真実を受け取る | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

真実を受け取る

恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス-山田耕治


あけましておめでとうございます。

カウンセリングサービスの山田耕治(やまだこうじ) です。
毎週水曜日の「キャリアアップ」を、みずがきひろみ カウンセラーとともに担当しています。

本年もどうかよろしくお願いします。


今回からの数回にわたりお届けするテーマは「真実を受け取る」です。
これまでこだわってきた「受け取る」ということの実践編です。


今回は「真実」そして「真実を受け取る」ということについて考えてみたいと思います。


新年最初の「キャリアアップ」ブログに相応しい題材になったのではないかと思います。なぜなら「真実を受け取る」ことは新しいレベルの自分に生まれ変わる事ができるからです。


最初に昨年のおさらいからです。


これまで受け取るということを意識する事で「与える⇔受け取るの循環」ができる。それがコミュニケーションを深めることにつながり、キャリアアップにも繋がっていくはずですとお伝えしてきました。


それをエクササイズとしてイメージ化した上で、以下の3つの段階に分けて考えてきました。
コントロールを手放す
自分を信頼する
コミットメント+身を任せる


みなさん、受け取るイメージはできたと思います。ここから実社会につないでいく、実践が大事です。


実社会の中ではどうでしょうか。受け取りやすいポジティブな状況というよりも、現在の自分を苦しめ、傷つけるもの、そして激しい競争、そんな厳しいネガティブな状況で、何をどう受け取ればいいのだろう、そんな感じではないでしょうか。


真実を受け取ることとは、そんな問題のあるネガティブな状況からでさえも受け取ることであり、問題やネガティブな状況の中にある「真実」を見出すことなのです。


私たちは皆、幸せになるために生まれてきたのです。あなたを幸せに導いてくれるもの、それこそが、「真実」だと私は考えています。


まずはイメージから入ってみましょう。


受け取るといっても、天気のいい日だけではありませんよね。
天から与えられるものは、暖かい日の光、青い空だけではありません。
冷たい雨の降る日もあります。嵐の日もあるわけです。


これまでのエクササイズでは
穏やかな海、波に身を任せる。太陽の暖かい光、青い空、白い雲、ポジティブな状況でした。
穏やかで心地よく、やさしい自然の中に自分が抱かれています。


でも今回は、
荒れた海、白い荒波、黒い雲、冷たい雨、激しい嵐、ネガティブな状況をイメージしてみてください。


ずぶ濡れで、振り回される自分、冷たくなる体。逃げたい、耐えられない、生きた心地がしない。そんな時、私たちの意識はどうしても自分に向いてしまいます。


こんな苦しいネガティブな状況の中で、どうやって意識を外に向け、天の恵みである、真実を見出し、「受け取る」にもっていくのか。現実は言うは易し、行うは難しです。


ここは実践からも見ていきましょう。私、山田の例で考えてみます。実際、私にもそんなネガティブな時代を経験してきました。


気の遠くなるようなノルマに終われ、どうしようもなくなる。できなければ自分がこの場所から必要のない人間として切られてしまう恐怖。ここで成功しなければ、他に行ってもダメだと追いつめられた状態でした。止まってしまうことは死を意味すると、自らを脅迫するように動き続けていました。


今、思えば、成功しなければならないと、それしかないと思い込み、ずっと一人で抱え込んでいたような気がします。できない自分を感じる事が怖く、認めることができず、逃げまくっていたんだと思います。できない自分を許す事が出来ず、完全であろうとしていたように思うのです。でも、結果的にずっとできない自分から逃げまくる事で、逆にそんな自分に縛られ、自分に入り、周りが見えてない状態だったと思います。


真実を受け取れない私はハードワークというやり方に固執し、埋もれ、身動きがとれない状態でした。そして自分に厳しくなった分、人にも厳しくなり、会社の人々や家族など周りの人々を傷つけてしまう事になりました。そして自分を傷つける事になりました。


ここが分かれ目です。自分に入ってしまうのか、今の自分に本当に与えられたものを感じ、受け取ることができるのか。ここで必要なのが「真実を意識する」事だったのだと思います。


