この1年を振り返って、、、
こんにちは。カウンセリングサービス
のみずがきひろみ
です。
水曜日のキャリアアップのテーマを山田耕治カウンセラー
とともにお届けしています。
今年最後の「キャリアアップ」ブログとなりました。この「恋と仕事の心理学」ブログが始まってちょうど1年が経つわけです。この1年、このブログをきっかけに多くの方との出会いがありました。たくさんの励ましをいただき、また、コメントやお問い合わせや、カウンセリング等の出会いから私自身、多くを学ばせていただきました。皆さまのご厚意に深く感謝申し上げます。
さて、皆さまも、また、それぞれに自分自身の1年を振り返っておられる頃かもしれません。この1年、皆さまにとってはどのような年だったのでしょうか。
初志貫徹、目標達成で、祝杯をあげたい年だった方もいらっしゃれば、何もかも思い通りにならなかった、と感じておられる方もおられるでしょう。でも、大半の方は、いいこともあったし、期待はずれなこともあった1年だったのではないかと思います。
よかったことは素直に成功体験を喜べばいいのですが、大事なのは、苦い感情をもって振り返る出来事の、自分の中での取り扱い方なのだと思います。
失敗や挫折は、「自分いじめ」のためにあるのではありません。
否定されているのは「あなた」ではありません。
過去の、あなたの在り方、やり方の中で、進化を求められているところがある、ということなのです。だから、失敗から学ぶ意欲をもってください。
とはいえ、うまくいかないと、私たちは、つい罪悪感や無力感に苛まれてしまい、その失敗の真の価値を受け止めることができなくなってしまいます。そんな、自分の苦い思いとの向き合い方をご紹介しましょう。
その仕事が、あなたに「期待」したものは何だったのでしょう?
逆に、あなたが「その仕事に」期待したものは何だったのでしょうか?
そこにミスマッチはなかったでしょうか?
あなたは、「期待」をされてその仕事を担ったはず。期待されながら、その期待に応えられないというのは、本当に残念で悔しいし、悲しい体験です。辛い感情がたくさん出てきます。でも、その「期待」に応えられなかったことをごまかさないでください。誰かほかの人のせいにしたり、言い訳をしないでほしいのです。
自分は、その仕事をすることに本気になれなかった。
自分は、その仕事を軽く見てしまった。
自分は、その仕事に歯が立たなかった。
それをそのまま認めたうえで、「私は、自分がその仕事に本気になれなかった(軽く見てしまった、歯が立たなかった)ことを許します」、とそっと自分に言ってあげて欲しいのです。
人は完璧にはなれません。
必ず、どこか抜けているものです。自分がどこでとりこぼしたのか、それを直視したうえで、そんなとりこぼしをしてしまう自分をそっと受け容れて欲しいのです。
その仕事だって、あなたの期待外れなところがあったはずです。
もっとお金が儲かるはずだった。
もっと人の役に立つ仕事だと思っていた。
それも、同じように、そのまま認めて許して欲しいのです。「私は、この仕事が、思いのほか儲からないこと(人の役に立てないこと)を許します」と宣言してください。
自分の「期待どおりではない」という罪悪感や無力感、そしてそのことで誰かを責めたくなってしまう気持ち(怒り)を手放したところで、もう一度、その仕事を見つめ直してみてほしいのです。
いかがでしょうか?
その仕事に関わることで、あなたは何を手に入れましたか?
お金は思ったほど稼げなかったけれど、知識や知恵を受け取ったかもしれません。
ほかでは出会えないような人たちとの出会いがあったかもしれません。
その仕事と向き合うことで、今までは思いもしなかった自分の一面に気づかされたかもしれません。
そして、その一つ一つに、感謝の気持ちを表してみてください。
「私は、この仕事を通じで得られた知識(知恵、出会い、洞察)に感謝します」と。
結果の責任をとるというアカウンタビリティは、自分の無能無策を責め続けることではなく、自分が不完全であることを認め、それを自分が許すことだと私は考えています。そして、自分が到らなかったことを認めたうえで、その仕事をするというプロセスの意味、つまり宝物を、しっかりと受け取る、ということなのだと思います。
人生には、何一つ、ムダなプロセスはない、と言います。
思い通りにならなかったこと、うまくいかなかったとあなたが感じていることこそ、宝物の山なのかもしれません。
皆さまが、この1年の宝物をしっかりと手にされますよう願っています。そして、来年が、これまで以上に実り多い1年となりますよう、心から祈っています。
1年間のご愛読、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
みずがきひろみが日頃感じていること、パートナーシップのあれこれ、好きなものについて書いています。