幻となりそうだった録音音源、入魂の復元物語。 | 小川倫生オフィシャルブログ

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ギタリスト、小川倫生の音楽日誌。

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scsiハードディスクが手に入りデータが復旧しまして、先月の後半からずーっとミキシングをしています。



「ギターソロのCDなのに何でそんなに時間がかかるのか」って自分でもいつも思いますね(笑)。




微妙な音質の調整、リバーブの種類と深さ、音圧などのいろんな要素が絡み合っていて、一発で「これだ!」と決まることは無いですね。



まあエンジニアリングに関しては素人なので、遠回りしてたどり着く感じなので、しっくりくるのはなかなか時間がかかります。


昼間は視覚的に出来るエディット作業をやって、もう本当に繊細な音質の調整はやっぱり真夜中ですね(笑)。


真夜中にテンションが上がりまくっています。


もう完全不眠。


不健康ですねぇ。。





では、データ復旧の様子をちょっと(思い出したくないけど・・・)思い出してみますか。




とにかくscsiの外付けハードディスクを探しまくりました。

持ってそうな友人に電話しまくり。

メールしまくり。


しかし、ない。。

昔、持ってたけど、もう持ってない・・・とか。



そこでfacebook上で公開捜査。

去年の夏からはじめたfacebook。

凄かったです。


告知してまもなく3名の方から「持ってる」の情報。

そして意外にも、割合近く住んででいる友人が名乗り出てくれました。



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早速、翌日の午前中宇都宮環状線のマックで落ち合うことに。



scsiケーブルが端子に合うか、その場で試してみることにしました。

端っこの席が空いていたのでよかったですね。そんなに目立たなくて。

完全怪しい人ですよね。



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「先日の土曜日夜中友人からscsi外付けHDDを持ってるよ、と連絡がありました!早速翌日マックでscsiHDDの受け渡し。その場で動作確認の図。怪しい人ですね。ホント感謝です!!!」by小川倫生



友人と久しぶりの再会でしたが、

もうゆっくり話してる余裕の無い人になっておりました。私は。

ケーブルが合うことを確認して、家にGO。





ハードディスクが認識されたときはホッとしました。

ちょっとフォーマットの時間が長かったので不安でしたが、、



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無事、プロジェクトが立ち上がったときは嬉しさのあまり膝の力が抜けましたね。


そのときの自分のfacebookの書き込みがそれを物語っています。



「scsiの外付けハードディスクが立ち上がった!scsiの外付けハードディスクが立ち上がった瞬間!しかしフォーマットの時間がやけに長く感じたな。その間ドキドキでした。"・・・will create new empty project"という表示がなにか励まされてるみたいでグッと来た。」by小川倫生


この時facebookに寄せられた皆さんの励ましの言葉に本当に勇気付けられました!



そして一番の山場!

極めて重篤な故障に陥っていたDATでバックアップをしたため、

そのデータの生存の確率が極めて低く。



そして修理から上がってきたDATを稼動。

バックアップテープをハードディスクへとリロードしました。



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おお、なんと!

ちゃんとバックアップできておりました。

しかも全曲!!

あれだけ雑音が出ていたので、もう諦めていたんですが、、

故障箇所がヘッドじゃなくてモーター部のノイズだったのが不幸中の幸いでした。

もしヘッド故障だったら記録されてなかったことでしょう。



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この「ぐんぐん」という感じでリロードされていく感じがめちゃくちゃ嬉しかったです。



自分も、ポパイがホウレンソウ食べたみたいに元気が出てきました。





・・・そんなわけでブログのはじめに戻るんですが、

ミキシングを出来るところまで漕ぎ着けた、ということです。





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ミキシングは自分の音楽室で慣れた機材と音響装置での作業。

従来の環境に戻れて作業が出来るのは本当にありがたいことです。



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お借りしたハードディスクドライブ、かなりのお年を召していますが、

元気に働いておりますよ!


この「カリカリ」というアクセス音を聞いてると本当に安心する~。