し、上描きできる油絵にとても驚いた。
油の匂い、、静かな午後。
ずっと習いたかったけど、月謝を父に貰いに行くのが負担になり、ちょうど高校受験も重なり辞めた。
だから絵はいつかまたゆっくり描きたいなぁと思うことのひとつ。
前置きが長くなったけど、なんとか今週中に行こうと、少しだけお洒落な服を着て、娘の学校の間に間に合うよう朝早めに家を出ました。
ここ数年家族としか外出してない、しかも札幌近代美術館は行ったことない。
少し道に迷いながら、美術館へ向かった
ワクワクする
ドキドキする
フェルメールが見れる。1人でする初めての経験。
平日でも思ったより混み合っていたので、これは土日ヤバいだろうなぁと思いました。
チケット記念に。
絵画には詳しくない。油絵のことはほぼ忘れてるし、技法やら、画家の名前やらもちんぷんかんぷん。ただあるのは興味のみ。
素敵な絵の説明文なんか読んでも「ほぇ…」という程度。横で見てた年配のご夫婦のように作者が絵に現わそうとした意図など意見を交わす訳でもない。
それでも
何世紀も前、何百年も前に描かれた物が今目の前にあることはものすごい特別な時間に感じました。
だって筆の跡もまるで昨日まで作り上げたような息づかいが残っていて、そこに描かれてる人も、手を伸ばせば実在しそうで、そのときは確かにそこに実在したんだろうなと思うと、タイムスリップするような、絵を観てるよりかはその場に自分がポンとと置かれたような気持ちになりました。
ポストカードこんど小さな額に入れます。
売店で買ったルノワールのノート。写真では分からないけど3Dで動くのです。すごい立体感。
フェルメールの絵画を見れたことも嬉しかったけど、何歳になっても初めてはワクワクするな、新しい挑戦が出来たなっていうのが嬉しかった。
私は心が疲れていたから
時々、良い意味では臨機応変といえるが、悪く言うとしたたかな、ズルさが見える人を見ると、ウンザリすることがある。
でもそうゆう人の方が楽そうで、あぁ人間ある程度上手くやるスキルがあった方が良いよねぇ…と思ってしまう。
だけど先日テレビドラマでズルして得たものは玉手箱のようなもの、いつかボワって消えてしまう。だけど自分で得た経験は決して消えない
と言ってた
ルノワール展へ行けたのは小さな小さな冒険だったけど、その分しっかり何か蓄積された気がしました。
自分の興味のアンテナを切らないように生きていきたい
色々知ることを面倒くさがらずはじめてみたい
そう思えました。