コンテナを積んだ大型トレーラーの横転事故が相次いでいるため、政府は5日、コンテナの中身や重量などをトラック事業者と運転手に知らせるよう、輸入した荷主に義務付ける法案を閣議決定した。今国会への提出を目指す。

 法案は荷主について、コンテナの品目の情報を輸入先から必ず得なければならないとし、重量に関する情報が得られなかった場合は、港で計測してトラック事業者に知らせるよう義務付ける。トラック事業者が不適切なコンテナの輸送を運転手に命じた場合、国土交通相は事業者に必要な措置を取るよう命令でき、従わない場合は運送事業の停止を命ずることができる。違反したトラック事業者には1年以下の懲役もしくは150万円以下の罰金が科せられる。

 国土交通省によると昨年5月、名古屋市港区でコンテナを積んだトレーラーが横転し、隣を走っていた乗用車が下敷きになって3人が死傷する事故が起きた。これを含め、06~09年の4年間にコンテナ車による事故は27件発生しており、計10人が死亡、8人が重傷を負っている。過積載やコンテナ内部の荷崩れが原因とみられ、運転手が中身を知らないまま運んでバランスを崩すケースが多かった。【平井桂月】

【関連ニュース】
玉突き事故:三条の国道で6台 男性死亡、3人重軽傷 容疑の運転手逮捕 /新潟
熊本のトレーラー横転:会社など書類送検--県警
豊浦:トラックと大型トレーラーが衝突、1人が死亡

設備投資、17.3%減=10~12月期の法人企業統計-財務省(時事通信)
年金追納期間を10年に延長、改正案を閣議決定(読売新聞)
普天間移設で国民新・下地氏「決着先延ばしなら議員辞職」(産経新聞)
<高校無償化法案>朝鮮学校も対象で一致 国民新と社民両党(毎日新聞)
商店にミニパト衝突、原因は巡査長の居眠り(読売新聞)