このクセナキスのヘルマを弾く高橋悠治の映像を初めて見たときとてつもない衝撃を受けました。
言葉では言い表せない音楽の何かを教えられました。
これを作ったヤニス・クセナキスはもともと建築家、数学者なので、
作曲の発想が極めて数学的です。
集合論、群論、確率論を使ってリズムや音列を導き出していきます。
そんなわけで、人間がピアノを演奏するというのを無視して作曲されています。
このヘルマはほとんど演奏するのが不可能なピアノ曲なんですね。
それを最初に弾いたのが高橋悠治。
見る度ににこの演奏してる姿の凄さに感動して涙が出そうになります。
そんな不可能に立ち向かった高橋悠治、もう本当にかっこいいです。
ず~っと大尊敬している音楽家です。
煮詰まったときとか、モチベーションが下がったときに、
この映像をいつも見ます。
自分がぶれそうになったとき、中心に引き戻してくれます!
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