終わらない山火事 | 大江戸カンガルー SAMBA CARAMBA!

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日本を離れて11年。現在オーストラリア・メルボルンでなぜかラテンに暮らす日本語大好き日本語教師猿日記や地球を回る(中南米気味)旅日記など。

同じアホウなら、サンバでルンバ!

昨日はお昼休みのヤードデューティー(子供は外に出なくてはいけなくて、先生はその間当番で学校の周りを見回りする。)の当番で昼休みの半分外にいたのですが、すごく煙たかったです。山火事の火がそこまで迫ってるとかではないのですが、おそらく風向き。放課後3時半位にはもう煙は感じなかったので。

相変わらず終わらない山火事です。

こちらの小学校はみな制服を着るのですが、昨日学校では山火事をサポートするために子供は制服を着ずに私服でいいかわりに募金をする、先生は反対に制服で募金(本当に制服を着なくてもいいのですが、家の学校の制服カラーを着用。もちろん大きいサイズの本当の制服を着たり、子供みたいに髪の毛をしばったりする先生もあり)。友達の子供の学校も同じだったようですから、昨日の金曜日はおそらくたくさんの学校でそういった募金活動が行われていたと思います。

2日前に色々なアーティストが参加したチャリティーコンサートがありました。TVや電話を通じて募金を募るコンサートという主旨だけではなくテント暮らしの被災者に楽しい時を味わって欲しいという被災者を観客に招いたコンサート。

2大スーパーチェーンであるコールスとセイフウェイですが、昨日はコールスが売り上げ全額寄付というキャンペーンで同じショッピングセンター内にコールスがあったりするセーフウェイはガラガラもいいところで、コールスの混みようはすごかったです。

日本で根強い「自己責任」という観念とは無縁のオーストラリアでは普段から困った人たちを助けるとか募金活動が盛んに行われるので、こういう時の一般からの支援体制はすごい。もちろん山火事に自己責任も何もないですが。 何でもない時のクイズ番組ですら、例えば解答者が正解した時の賞金の一部がある団体(癌センターだとか孤児支援施設だとか)に寄付されるシステムになっていて、解答する前に解答者がどの団体に寄付したいかを選んだりするのもありました。皆それぞれ支持したい団体をいくつか知っているんですよね。

自己責任で思い出しましたが、ある一家の話をTvでやっていました。その一家は広い土地を購入して、自分の敷地内にある家の周りの何メートル四方の林の木を切り倒しました。家を購入してもその敷地内の建築物や木などの扱いを役所に届けなければならないのですが、この伐採に役所が不法行為だと多額の罰金をはらうようにと訴えられました。そして数年後、この火事が起こり、その地域で唯一燃えずに生き残った家、それが彼らの家でした。家主は言っていました。
「だから、このことをずっと言ってたんだ。自分の家を守るために、自分で購入した土地の木を切り倒して訴えられるなんていう屈辱をずっと受けてきた。こんな形で自分の正当性を証明されるとは最悪の結果で残念です。」

自分の身を守るということは、時に法律を敵に回しても大変な事なのですね。


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