東北関東大震災発生の時、私は都内のオフィスで仕事をしていました。

 地震の揺れ方が異常だったので、揺れが収まらないうちに神奈川の自宅へ電話。家の無事を確認しました。ところがその後は外への電話がつながらなくなってしまいました。もちろん、外からの電話もかかってきません。

 電話がいつ使えるようになるのかめどもたたず。

 とにかく自宅への電話連絡手段を何とか確保しておきたかったので、skypeで電話連絡の手段を確保することにしました。
 
 私のエクスペリアと自宅のmacbook proにはスカイプがインストールされ、それぞれskypeアドレスが既に登録されていました。
 したがって家でmacbook proを立ち上げてskypeを起動しておいてもらえば、互いに電話連絡する手段を確保できます。

 使えていた携帯メールでママへ以下のことを伝えました。

 ・macの電源を入れ、skypeを起動してサービスに
  ログインすること
 ・skypeを起動したらmacのスクリーンを開いたままに
  しておくこと(スクリーンを閉じるとネットワーク
  アダプタまでスリープしてしまう)
 ・着信時のベル音が聞こえるようにmacのスピーカ音量を
  最大にしておくこと
 ・macや携帯電話の充電を絶やさないこと
 ・準備完了したらパパのスマホのスカイプアドレスへ
  すぐに電話すること

 これでskypeを使って電話がつながるようになりました。
 
 当日の夜は公共交通機関がマヒ。余震が続く中で道路は車と人であふれ、遠距離から出勤の私が身動きできる状況ではありませんでした。私はオフィスで夜を過ごすことにしましたが、このような中で家族と電話で情報交換できたのは助かりました。

 エクスペリアにskypeを導入したときの手順を以前に投稿していますので、参考にしてください。

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 もうひとつ役にたったのがツイッターです。

 ツイッターは短い文のメッセージをリアルタイムにWEBに投稿(=ツイート)できると同時に、世界中の人たちがツイートする膨大な数のメッセージを検索機能で絞り込んでリアルタイムに参照することができます。
 
 たとえば、「東海道」というキーワードを含むツイートメッセージのみ参照するようにしておくと、「東海道」というワードを含んだ投稿メッセージのみが続々とリスト化され、それらを読むことができます。

 東海道線が運転停止になったり、何らかの理由で急激に混雑がひどくなったりした場合は、たくさんのツイッター利用者が現場の生情報をツイートしてくれます。このため、テレビやラジオ、他のインターネットメディアと比較すると桁違いに多数の、正確なリアルタイム情報を簡単に入手できます。

 地震発生の夜、歩いて帰った人や、最寄り駅の混雑の様子などをほぼリアルタイムで知ることができ、オフィスにとどまるか帰宅するかを判断するのに非常に役に立ちました。

 ツイッターはwebブラウザで見ることもできますが、専用のアプリを使った方がはるかに便利です。
 私はエクスペリアにインストールした"Twitter"というアプリを使ってツイッターを利用しています。このアプリは他のアプリ同様、androidマーケットからダウンロード&インストールできます。

 他にもいろいろなツイッター専用アプリがフリーでもたくさんあります。
 スマホをもっているけどツイッターを使ったことのないという方は適当にアプリを選んで是非ツイッターを活用してみてください。

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 あと、必需品だと思ったのが、携帯電話用バッテリ式充電器。

 出かけるときなどは常時携帯しておくと安心です。

 (1)usbで出力できるバッテリ式充電器+(2)自分の機種にあった充電アダプタケーブル(各種あり)をもっておくと、自分の携帯やスマホなどをどこでも充電できるようになります。

 スマホや携帯のモバイル機器用充電器についてはこちらにまとめています。詳細を確認したい方は参考にしてください。

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 上記は、地震発生時に本人も家族も首都圏にいた我が家での事例です。
 自宅、会社、ともに電気を使えていましたので、電話が利用できなくなっても他の方法で連絡はとれていました。

 しかし、状況によっては、すぐに連絡がとれないこともあるかもしれません。
 「電気が使えない」、「連絡をとりたい相手がメールなどの使い方を知らない」、「電話サービスは復旧したけど自分の携帯端末は使えなくなった」、などなど。。。

 広く普及している、誰でも操作できる、どの端末からでも操作できる、互いに交換されている電話番号を使う、停電のときも使えることが多い、など、汎用性/耐障害性の観点から、一番頼りになるのはダイヤル「171」です。

使い方はざっと下記のような感じです

 伝言登録したい場合は、「171」をダイヤル後、(音声案内あり)「1」、(音声案内あり)「市外局番+電話番号」、(音声案内あり)30秒以内の伝言を残す

 伝言を再生したい場合は、「171」をダイヤル後、(音声案内あり)「2」、(音声案内あり)「市外局番+電話番号」、(音声案内あり)伝言を聞く

 電話、メール、ツイッター(※)などでコミュニケーションがとりづらい状況が発生したとき、「171」でまずは互いの安否の確認をできるよう、普段から準備しておくと良いと思います。

※)ツイッターは個人のIDをフォローしておく(つまり、個人のIDでツイートしたメッセージを1タップ検索する)ことで特定の人との連絡用掲示板としても利用できます。

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 こういうときの家族との安否確認の方法については、普段から話し合っておくと良いでしょう。