なりたい自分を先取りする
こんにちは。カウンセリングサービス
のみずがきひろみ
です。
水曜日のキャリアアップのテーマを山田耕治カウンセラー
とともにお届けしています。
今年も、仕事と向き合う皆さまのお役に立てるよう、自分の心を見つめながら、自分が役に立ったと思う心理学的なアプローチをご紹介していこうと思っています。どうぞ、よろしくお願いします。
昔から「一年の計は元旦にあり」と言いますが、皆さまは今年の抱負や目標を、もう言葉にされたでしょうか？思うところのある方は、是非、きちんと「言葉」として書き出してみてくださいね。熱意、欲求、気持ち、などの情動は、言葉化される過程でよりしっかりと「自分の想い」として定着するので、右脳と左脳をつなげる、無意識と意識をつなげる、そんな気持ちで億劫がらずにやるといいようです。
さらにもっと実現性を高めたい方は、「言葉」にするだけではなく、実際に「行動」に移してみる！「思い」から「言葉」へ、そして「行動」へ。そう、さっさと「なりたい自分」になってしまいましょう。
「そんなことを言ったって、、、」という戸惑いの声が聞こえてきそうです。
「なりたい自分」、あるいは「ワンランク上の自分」は、まだそうなれてはいないからこそ「抱負」だったり「目標」だったりするわけで、、、
、、、という言い分はごもっともなのですが。
私たちカウンセラーは、人が、「変わりたいのに変われない」というときに「変わる」ための一番手っ取り早い方法は、「変わった自分」を体験することだ、ということを知っています。
「知らない天国より見知った地獄」とはよく言ったもので、私たちは本当に未知の世界に対しては臆病です。それがどんなにいいものだ、と聞かされていても、多分そうだろう、と思っていても、わかりきっているこのウンザリする世界の方が安心に感じられたりするものです。
ならば「知らない天国」に行ったつもりで疑似体験を積み上げれば、安心して階段を登れるではありませんか！だからこそ、「なりたい自分」の「ヴィジョン」を心に温めることが、本当に「なりたい自分」になるために効果的なのです。
では、どのようにして「なりたい自分」の疑似体験を積み上げればいいのでしょうか。
まず、「なりたい自分」を「○○をしている自分」（to do）と「○○な自分」（to be）の二つの軸でイメージしてみましょう。
例えば、「なりたい自分」が「部長としてチームを率いている自分」だったとすると、
まず、
（１）部長としてどう行動するか（to do）という視点で、自分の生活を見直します。
朝は何時に起きて、どのように仕事の段取りを整えるでしょうか。
仕事はどういう手順で片付けますか。
決断は、何を基準に考えて行いますか。
誰と関わり、誰と関わらないことにしますか。
組織のために、そして自分のために、何を学び、どう精進しますか。
・・・・・・・
「部長」になった「つもり」で、まず動いてみましょう。
次に、
（２）部長になった自分はどのような人でありたいか（to be）の視点で、自分のふるまいを見直します。
他人に対して、どういう人でありたいですか。（目上の人、同等の人、目下の人、それぞれに対して）
他人に、どう自分を理解してほしいですか。（そう発信していますか？服装、コミュニケーション、等）
「部長」になった「つもり」で、そのときに自分はこんな人でありたいと思う自分を意識してみましょう。
長い時間でなくても構いません。
今日の午前中は、「部長」の「つもり」、くらいのノリでOKです。
ただ、自分が、「なりたい自分」に意識してなる、その感覚を大事にしてください。
そして、「あぁ、こういう自分になりたいのだなぁ」と心と身体の両方で感じてみてください。
その気持ちのよさを味わってください。
繰り返すことで、心は自然に、その「気持ちのよさ」を味わいたくて、「なりたい自分」に近づこうとします。ムリなく、モチベーションを上げていくことができます。
実際には、私たちは、「なりたい自分」に「なりたい」けれど「なりたくない」感情的な理由を抱えていることが多いです。私たちカウンセラーは、カウンセリングや面談での心理療法を通じて、こうしたブロックになっている感情や思い込みを見つけ、外す試みをするのですが、自分ひとりでは、こうしたブロックは見つけにくいし、気づいてもなかなか外せないと感じることが多いようです。
でも、「なりたい自分」を言葉や行動で味わい、ヴィジョンとして心の中で温めることで、そのようなブロックを超える勇気やモチベーションを高めることができます。そして、そんな自分のモチベーションこそ、「変わる」ための、一番大事な要素なのです。
「学ぶ」はマネぶ、とも言います。
「なりたい自分」「ワンランク上の自分」をマネて味わい、学ぶことで、知らず知らずのうちに「そのもの」になれていたらステキ。
結果は後からついてくる、と信じて、今日から「なりたい自分」を先取りしませんか？
みずがきひろみが日頃感じていること、パートナーシップのあれこれについて書いています。
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