何を選びますか?
こんにちは。カウンセリングサービスの馬渕瑛子
です。
毎週月曜日に、山田耕治カウンセラー、山根しんいちカウンセラーと交代で、「仕事の心理学」をテーマにお届けしていきます。よろしくお願いいたします
今回のテーマは、「何を選びますか?」です。
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さてみなさん、今日はクリスマス・イヴ、です。
そして祝日です。
仕事がお休みの方も多いのではないでしょうか。
やったーって感じですか?それとも、
どうせクリスマスは一人だし、寂しいし、気がまぎれるから仕事があってくれた方がマシって感じですか?
どちらにせよ、世間的に今日は超楽しいイベント事と、土日の休日とは違う、どこか特別感のある祝日が重なった、めっちゃ浮かれた気分で過ごせる日、なのです。
こんな日は、もう日本中まとめて全員休日にしちゃえばいいのにって、楽天的に考えると、ふとそんな発想が頭を過るのですが・・・。
当たり前ですが、そんなわけにはいきませんよね。
今日、仕事がOFFではない方も、たくさんいらっしゃいます。
そんな方は、こんな浮かれた日なのにもかかわらず、今日一日、いつもと同じように、せっせと働かなければならないのです。
働くことって、もちろん喜びもあるけれど、やっぱり辛いこともたくさんあります。
みんな何かしらストレスを感じながら働いているわけですけど、それが全員一緒ならまだマシ。
みんなは違うのに私だけ・・・
となると、ストレスは10倍増しくらいになって重く圧し掛かってくるものです。
ほとんどの人は今日はお休みで、羽を伸ばしてそれぞれクリスマスを満喫してるのに、
なのに私は今日仕事。
冷静に見てみれば、土日祝が休みではないって、始めからそういう契約で、その代り平日休めたりする。
しかもその職場を選んだのは自分。
それに対してみじめに思う必要は全くないのだけど、そう思ってしまうことって、よくあります。
こんな感じで、仕事において自分の「みじめさ」と対峙してしまう時って、職場に対しての不満が多い時だったりします。
そんな不満が限界を超えると、
あ~やってらんない もう辞めたい
ってことになってしまう。
ここで仕事を辞めることは決して悪いことではないのですが、気を付けた方がいいことがあります。
ある側面に不満を感じて職を替えても、また別の側面で不満が出てきてしまうことがある、ということ。
土日祝日はちゃんと休めるところがいいと思って次の仕事を探せば、確かに自分望み通りの休日は手に入れられるかもしれません。
でも、仕事自体がつまらなかったり、他の面で条件が合わなかったり、今度は今まで満たされていた側面で不満が出てきてしまうことがあります。
不満が出てくるたびに逃げ出して職を替え続けると、一体どうなるのでしょう。
前職での不満をベースに職探しをすることになります。
1つ前の所と違ってちゃんと土日祝日休めるところで、
2つ前の所と違って高収入で、
3つ前の所と違って人間関係は良好な会社で、
4つ前の所と違って安定していて福利厚生もちゃんとしてる所で、
5つ前の所と違ってあんまり忙しくない所で、
6つ前の所と違ってやりがいのある仕事で・・・
永遠に条件が膨らみ続けます。
そして条件が増えるほど働く選択肢がなくなってしまいます。
山のような条件を満たしてくれる夢のような職場って、まずないからです。
大昔に比べたら、雇用条件って、格段に良くなってはいます。
でもこの世に完璧な人がいないように、雇われる側にとって、自分のニーズを全部満たしてくれる完璧な職場なんて、多分ない。
もしあったとしても、それは奇跡に近いくらいごく少数で、大抵は、人間と一緒で、長所と短所が両方ある。
やりたいことにこだわったら、安月給だったり、
逆に高収入を望めば、毎日終電帰りだったりetc…
最初から自分で起業したり、フリーランスで個人事業主みたいにやっていけば、思い通りの環境は作れます。
でも、何の保証もなかったり、全く安定しなかったり、やっぱりメリットばかりではないんです。
こんな環境でこんな仕事がしてみたいなって思う要求に対して、
え~そんなの嫌だ~
っていうことが、一つもない仕事なんて、まず存在しないのだと認識した上で、
何のために、誰のために働くか、なんです。
何を選ぶか、なんです。
雇用情勢があんまりよくないから、なかなか思い通りにはいかないけれど、それでも、
自分はどうなりたいのか、仕事に何を求めるのか、
譲れる条件と絶対譲れない条件を仕分けする。
自分のぶれない「軸」を持って選んだ環境なら、
たとえその環境が、祝日で、しかもクリスマス・イヴの日にフルタイムで働かなければいけないものであったとしても、
愚痴の1つや2つ出てくるかもしれないけど、
前を向いて歩いていけるのではないかなと、思います。
かわりに絶対譲らなかった条件を糧に頑張れるから。
自分に合った仕事のスタイルを見つけるプロセスは、
自分探しのプロセスでもありますね。
何か参考になりましたら幸いです。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
Merry Christmas