■社員の負債化はすすむ会社にならないために 【PARTⅡ】 | 営業素人の経営者が集客を簡単にする方法

■社員の負債化はすすむ会社にならないために 【PARTⅡ】

■社員の負債化はすすむ会社にならないために 【PARTⅡ】
 
 
 前回は教育を放棄して当人任せにしてしまう危険さと教育されるのを待っているだけではいけないことの問題点について述べました。
 (内容はコチラ⇒ http://amba.to/pfutfJ
 
 
 で、今回は前回の続きですが、何とか今回でまとめ上げたいと思います(笑)
  
 
 一つ、前回の話を裏付ける例を紹介しましよう。
 
 Before9プロジェクトを主宰する池田千恵さんという方がいます。
 今でこそ本を出版されたりと非常に活躍をされていますが、元々はダメダメ社員だったそうです。
 
 
 池田さんは元ワタミの社員だったのですが、ワタミに入るまで就職活動で30社落ちたそうです。
 そしてやっと拾ってくれたのが当時のワタミだったのです。
 
 でも、そこでは苦汁を味わう連続だったのです。
 
 
 ベンチャー精神があるワタミは自分で考えて動け!という精神が浸透していたのですが、池田さんにとってはその社風が全く合わなかったのです。
 
 実力主義を前面に出した会社のため同期にはどんどん置いていかれる始末。全く仕事ができなかったといいます。
 
 通常は1年で店長になり、その後本部に行くのが一般的なコースなのですが、店舗を任せれないと判断されてしまい本部の総務で備品管理にまわされたのです。
 
 そこでも使えなかった池田さんは半年で窓際に行ったそうです。
 
 いったいどこで大逆転があるのか?と思うような経歴ですよね。
 
 そして、あれよあれよというまにワタミが設立した関連会社に出向になったのです。
 
 しかし、ここが大きな転機となったそうなんです。
 
 出向先の社長が非常にできる方で、こちらの社長から掃除の仕方、電話の受け方、コピーの取り方など基本中の基本から教わったそうです。
 ご本人は、裏を返せば、そんなことさえできない人間だったんです。とおしゃっておられます。
 
 ここで危機感を感じ、このままの自分ではダメになってしまう。と、心を入れ替えられたそうです。
 その後、ご本人の血のにじむような努力も重なって大きく成長され今があるのです。
 
 
 私はワタミのシステムに対し物申したいわけではありません。
 むしろ、ワタミは素晴らしい会社ですし、だからこそ成功したとも思っています。
 
 
 ただ、教育の重要性がわかる出来事でもあると思います。
 
 全く使えないダメ社員と自分でおっしゃるほどの使えない人材が基本から教育することで意識も変わり、ほかのできる社員を飛び越えるほどの逸材に変身したのです。
 
 これを特異な例と笑えるでしょうか?
 
 
 元マイクロソウフト日本法人代表で、株式会社インスパイヤ創業者の成毛眞さんがインタビューの中で、優秀な人材について下記のように語っておられました。
 「優秀な人材はベンチャーではなく大企業にこそいる」
 そう言い切っていたそうです。
 
 私は大企業での就業経験もあるものの元は中小零細企業出身者なので勤めていた当時は
 「大企業で働いてる人間なんかに負けるか!」「大企業でぬくぬくしてる連中よりベンチャの方が優秀な人材の宝庫」
 と、思っていたものです。今から考えるとヤッカミもあったかも知れないですね(笑)
 
 
 前回も述べましたが、大企業では手厚い教育システムが用意されているところが多いです。
 
 優秀な人材が生まれるシステムがあれば当然、優秀な人材が輩出されても不思議ではありません。
 
 ただ、中小零細企業では教育すらしていないところももありますが、大企業もそんないいシステムがあっても人材を育てきれないこともあります。
 
 それは、日本の大企業での研修システムは万全でも、いざ現場に送り込まれた先では人を育てきれないという現実があるのです。
 
 これでは、人は育ちません。システムは現場と一体になってこそ機能されるものです。
 
 現場での教育は非常に大切です。OJTで同行などをして実践から学び取ることは身に付きますし、現場でしか教えれないことも多くあります。
 
 
 人材をコスト化させないためには会社が積極的に教育システムを作り上げ実践すること。
 そして、現場で教育できる環境を整え実践する。
 
 最低限この二つが機能しないと人のコスト化を防ぐのは困難です。
 
 人のコスト化を防げなければ永遠に良い人材を求めて迷路に迷い込み
 「最近、良い人材がいなくてね~」「ウチの部下の意識が低い」「最近の若い連中は・・・」
 が口癖になって負の連鎖を巻き起こすだけです。
 
 
 実際、本気で人を育てようとするとコストはかかります。しかも、大きなコストです。
 
 だからといって、育てないと人材が大きなコストになってしまうこともあります。
 
 人を育てるのも大きなリターンを生みだす投資という意識を持ちたいですね。
 
 
 ここではあえて解決策までは踏み込まないようにしますね。
 
 それぞれに考えることもそ大切なことだと思うので。
 
 
 また機会があれば「教育」に関する記事を書きたいと思います。
 
 それでは、また。