私のネガティブな時代における真実とは何だったのでしょうか。


そこにはいつからか、自分は成功しなければ価値がないという自分に課したハードルがあったと思います。つまり自己の肯定、世の中に認めてほしいという想いだったと思うのです。認めさせてやるというような傲慢なものだったかもしれません。そのために完全であろうとして、不完全な自分を許す事ができなかったのだと思うのです。そして真実として、不完全な自分である事に気づくのです。


今の自分なら、あのときの自分にこういってあげたいと思うのです。


おまえは、ここまでよくやったと思う。いろいろな気づきや学びがあったと思う。そして自分が不完全であることを学ぶ事ができた。ベストパフォーマンスだと思うよ。そんな自分を許してやってほしい。そして今度は自分以外の不完全な人を許し、今度はその人をサポートしてあげたらどうだろう。きっと、おまえにはその力がある。懸命に生きてきた分、ずっと苦しんできた分、その人たちの懸命さも、苦しみも分かち合えるはず。苦しみも無駄ではなかったんだ。今度はその人たちと繋がることができる。そのつながりは喜びや幸せをもたらしてくれるはずだ。これからはみんなで少しでも楽に進んでいこうじゃないか。


真実とは私たちに新しい学びや気づきを与え、喜びや幸せをもたらすものなのです。
ネガティブな状況はきっと大切な真実を伝えようとしているのです。


ネガティブな状況や問題に傷つき、罪悪感や無力感に陥って、動けなくなるのではく、真実=喜びや幸せをもたらす新しい学びや気づき、それを見出そうとする事、それを受け取ることが真実を受け取る事なのです。


そのことによって、進む道が定まります。無意味にネガティブに振りまわされることがなくなるはずです。それを受け取ると、「ああ、そうだったのか」「何だ、そういうことだったのか。」と心の迷いが少しずつ晴れていき、現状が少しでも良くなるかも、少しでも楽になるのではないでしょうか。今の重苦しさが少しは取り除かれるかもしれません。


今度はみなさん、自身のことで考えてみましょう。


ネガティブに見えるものに真実はありません。
私たちはその中にある真実を見る事ができるはずです。

雨が降っても「天の恵み」を見出そうとするあなたの姿勢が、物事を良い方に導くのだと思います。


自分のネガティブな時、例えば、やる気が出ない時、自分が何かに怒っているとき、攻撃的になっているとき、自分が引きこもっているとき、やろうとしてやってみたけどうまくできなかったと罪悪感や無力感や自分の弱さに打ちひしがれているとき、それは自分の真実でしょうか。


その奥に「わかってほしい!助けてほしい!愛してほしい!」という心の叫びが隠れているのではありませんか。


うまくいかない自分を責めるのではなく、学びや気づきを得る事、それが真実なのです。


自分の弱い部分から真実を受け取る=学び、気づきを得ることで、あなたのエネルギーが満たされます。そうできることで、今度は自分以外の人の弱い部分も受け入れてあげることができるのだと思います。


それは新しいレベルの自分です。アップ今までの自分を責めていた、苦しんでいた自分ではなく、学びや気づきにより、自分をパワーアップさせ、苦しみを人々への共感へのエネルギーに代え、与える⇔受け取るの循環の中で「つながり」を大切にする自分なのです。ニコニコ


問題のあるネガティブな状況である今こそ、真実を意識する時なのです。「真実を受け取る」ことはつながりをつくることなのです。勇気を出して「真実を受け取る」ことを意識してみませんか。


次回は真実を受け取る2として「リーダーシッップ」について考えてみたいと思います。


「真実」を見出し、その「真実を受け取る」と何かが動き出します。


「真実を受け取る」と、その心の叫びに答える事ができるのです。「受け取る」と自然に「与える」ことにつながります。真実を受け取る事、それは「リーダーシップ」に繋がっていくと思います。


次回もお楽しみに。


私が心理カウンセラーとして目指していることは「ハートドキドキを強くする」カウンセリングです。実社会へしっかり繋いでいくことのできるカウンセリングを提供したいと常日頃から考えています。よかったら、いっしょに受け取ることについてチャレンジしてみませんか。ご連絡お待ちしております。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今年一年一緒に良い年にしていきましょう。

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