Ricky日記 〜Webデザイナーのよもやまブログ〜

Ricky日記 〜Webデザイナーのよもやまブログ〜

静岡市を拠点に活動しているフリーのWebデザイナー・Rickyが、
日々の活動の中やお客様から学ばせていただいた事を、
この場でシェアさせていただきます。

もしあなたが、
自分の人生を足元から見つめ直そうとした時に、
きっとお役立ていただけるブログです。

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こんにちは。
WebデザイナーのRickyです。


ちょっと久し振りの更新となりました。
その間に世間では3月が終わり、
「新年度」に入っていました(^_^;)

新年度の一発目のお仕事は、
ここ3年くらいは毎年、
4月1日の午前中に行われる
クラーク高校の職員会議です。

組織体制や運営方針、
取り組み内容などを
お知らせ下さる職員会議は、
年々内容が濃くなっていて、
本当に意義のある時間です。

特に、クラーク高校としての
「重点目標」であったり、
静岡キャンパスとしての
「教育目標」を聞けるという事は、

それに対して自分の授業の中で
具体的に何をしたら良いのか?


…を考える上での方向性を
見出す事が出来るという事です。

授業のコンテンツを
考えていく上で、

・自分が教えたい事を教える
・自分が喋りたい事を喋る

…だけだと、教える側の
自己満に終わってしまいます。

・学校の方針はどんななのか?
・生徒さん達の課題は何なのか?

…という事を
しっかりと見据えた上で、

・自分の「専門分野」を切り口に
・学校の方針に沿った上で
・生徒さん達が課題を乗り越える

…ためのコンテンツを考える事が、
外部講師としての在り方だと思います。


そう考えると職員会議は
学びや気付きの宝庫です☆

特に、先日聞いてきた話の中で
とっても印象的だった事が、

静岡キャンパスの教育目標の一つである
「自らが考えて行動できる生徒の育成」
に関するお話しを聞いた事です。

キャンパス長は事あるごとに
生徒さん達に対して

「自分自身で考えて、
 行動出来る人になりなさい」


…という事を
お伝えされています。

それは僕たちに対しても、
静岡キャンパスにとってこの事が
いかに大切な目標であるかという事を
伝えてくれている気がします。

確かに教える側の立場に立つと、
生徒さん達に対して何かをやらせたり、
あるいは逆に「させない」事をするのは
案外簡単なモノなのです。

けれども、それだけで
本当に良いのでしょうか?

言った事をやらせたり、
逆にさせないようにする事で、
確かに大きな「失敗」は
しなくなるかもしれません。

とは言え、失敗した時こそが、
考えたり見つめ直したりする
最大のチャンスです。

教え込むだけの教育では、
自分で考えて選択するという道を
奪う事になりかねません。


キャンパス長も言っていましたが、
生徒さん自身に「考えさせる」のは、
大変な事だし忍耐を要するモノです…が、

1回の失敗では気付けなくても、
3回目にして気付いて、考えて、
その後の行動に変化が生まれる事の方が、
本人の事を思うと遥かに大切です。

人によっては、3回目ではなく
5回目になるかもしれません。
10回失敗するまで
待つ必要があるかもしれません。

でも、ひょっとしたら11回目に気付き、
その次から行動が変わる可能性だって
全く無いとは言い切れないとなると、

そこを信じて待つという姿勢も
教える側の立場に立つ者には
求められるのだろうな…と。


これらの事をデザイン系の
講座に置き換えて考えると、

「絶対的に良いデザイン」なんて
有って無いようなモノで、

“メッセージ”を伝えるために
効果的なレイアウトや配色、
文字周りを見やすくするための
テクニックetc.はあっても、

それは出来る限り
経験によって身につけていく事が
望ましい事なのかな…と。

確かに「教えれば3秒」で
解決してしまう事ですが、
最初から答えを教えてしまっては、
教えられた側にとっては
血にも肉にもなりません。

それがどんなに重要な
内容であったとしても…。

という事は、つまりそれは
生徒さんの“成果”を見た時に、

その場で「伝えるべき事」と、
あえてそこでは伝えずに
本人が自分自身で気付くまで
「待つべき事」とを判断する能力が、
求められるという事なのだろうな、と。

じゃあ、その判断能力は
どうしたら身に付ける事が出来るか?

それは、
教える側の立場に立った時もまた
自分で考えて行動する
という事を実践するに限ると思います。


そんなこんなで、

講義をするにあたって
心がけておくべき事を、
職員会議を通して
教えていただけた気がした、
2016年度の初日でした。

僕は大学時代に、教職課程を
取っていたワケではありません。

先生としては「超ど素人」です。

高校教師という“プロ”から、
先生としての心得を
学ぶ事が出来たという点でも、
とっても意義のある時間でした。

よし、今年度も頑張るゾー!(^o^)/

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