コネクションプラクティス〜つながりの道 | 明珠掌在〜【日常がスピリチュアル!】掌の上にある小さな宝物たち
4月に入ってコネクションプラクティス基礎コースパート2をオーガナイズ。
ラスール(指導者)を目指し、ファシリテーターとして私自身も参加。

脳と心臓の連携を確認しながら、端的で明確な人と人とのコミュニケーションの方法を学ぶコネクションプラクティスの講座。
「誰かとの対立」を自分自身の中でクリアにしていくのが今日のテーマ。
題材として、リアルタイムでの対立なり、過去の対立なりを、課題として上げないといけない。

いつもここでハタと困る。
現在、私の中に対立はない…
過去の対立ですら容易に思い出せない。
ということはつまり、私の生き様は平穏無事で問題がないのかしら。

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"レジリエンス"という言葉がある。
日本人には聞き慣れない言葉だ。
"しなやかさ"と訳される。
竹が、風などで押し倒されても、何事もなかったようにしなってまた立ち上がる…そんな柔軟性を表す言葉。
コネクションプラクティスで、このレジリエンスの力が増すと言うのだ。


押し倒されても、力づくで曲げられても折れないで、またしばらくすると元に戻る。何度そうなろうと、また元に戻る。
人との関係性の中で、自分の感情に気づき、どんなニーズがあって、何を一番大切にするのか…それをいつも感じることで、再生力は増して行くという。

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私の竹林を想像してみる。
私と言う山に生える竹が、例えば友人だとして。

ひと昔前の私の生き方はこうだ。
強い風が吹いて竹はしなり、隣や周辺の竹と擦れ合い、時には地面をたたく。
暴れる竹を治めきれず、途中で面倒になってしまう。
そんな時、私の主水様が出動(笑)
(必殺仕事人の、藤田まことさん演じる、あの中村主水。むかつく悪の親玉をバッサリ切り捨てる役目)
暴れる竹をバッサリと成敗してしまう。

つまり。
面倒だと思う人間関係は、片っ端から切って整理する。
"暴れる竹とはもう付き合わない"と言うがごとく。



コネクションプラクティス基礎コースパート2での過去の対立の課題として、改めてその竹林を眺めてみたら。

ところどころに上半分をバッサリヤられた竹が痛々しい姿を晒している。
その切り口は鋭利で、触れると怪我をしそうな姿で、竹林の中のあちこちに存在していた。

ところが、バッサリ斬り捨てたはずの竹は皮一枚で繋がっている。
まだ完全に切れてはいない→もしかして修復可能???

大事なのは、それを修復したいと思うのかどうか。
頭で考えれば考えるほどわからなくなる。
様々な条件や過去の思いが脳裏をかすめて。

"そんな関係性はもう要らない""面倒だ"と脳が言う。
"ささくれたままではいつか怪我をする、早く修復しよう"と、心は叫ぶ。
せめぎ合うのも嫌で、いつしかフタをしてなかったことにしてしまった事柄も数知れず…


現実に戻ろう。
過去に断ち切ったと思った誰かとの関係性。
もう痛みも忘れた。
それなのに思い出してみたら、なんだかチクチクする。ささくれている。
それが今回の課題になった。

たたき斬ったつもりで、皮一枚つながりを保っていた相手と、もう一度関係を修復したい。
または、関係を修復しないまでも納得が欲しいと思うのは、自分に共感し何が大事なのかを確認し、傷ついてしまった場所を癒したいということ。
単純だ。
傷ついたままだったのだ。
血が流れているのにそれに気づかないフリをしていた。
そのうち血は止まるけれど、傷口はいつ破れてもおかしくない。


パート2の「つながりの道を歩く」というワークで、この課題の相手とまたは自分自身と"繋がる"
ことができる。
繋がることで過去の傷すら癒える。
自分の感情、大事なもの(ニーズ)を確認したら、相手の感情と大事なもの(ニーズ)も推測する。お互いの心のうちを照らし合わせて何が必要か、コヒーランスでひらめきを待つ。



相手の感情や大事なもの(ニーズ)は推測だから、けして正しい答えではないのだ。
正誤よりも、相手の気持ちと、寄り添おうとした事実が大切。理解しようとした行動が大切。癒そうとしたことが大切。


そうして、皮一枚でつながっていた、一度はもう要らないと斬り捨てた相手や現実に、繋がり直し、納得のいく状態に修復された時、レジリエンスは発揮される。

竹の、折れていた部分は添え木をあてがわれ、竹林の中にまた立ち上がる。
強い風に吹かれて折れそうになっても、今度はしなやかにやり過ごすことだろう。


自分自身に今更人間関係で悩むことなどない、と思っていた。
それは現実であり事実でもある。
四十数年の年月、山あり谷ありで生きてきたのだから、それなりの処世術も身につけている。

ただ、ノーマークだったのは、過去の心の小さな傷。
忘れたことにしていた。
些細なことだと思っていた。
親と。兄弟と。先生と。
子供の頃の友達と。
修行時代の仲間と。
あげつらえばキリがないほど出てくる。
それは「どうでもいいもの」ではなかったのだ!ということに気づいた。

全ては過去の出来事として、今更解決などしようもないことで。
両親共亡くなった今、対話も不可能だから。
もう忘れるしかないことだと、そう思っていたけれど。

コネクションプラクティスはそれを覆す。
過去をも変える。
わだかまりも、小さなささくれも癒され、本当の意味で課題をクリアするきっかけになる。

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「今は幸せ」と言える人も。
ひょっとしたら小さな傷を抱えていて、気づかないだけかも知れない。
もしも、心の中に一つでも引っかかることがあれば、コネクションプラクティスパート2を受けてみてほしい。
きっときっと、人生が違うものに見えてくる。
巷に溢れる心理学やポジティブ思考やスピリチュアルよりもはるかに、現実的でわかりやすく、納得のいく生き方ができるようになると思う。