受け取る5 ~コミットメント~ | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

受け取る5 ~コミットメント~

恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス-山田耕治

こんにちは。晴れカウンセリングサービスの山田耕治(やまだこうじ) です。
毎週水曜日の「キャリアアップ」を、みずがきひろみ カウンセラーとともに担当しています。


これまで受け取るには、「受け取ることを意識する」ことが大事であり、受け取ることを意識するには
1.コントロールを手放す
2.信頼
3.コミットメント
がポイントですとお伝えしてきました。


今回は前回の「信頼」に続いて「コミットメント」ということで考えてみたいと思います。キャリアップを目指すみなさんにとっては特に実践的なポイントだと思います。


コミットメントという言葉はは英語からきているようですが、日本語にはなりにくい言葉だと思います。私も前職で特に契約や社内外の交渉や協議の際に頻繁に使っていた言葉でもあります。責任をともなう重いイメージをもっていました。


これまでこの記事の中では「腹を括ること」などと説明をさせてもらっていますが、もう少し深く考えていくために改めて調べてみました。


調べてみると「関与」「委託」「確約」「かかわり」「公約」「言質」「声明」「義務」「責任」なんて書いてあります。


もともと「ある人に対して送る」という意味があり、そこから「ゆだねる」という流れがあること、それから古くは「神に魂をゆだねる」ということも書いてあったりします。そりゃー重いよなと頷いてしまいした。


責任をもって関与する、責任をもって関わることを明言する、責任を伴う約束するというような、何があっても必ずやるという揺るがない感じです。


ここまで読まれてコミットメントをすることに対してどのように感じられますか?

ちょっと簡単にはできないなと思いますよね。

だってコミットメントしてしまうと大きな責任を背負うことになる重い感じがしますよね。

そんなのまっぴらごめんだと逃げ回りたくなりますよね。


もう少し考えてみましょう。それでは、いつものように「受け取る」イメージを使ってみましょう。


穏やかな海、勇気を出して、海の上に大の字になる。波に身を任せる。太陽の暖かい光、青い空、白い雲、今の自分に与えられたものを感じ、受け取り、感謝する。虹でしたね。


でも、海で大の字になるところで、ちゃんと浮くのだろうか、沈んでしまうのではないかと迷いが出ている場合はどうでしょうか?やろうかな、やめようかなという葛藤状態になってしまっているということです。


ここでコミットメントしないということ、責任をもって関わることを明言しない、約束しないということは、この迷いと葛藤の状態が続くということなのです。


ここを突き抜けるための方法がコミットメントなのです。

私たちの心理学では「コミットメントは自らを100%与える選択」とお伝えすることがあります。

中途半端なコミットメントではなく、100%のフルコミットメントです。


勇気をだして、波に身を任せる。沈まない自分、浮くことのできる自分を大丈夫と信頼し、コミットメントです。

腹を括ること、やると決めること、やり抜くことを明言、約束する、100%自分を与えると選択する。


自分を信頼し、コミットメントするからこそ、葛藤や迷いや悩みを突き抜け、浮かぶことができ、ただ浮かぶだけではなく、受け取ることができるのです。


今回は受け取ることを意識するためとしてコミットメントを取り上げていますが、もう少しコミットメントについて整理してみましょう。


これまでみてきたように、コミットメントは自分の迷いや葛藤から自由にしてくれるのです。つまりコミットメントすることで心理的にステージが変わるということなのです。自由になれる。そうすると意欲的で、チャレンジングで、クリエティブな自分になれそうだと思いませんか。


コミットメントしていない時と比べて見てください。確かにコミットメントは軽いものではありません。確かに重いことだからと躊躇してしまうかもしれません。でも重いものだからこそ、それをやることの効果はとても大きいのです。


同じことをするとしても、コミットメントをするのと、しないのとでは全く感じ方が違うはずです。
受け取るイメージの例で言えば、波に身を任せていても、溺れるかもしれない、沈むかもしれないと思って不安で、どうしようかなと思ってやるのと迷いのない中で、取り組むのでは感じ方が違うことはイメージできると思います。コミットメントがないと、受け取るものも受け取れません。


迷いや葛藤の中にいる時にチャレンジや新しいことへの学びをすることに抵抗がありすよね。それどころではないはずです。コミットメントは時間を考えても節約になるわけです。


それからもう一つ伝えたいことがあります。

コミットメントは一度きりというわけではないということです。コミットメントは何度も何度も繰り返しすれば良いということです。

重いから躊躇する気持ちはわかります。でも何度もコミットメントできると思えばどうでしょうか?

心理的に次のステージにいったのですから、今度はそこで次のコミットメントをすればよいということなのです。


場合よっては、そのコミットメントしたことで、取り組もうとしていることが真実ではないことが判明することもあります。

受け取るイメージの例で言えば、コミットメントしてみたら、波が自分の鼻に入ってきて、苦しくなった。(先日いただいたコメントから使わせていただきました。)

それは真実の体勢でなかったわけですから、大の字になる方向を変更すればいいのです。体勢を整えて、もう一度コミットメントすればいいのです。


私の仕事での経験をあげれば、お客さんにこっちが腹を括ってコミットメントしたら、連絡が取れなくなってしまったというようなことが思い出されます。それは真実ではなかったのです。おかげで、次のお客さんにたっぷり時間をかけることができました。次のコミットメントをしていけばよいのです。


何度も何度もコミットし続けていけばいいのです。チャレンジや選択をし続けることができること、それがコミットメントでもあるのです。


今回はコミットメントについて理解を深めてきましたが、いかがでしたでしょうか?


さて、ここしばらく受け取るということでやってきておりますが、この受け取るイメージをやったことのない方も是非やってみてほしいなと思います。この中には「コントロールを手放す」、「自分への信頼」、「コミットメント」といった心理学的ポイントも入っています。こんな感じかなというものを是非つかんでいただきたいと思っています。


今回はさらに、みなさんは何にコミットメントしますか!

新たに進もうとしていることでもよいですし、先ほど述べたような今と同じことでもかまいません。


フルコミットメントするということです。100%与える選択、是非、実生活に取り入れていただき、キャリアアップを進めていっていただければと思います。


前回も、書かせていただきましあが、どうしても不安や不信感、やりたくないと思う気持ちがまさってしまうと場合もあるかもしえません。

カウンセリングではその思いの根っこにあるしんどい思いを癒すようなサポートをさせてもらうこともあります。ご相談いただればと思います。


次回は受け取るイメージの中にでてくる波に「身を任せること」をもっと掘り下げてみたいと思います。お楽しみに。


私が心理カウンセラーとして目指していることは「ハートドキドキを強くする」カウンセリングです。

実社会へしっかり繋いでいくことのできるカウンセリングを提供したいと常日頃から考えています。

よかったら、いっしょに受け取ることについてチャレンジしてみませんか。

ご連絡お待ちしております。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

晴れ山田耕治のプロフィールへ

◆カウンセリングを受けるには?  ◆会場案内